現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマの「パドルシフト」いつ使うべき? AT車なのに「自分で操作」出来るのなぜ? 「MTモード」が存在するワケとは

ここから本文です

クルマの「パドルシフト」いつ使うべき? AT車なのに「自分で操作」出来るのなぜ? 「MTモード」が存在するワケとは

掲載 50
クルマの「パドルシフト」いつ使うべき? AT車なのに「自分で操作」出来るのなぜ? 「MTモード」が存在するワケとは

■クルマに付いてる「MTモード」「パドルシフト」はいつ使う?

 AT車のシフトレバーにはプラス(+)とマイナス(ー)の表記がされているクルマもあります。
 
 これは「マニュアルモード (MTモード)」 と呼ばれる機能ですが、どのようなシーンで利用するのでしょうか。

まるで国産ポルシェ!? 日産「ノート」4WDが凄すぎる! その実力とは

 昔はクルマ好きといえば「MT車」というイメージでしたが、現在ではほとんどのクルマがAT車というラインナップになっています。

 そんなAT車ですが、シフトゲートを見ると「M」や「+」、「ー」の表示がされているクルマをみかけます。

 それらの表示はAT車でもMT車のように、変速ができる「マニュアルモード」と呼ばれるものです。

 通常のAT車の場合は、一度「D (ドライブ) シフト」に入れておけば、加減速に応じて自動的にシフトチェンジしてくれます。

 しかし、ほとんどのAT車は速度やエンジンの回転数に応じてシフトチェンジをするため、状況によっては最適なギアポジションといえない場合もあります。

 そんなときに役に立つのがマニュアルモードです。

 マニュアルモードが装備されているほとんどのクルマでは、「M」と表示された場所にシフトを移動させるとマニュアルモードに移行します。

 マニュアルモードでは、「+」にシフトを移動させるとシフトアップ、「ー」にシフトを移動させるとシフトダウンする仕組みです。

 また一部のクルマでは、レーシングカーのようなステアリングに付いているパドルシフトでマニュアル操作が可能です。

 それでは、AT車のマニュアルモードはどのような場面で使用すると良いのでしょうか。マツダの担当者は次のように話します。

「マニュアルモードは、マニュアル車のような操作感を味わえるものです。

 そのため、単純にスポーツ走行の雰囲気を味わいたい場合に利用するだけでも問題ありません。

 また、上り坂で加速したい時や、下り坂でエンジンブレーキを使いたい時などにも活躍します。

 他にも、ぬかるんだ道や凍った道などを走行する際に、手動でギアを入れ替えたい場合などにもマニュアルモードの持ち味を発揮します。

 使用する場合は周囲の状況などを確認し、安全面に配慮した上で走行してください」

※ ※ ※

 マニュアルモードの使い方としては、下り坂で自然と速度が上がりがちになってきたときにシフトダウンしてエンジンブレーキを効かせ、登り坂で加速したいときにはシフトダウンして、加速力を高めます。

 ほかにも、ぬかるみや雪道などの滑りやすい路面での発進では、高速よりのギアに固定することにより、スリップやスタックの防止につながります。

 交通状況に応じて便利な使い方ができるマニュアルモードですが、エンジンの回転数を普段よりも上げて走行するのは、クルマ好きな人の楽しみ方のひとつといえるでしょう。

■軽自動車からスーパーカーまで…どんな種類がある?

 AT車のマニュアルモードが採用されているクルマは意外と多く、スズキ「ワゴンR」やトヨタ「ヴォクシー」など軽自動車からミニバンまで幅広い車種に対応しています。

 スーパーカーにもAT化の流れが押し寄せていることもあり、フェラーリ、ランボルギーニ、アストンマーティンなどでは基本的にMT車の設定はなく、2ペダルのマニュアルモードがほとんどです。

 なおMTモードが付いているATにはいくつかの種類が存在します。

 ひとつめは、トルクコンバータを使用した「トルコンAT」をベースにしたタイプです。

 ふたつめが、プーリー(滑車)と金属ベルトやチェーンを組み合わせた無段階変速「CVT」をベースにしたタイプです。

 みっつめはMT操作とクラッチ操作を自動化した「DCT(デュアルクラッチトランスミッション)」ベースのタイプです。

※ ※ ※

 なおAT車のシ自動的なフト操作は、低燃費を重視したプログラミングに最適化されており、マニュアルモードを多用することで燃費が悪化する可能性はあります。

 しかし、前述のようにマニュアルモードを使用することで円滑な運転がしやすくなるというメリットもあり、上手に使い分けるのが良いかもしれません。

 クルマの状況に合わせて変速ができるマニュアルモードは、現在のクルマ事情の名残を象徴しているといえます。 

こんな記事も読まれています

まるで[ラリー車]! 三菱 [アウトランダーPHEV]が最高のクルマに進化した件
まるで[ラリー車]! 三菱 [アウトランダーPHEV]が最高のクルマに進化した件
ベストカーWeb
オールトヨタ製になるぞ!!!!!! 新型[スープラ]は新開発の2L直4ターボ+ハイブリッドが濃厚か!?
オールトヨタ製になるぞ!!!!!! 新型[スープラ]は新開発の2L直4ターボ+ハイブリッドが濃厚か!?
ベストカーWeb
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
ベストカーWeb
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
AUTOSPORT web
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
ベストカーWeb
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
Auto Messe Web
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
乗りものニュース
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
AUTOSPORT web
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
くるまのニュース
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
AUTOSPORT web
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
Auto Messe Web
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
AUTOSPORT web
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
AUTOSPORT web
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
AUTOSPORT web
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
くるまのニュース
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
AUTOSPORT web
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

50件
  • この記事の内容って、知らない人いるんか??
    もし知らんなら車乗っちゃいかん。
  • 独身時代はMTのみでしたが、妻が「AT限定」なので仕方なくATにしました。
    ATとMTの2台所有したいですが現実は難しいです。
    なので、個人的には全ての車種にオプションでいいから装備して欲しい。
    付いていないATでも「D」と「2」を多用してますけどね。


※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村