2019年のF1最終戦アブダビGP決勝が行われ、ホンダ製パワーユニット搭載マシンは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンの2位が最上位だった。その他、同じレッドブルのアレクサンダー・アルボンが6位、トロロッソのダニール・クビアトが9位と、3台が入賞でシーズン最後のレースを締めくくった。
「今日のレースではレッドブルのフェルスタッペン選手が2位表彰台を獲得、そしてHonda PUを搭載するマシン3台が入賞を果たすことができ、いい形でシーズンを締めくくることができました」
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、プレスリリースにそうコメントを発表した。
「フェルスタッペン選手はタイヤを労わりながら素晴らしいドライビングを見せてルクレール選手をオーバーテイクし、ドライバーズランキング3位を確定させるなど、今日も良い走りを見せてくれました。アルボン選手も6位入賞と、良い形でルーキーイヤーを終えてくれました」
「トロロッソについては、クビアト選手が非常に上手くタイヤを労わり、全ドライバー中で最長となる41周目までピットインを伸ばしたことが奏功し、9位入賞を果たしました。チームの戦略とともに良いレースをしてくれたと思います。ガスリー選手について はスタート直後の接触の影響により残念ながらポイント圏外に終わる形になりました」
F1復帰後5年目のシーズン、ホンダは3勝と2回のポールポジションを獲得。コンストラクターズランキングでは、パートナーであるレッドブルが3位、トロロッソが6位となった。
「今年はホンダにとって2015年の復帰以来、初めて2チームにPUを供給しました。2つのチームといいコミュニケーションをとりながら、レッドブルとは3勝を挙げ、トロロッソとも2度の表彰台を獲得するなど、確実に前進を果たせた1年になりました」
田辺テクニカルディレクターは、今年はホンダが一丸となり戦えた、良いシーズンだったと語った。
「4人のドライバーと両チームはもちろん、懸命に開発をプッシュしてくれたHRD Sakuraとミルトンキーンズのファクトリーのメンバー、そしてサプライヤーの方々の努力に対して、改めて感謝の言葉を送ります。社内の他部門の技術協力も含め、ホンダとして一丸となって戦った1年だったとも感じています」
「そして、シーズンを通して熱いご声援を送ってくださったファンの皆さま、本当にありがとうございました」
「今年はとても良いシーズンを送ることができました。しかし、まだまだ我々が目指している場所には到達していません。来年もさらなる高みを目指し、戦いを続けていきます」
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