モーターランド・アラゴンでMotoGP第12戦アラゴンGPのMoto2クラス予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのは、ジェイク・ディクソン(CFMOTO Aspar Team)だった。
前戦オーストリアGPでの転倒で右手を骨折してしまった小椋藍(MT Helmets - MSI)は、このレースで復帰。ただフリー走行では上位に食い込めず、佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)と同様、Q1からの予選出走となった。なお、ポイントリーダーで小椋のチームメイトであるセルジオ・ガルシアも今回は予選Q1出走となった。
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モーターランド・アラゴンは今年春に路面が全面的に再舗装されているが、土曜午前は雨が降ったこともあり、Moto3クラス予選では転倒が連続するなどトリッキーな路面コンディションとなった。
Q1がスタートすると、序盤から数台が転倒。黄旗によりラップタイムがキャンセルされるケースもいくつか見られた。ピットに戻るバイクが多くなる中、小椋はステイアウト。セッション残り5分のところで2番手タイムをマークした。
一方、ガルシアは早めにピットに入りタイヤを交換。2セット目のタイヤでタイム更新を狙った。その間にもう一度アタックを敢行した小椋は、1分52秒969をマークし暫定トップに浮上した。
小椋とタイトルを争っているガルシアは是が非でもQ2に進みたいところだったが、ターン7のブレーキングでハイサイドを起こし転倒。この時点で11番手と、Q2進出の可能性が無くなった。なおガルシアはその後メディカルセンターで検査を受けることとなった。
小椋はアタックの手を緩めず、ラストアタックで1分52秒657をマークしトップに浮上。さらにその後ろでアタックを行なった佐々木も、2番手タイムをマークした。
このまま日本人ふたりが予選Q2進出なるかと思われたが、最後にゾンタ・ファンデン・グールベルグ(RW Racing GP)とトニー・アルボリーノ(ELF Marc VDS Racing Team)が小椋を上回った。小椋は3番手でQ2に駒を進めたものの、最終的に佐々木は5番手。惜しくも初のQ2進出はならなかった。
ガルシアは最終的にQ1を15番手で終え、決勝は暫定29番グリッドと後方からのスタートとなった。
Q2では、ディオゴ・モレイラ(Italtrans Racing Team)が前半で1分51秒848をマークし、タイムシートのトップに立った。小椋は自己ベストが出ていたラップにピットからタイヤ交換のために呼び戻され、15番手でセッション終盤のアタックに臨んだ。
セッション残り時間3分を切り、多くのライダーが全体ベストに迫るペースを発揮。それでもなかなかモレイラのタイムを上回るライダーが出てこなかったが、アロン・カネット(Fantic Racing)が1分51秒784をマークし、暫定トップを奪った。
その後のラストアタックでは、モレイラが1分51秒770で再度暫定トップに立つも、最終的にポールポジションを獲得したのは、1分51秒636を叩き出しジャンプアップしたディクソンだった。
フロントロウはディクソン、モレイラ、カネットという並びだ。
小椋は最終的に16番手。怪我明けの復帰戦、痛み止めも飲んでいるというコンディションだということもあってか、Q1よりもタイムを上げることができなかった。
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