二輪車の一番小さな排気量の区分は50cc以下の原付一種。一般的に「原付」と呼ばれています。車体価格がリーズナブルなのはもちろん、低燃費で保険や税金も比較的安価。コストパフォーマンスに優れています。
しかも、うれしいのが普通自動車免許があれは運転できるところ。車に乗れるなら、新たに免許を取得せずともバイクライフをスタートできます。オートマチックエンジンのスクーターだったら運転操作も簡単。気軽で便利なのが大きな魅力です。
一方で、最高速度が30km/hに制限されていたり、交差点では二段階右折が必要だったり、二人乗りができなかったりと、原付ならではの不便なところもありますが、買い物や通勤など、生活の足として大活躍。日本自動車工業会によると、2021年上半期(1~6月)の原付第一種の出荷統計は6万717台で、前年同期を100.4%と増加傾向。根強い人気があります。
働くママライダーである私にとっても原付スクーターは気になるところ。そこで、今回はヤマハの原付スクーターをフューチャー! ヤマハのスポーティーな「Jog(ジョグ)」とレトロポップな「Vino(ビーノ)」に乗ってみました。
レトロでポップなスタイルの原付一種スクーター「ビーノ」。キャンプブームに大きな影響を与えたコミック「ゆるキャン△」に登場するキャラクター志摩リンちゃんの愛車としても知られています。TVアニメや実写ドラマ化もされたこともあって大人気。カワイイ系スクーターの代表格的な存在です。
ちなみに私にとってビーノといえば1997年に初登場した際、当時大人気だった女性デュオPUFFYがTVCMで「うちから5kmの大冒険!」と言っていたイメージ。当時からレトロでかわいくてポップ! それは24年たった今でも同じだったりします。
2018年から製造がホンダからのOEM供給となりましたが、ボディに埋め込まれた一体式のヘッドライト、レトロでかわいい印象は一緒。こうして、現在まで残ってくれていることがうれしくなっちゃいます。
カラーはマホガニーブラウンメタリック(ブラウン)。光沢のあるミルクチョコレートみたいな色で、可愛らしくも上品で大人っぽい雰囲気。レトロなスタイルにもマッチしています。
ハンドル中央にセットされたメーターパネルは、アナログタイプの速度計が大きく見やすくレイアウトされています。時計と燃料計もあり、エンジンオイルの交換時期が表示、設定できるので便利です。
フロント右側には500mlのペットボトルが収納できるインナーボックスを設置。中央には0.5?の重さまで掛けられる折りたたみ式の大型フック、左側には12Vのアクセサリーソケットを内蔵したグローブボックスを装備しています。
シートのトランクの容量は約20リットル。私のフルフェイスは入りませんでしたが、ジェットタイプのヘルメットなら1つ収納できそう。何かと持ち物の多い私に普段でも使いやすそうです。
またがってみると、身長158cmの私で両足がしっかり接地。軽くて取り回ししやすいので、小柄な女性でも不安なく扱えます。
いざ走り出してみると排気量は50ccですが、意外とパワフルで滑らか。後輪ブレーキの左レバーを操作すると、前輪にもほどよく制動?を配分。バランスよくブレーキングのサポートをしてくれるコンビブレーキシステムを搭載しています。軽量なのに安定感があって、軽快に乗りこなせるので街乗りにピッタリ!
また、信号待ちなどで停?すると?動的にエンジンをストップしてくれる「アイドリングストップ機能」を搭載。機能をオンにしておくと、停?すると?動的にエンジンがストップ。青信号になってアクセルをひねるとスムーズに再始動。燃料の余分な消費や騒?、排出ガス低減に貢献してくれます。
それになんと言っても愛らしいデザインに気分がアガります。カラーバリエーションも6色と豊富で好きなのもポイント。毎日の暮らしを楽しくしてくれる見た目って大切です。
■YAMAHA ビーノ全長×全幅×全高:1650×670×1015mm軸距:1180mm最低地上高:105mmシート高:720mm車両重量:81kgエンジンタイプ:水冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒総排気量:49cc内径×行程:39.5×40.2mm圧縮比:12.0:1最高出力:3.3kW(4.5PS)/8000rpm最大トルク:4.1N・m(0.42kgf・m)/6,000rm燃料タンク容量:4.5Lタイヤ:前80/100-10 46J、後80/100-10 46J(前後チューブレス)ブレーキ形式:前後 機械式リーディングトレーリングドラムブレーキ懸架方式:前 テレスコピック式、後 ユニットスイングフレーム形式:アンダーボーン■メーカー希望小売価格:20万3500円(税込)
私が学生だった頃から活躍していたヤマハの原付一種スクーター「ジョグ」。1983年に誕生し、日本メーカーで最も長く販売されて続けているスクーターシリーズのロングセラーモデルなのです。
シュッとしたスポーティーでシンプルなデザインで、私の中ではまさに「ザ・原付スクーター」という印象。ビーノ同様に2018年から製造がホンダからのOEM供給となりましたが、フロントフェンダーとボディが一体になったスマートなスタイリングは相変わらず。ジョグらしさが残ってくれていることがやっぱりうれしいのです。
スペック上ではビーノとほぼ同じなのですが、スポーティーに乗れちゃう気がするのが不思議です。具体的にビーノ違うところは、ジョグとジョグデラックスの全高が25mm高くなっていること。でも、スタンダードのシート高は705mmと低くなっています。ジョグデラックスはシート高720mmでビーノと同等です。
ほかの違いはシート下のトランクの積載量。ジョグは約19リットルで、ジョグデラックスとビーノは約20リットルです。ポイントはビーノには、充電に便利は12Vのアクセサリーソケットが備えられているところ。スマホをこまめに充電したい人には便利です。
ちなみに価格は税込でジョグが17万500円、ジョグデラックスが18万3700円、ビーノが20万3500円となっているので、やはりジョグシリーズはリーズナブルで親しみやすく、ビーノはちょっぴりゴージャスに趣味性や快適性をプラスしている感じです。
実際にまたがってみると、足つきがバッチリ。狭い路地でも不安なくサクサク取り回しできます。エンジンはビーノ同様50ccクラスながらもパワフルさがあって、スタートしてから戸惑うことなくスムーズに車の流れに合流できます。
幹線道路、国道246車線を走って渋谷方面へ。車との制限速度差があるので心配でしたが、混雑気味だったこともあって全体的にスローペース。車に抜かされることはさほど怖くありませんでした。
ただし、車のジャマになってしまいそうでなんとなく申し訳ない気分だし、自転車も混走しているので気は抜けません。幹線道路を走る機会が多い人は、時速30km以上で走れる原付二種を選んだ方がいいかもしれません。
片側3車線ある幹線道路から2段階右折をして、片側1車線の2車線道路へ入ると、原付スクーターならでは本領を発揮します。軽快だし、小回りもよくて操作性バツグン! コンビブレーキがしっかり効き目を発揮しつつも、荒々しさがなくて扱いやすいのもいい感じです。まさに下駄感覚です。
買い物だの銀行だの郵便局だの役所だの…と、何かとご近所に用事が多いママライダーの私には、やっぱり原付スクーターは便利です。ビーノとジョグ…実はどちらも見慣れた懐かしさがあって甲乙つけ難いところ。
コスパと軽快さ、普段使いの利便性で選ぶならジョグ。オシャレにお出かけも楽しみたいならビーノがオススメでしょう。どちらもカラーバリエーションが豊富なので、幅広い世代のライフスタイルに合わせたチョイスができそうです。
■YAMAHA ジョグ / ジョグ デラックス全長×全幅×全高:1675×670×1040mm軸距:1180mm最低地上高:105mmシート高:705/720mm車両重量:78/79kgエンジンタイプ:水冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒総排気量:49cc内径×行程:39.5×40.2mm圧縮比:12.0:1最高出力:3.3kW(4.5PS)/8000rpm最大トルク:4.1N・m(0.42kgf・m)/6,000rm燃料タンク容量:4.5Lタイヤ:前80/100-10 46J、後80/100-10 46J(前後チューブレス)ブレーキ形式:前後 機械式リーディングトレーリングドラムブレーキ懸架方式:前 テレスコピック式、後 ユニットスイングフレーム形式:アンダーボーン■メーカー希望小売価格:17万500円/18万3700円(税込)
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