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2020年度「軽自動車」販売戦争! 乗用車台数で「スズキ」が「ダイハツ」に勝てた要因「パワーユニット」の差とは

掲載 更新 99
2020年度「軽自動車」販売戦争! 乗用車台数で「スズキ」が「ダイハツ」に勝てた要因「パワーユニット」の差とは

 ハイブリッドは軽自動車でも販売に有利

 2021年4月1日に全軽自協(全国軽自動車協会連合会)は、2021年3月単月の軽自動車販売台数の速報値を発表した。同時にこちらも速報値ではあるが、2020事業年度締めでの、年間販売台数も発表となった。

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 それによると、ブランド別での事業年度締め軽自動車年間販売台数トップは、54万9409台を販売したダイハツ。2位は53万9396台を販売したスズキとなっている。その差は1万13台となり、月平均での販売台数差にするとわずか約834台となり、まさに“かろうじて”トップを死守したという結果となった。ちなみに、ダイハツの販売台数を100%にした場合、スズキは約98%。

 2019事業年度締めでの年間販売台数でも、トップダイハツ、2位スズキには変わりはないのだが、ダイハツの販売台数を100%とするとスズキは約94%となり、スズキが2019年比でさらにトップスズキの実現にジワリと近づいたこととなった。

 今度は軽四輪乗用車の2020事業年度締め年間販売台数をみると、ダイハツが40万4446台なのに対しスズキは41万9966台となり、トップは逆転してスズキとなっている。2019事業年度締めでは、2万1938台差をつけてダイハツが軽乗用車でもトップとなっていた。

 軽四輪貨物車では、2万5533台を販売してダイハツがトップとなっているので、貨物車でのこの差がなければ、ダイハツの2020事業年度締めでの年間販売台数トップはなかったといってもいいだろう。

 軽四輪乗用車販売でのダイハツ失速の要因のひとつはパワートレインにあるようだ。スズキはスペーシア、ワゴンR、ハスラーに、マイルドハイブリッド搭載車をラインアップしている。軽自動車はボディサイズやエンジンスペックなど、規格が厳格であり、見た目以外でライバルに差をつけるのが難しいとされていた。しかし、スズキはそのような状況へ、マイルドハイブリッドユニットを投入した。

 日産なども似たようなシステムを搭載した軽自動車を用意しているが、“スズキがラインアップ”したというインパクトのほうが大きく、スズキを軽乗用車販売においてトップに導いた貢献度には、大きなものがあったようだ。とくに直近で採用を始めたというわけでもないが、マイルドハイブリッド搭載車があるということの周知が進んできた結果が、2020事業年度締めでの年間販売台数の結果に現れたのかもしれない。

 ダイハツの真面目なクルマ造りへ理解を示すひとも多いのだが、軽自動車の届け出済み未使用中古車店で話を聞くと、「スズキはハイブリッドを搭載していますよ」とお客に話すと、結構な割合でスズキのマイルドハイブリッド軽自動車を購入していくそうだ。

 登録車でもハイブリッドというのは、おまじないのように新車販売において高い販売促進効果を発揮する。軽自動車でも同様で、ハイブリッドという、わかりやすいおまじないは販売促進に有効なのである。

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みんなのコメント

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  • 優秀なのはスズキのアイドリングストップシステムが再始動時にセルモーターを使わない事。
    差は歴然。
  • 勝因は、登録済み未使用車です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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