レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコ曰く、ライバルチームのフェラーリが2023年シーズン開幕段階で「最もパワフルな」パワーユニット(PU)を手にしているという。
2022年、フェラーリ『F1-75』は低速コーナーからの立ち上がりで最も速いマシンであった一方、高速域ではホンダ製PU搭載のレッドブルに対して後れを取っていた。
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しかし2023年のプレシーズンと開幕戦バーレーンGPのGPSデータから、両チームの構図が入れ替わり、フェラーリがスピードトラップで上位に入っていたことが分かった。
バーレーンGPの予選Q3では、フェラーリの2台がレッドブルのマックス・フェルスタッペンやセルジオ・ペレスよりもメインストレートで1.6km/h、ターン10~11の短い直線区間で3km/h車速が伸びていた。
現在、F1ではパフォーマンス面に関するPUの開発が凍結されており、フェラーリは許可されている信頼性向上の開発を通じて、これまでよりも限界値に近いレベルでPUを運用していると言われている。
空力的側面がスピードトラップに影響を及ぼしているものの、データからマルコはフェラーリがグリッド上で最もハイパワーのPUを持っていると結論づけた。レッドブル勢が使用するホンダ製PUがそれに続き、2014年から2020年にかけて現行の1.6リッターV6ハイブリッドターボ時代を支配してきたメルセデスは3番手に後退した可能性があると示唆した。
motorsport.comに対して、マルコは次のように語った。
「正確なPUの数値は無いが、様々な比較や情報に基づいて、全体的にはフェラーリが最も強力なエンジンを持っていると考えている」
「次にホンダ、そしてメルセデスがほぼ同レベル。ルノーは一番後ろだ」
フェラーリはパワーの面でアドバンテージを持つ一方、開幕戦ではシャルル・ルクレールもカルロス・サインツJr.もレッドブルの独走優勝を阻止することはできなかった。加えて、フェラーリ勢はタイヤデグラデーション(性能劣化)が激しく、サインツJr.はフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)の猛攻を防ぎきれずに3位表彰台獲得を逃した。
フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールはこの問題が、バーレーン特有の”おろし金”のような極端な路面状況に起因する一過性のモノだと考えている。
しかしマルコは、2022年からデグラデーションに苦しんできたフェラーリが、レッドブルと比較するとマネジメントの面で「悪化した」という見立てをしている。
「フェラーリとメルセデスを筆頭に、各チームがそれぞれの弱点を克服することを想定していた」とマルコは続ける。
「フェラーリを例に見てみよう。彼らのトップスピードは大幅に向上したが、肝心のタイヤの摩耗は全く改善されていない。我々と比べてみると、ほぼ悪化しているといっても過言ではない」
「メルセデスの場合、スタートは昨年と同じように跳ねている。ただ、急いで解決することではないだろう」
マルコ曰くパワー競争で首位陥落となったHRC(ホンダ・レーシング)。シーズン開幕前に、HRCのF1 PU総責任者を務める角田哲史に、開発が凍結されたPUからさらなるパフォーマンス向上を見いだせていたかと尋ねると、次のような答えが帰ってきた。
「信頼性を上げることで、PUの最高出力が上がるということはありません。また、規定上最高出力を上げる開発は許されていません」
「他社さんがどういった形で出力を上げてくるのかはわかりませんが、信頼性を上げることによって、年間に使用する基数を含めた戦略の中で選択肢が増えるということになります。そのようなところで、HRC Sakuraとしてはチームと協力しながらベストな戦略を採っていきたいと思っています」
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その結果が初戦からノーポイントなんだから