2023年シーズンにハースからF1復帰を果たしたニコ・ヒュルケンベルグ。シーズン前半を終えてチームはコンストラクターズランキング下位に沈んでいるものの、復帰の判断に後悔はないと語っている。
ヒュルケンベルグは2022年シーズンでクラッシュが相次いたミック・シューマッハーの後任として2023年にハースのレギュラードライバーに起用された。2019年末にルノー(現アルピーヌ)のシートを失い、終わったかのように見えたヒュルケンベルグのF1キャリアが第2スティント目を迎えた。
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今年、ヒュルケンベルグは予選で輝きを放ち、12戦中6戦でQ3進出。カナダGPではグリッド降格ペナルティを受けることになったものの予選順位は3番手だった。
しかし、ハースは予選で強さを見せる一方で決勝レースでは苦戦する傾向にある。前車に連なって走ることでダウンフォースが抜け、タイヤデグラデーション(性能劣化)が発生するとハースのVF-23は失速。ライバル勢よりも早くにラップタイムが低下している。
その結果、ハースは予選結果を決勝結果に結び付けられずにいる。ここまでのヒュルケンベルグの合計獲得ポイントは9点、チームメイトのケビン・マグヌッセンはわずか2点となっている。そして、ハースはコンストラクターズランキングでアルファロメオとアルファタウリの上、8番手につけている。
予選と決勝のアンバランスな結果を受けてどれだけ満足できているか? motorsport.comがヒュルケンベルグにそう尋ねると、彼は次のように答えた。
「僕らは戦い続け、働き続ける」
「僕らが契約を結び、ここで仕事を始めた時、晴れやかな日々だけではないことは分かっていた。僕らの前には、厳しい日々もあるんだ」
「もちろん日曜日やレース中、そしてその直後はちょっと悔しいし、ガッカリすることもある。全身全霊をかけているから、僕だけじゃなくて、チーム全員がそう感じている」
「土曜日は素晴らしい1日になって、明らかに気分は高揚するし、特に外からの期待も高まる。でも、それは2~3ヵ月前から分かっていたことだと思う。現時点で日曜日の問題は、チーム内の期待を抑えるには大きすぎると思う」
「それでも喜びはあるよ。カムバックを楽しんでいるし、日曜日の問題よりポジティブなことの方が多いからね」
ヒュルケンベルグは2020年以降、レーシングポイントと後身のアストンマーチンでリザーブドライバーを務め、COVID-19の影響で代役として5回F1に出走するなど、スーパーサブの役目を果たした。
F1から一歩引いたところから、2023年はフルタイムのドライバーに復帰。この判断に満足しているかと訊かれたヒュルケンベルグは「ああ、100%だ」と答えた。
そしてVF-23のレースでの課題について、ステアリングを握っている時の感覚は「実はかなりシンプル」だとして、次のようにヒュルケンベルグは説明した。
「ただグリップが失われていくんだ」
「特定のエリアとか1輪だけじゃなく、全体的なグリップを失うと、スライドする量も増える」
「滑らせてしまうことで熱が生まれ、タイヤをさらに消耗してしまう。明らかな悪循環だよ」
「でも、その逆もある。僕らが難しい日曜日を迎えるのは、それが理由だ。主要ライバルよりも僕らが苦戦していると言えるからね」
「でもマシンの設計や構造上、タイヤの履き替えに関してはとても良い。そこは予選で良く機能している」
「でもレースで長いスティントをこなす必要がある時は、タイヤを酷使してしまう傾向にある」
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