現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 中団争いから一歩前へ、アストンマーチン「見えるパーツは全てアップデート済み」……夏休み後は来季マシン開発に注力

ここから本文です

中団争いから一歩前へ、アストンマーチン「見えるパーツは全てアップデート済み」……夏休み後は来季マシン開発に注力

掲載 更新
中団争いから一歩前へ、アストンマーチン「見えるパーツは全てアップデート済み」……夏休み後は来季マシン開発に注力

 アストンマーチンは、今季のマシン「AMR21」のパフォーマンスを向上させるべく、目に見えるパーツをほぼ全て変更していたことを明らかにした。

 今季から、レーシングポイントから装いを新たに参戦しているアストンマーチンは、シーズン序盤から苦戦が続いた。その大きな理由は、今シーズンのレギュレーション変更によって、従来よりもフロア面からダウンフォースを得ることが難しくなったことにある。レギュレーション変更により、ハイレーキコンセプトのマシンが優勢となり、ローレーキコンセプトを採るメルセデスやアストンマーチンは少なからぬ影響を受けたのだ。

■ベッテルのF1ハンガリーGP失格が確定。アストンマーチンが訴えを取り下げ

 しかし、群雄割拠の中団グループ内でのバトルを経て、積極的にマシン開発に注力したアストンマーチンは、徐々にペースを高めていった。今季チームへ加入したセバスチャン・ベッテルはアゼルバイジャンGPで2位表彰台を獲得し、結果としてレース後に失格処分となったものの前半戦最後のハンガリーGPでも2番手フィニッシュを遂げている。

 マシンセットアップを主に行なうパフォーマンス・ディレクターのトム・マッカローは、チームの頑張りを讃えて、どれほどマシンが改良されたかを説明した。

「開発というのは、これまでも、そしてこれからも反復的かつ終わりのないプロセスだ」と彼は語る。

「その結果、バーレーン(開幕戦)とシルバーストーン(第10戦)とでは、我々のマシンには改良が施されていない部分はほとんど見当たらない」

「言い換えれば、風を浴びるマシンパーツは全て、ここ4ヵ月の何かしらのタイミングでアップデートされているだろう」

「まだ改良中だ。我々のマシンがまだ最速でないことは理解しているが、シーズン序盤に比べてパフォーマンスの面では主だったライバル勢に拮抗している。慎重かつ管理された空力改善プログラムの成果であり、試行錯誤を余儀なくされたが、実際に結果を出すことができた」

 ここまで現行マシンに対して新パーツを導入してきたアストンマーチンだが、これ以上の開発継続は不可能と考えている。

 大幅なレギュレーション改訂が来年に迫っていることもあり、マッカローは主な開発リソースを来季マシンへとシフトさせなければならないと語った。

「シャシー側で素晴らしい仕事をしてくれている。それに関わっている同僚に敬意を表しなければならない」と彼は言う。

「だがほぼ全てのF1チームと同様に、夏のファクトリー閉鎖解除後は人員と資源を2022年マシンの競争力を可能な限り高めるというタスクに割くことになる」

■ベッテルの躍進

 またマッカローは、新加入ということも相まってシーズン序盤から苦戦したベッテルの“勤勉さ”を高く評価している。

「我々の“新人”セバスチャンは、慣れないマシン操作やフィーリング、信頼性に欠けたバーレーンでのシーズン前テストによって不利な状況にあった」と彼は語る。

「しかし、ファクトリーのシミュレーター作業やサーキットでも彼は最初からとても勤勉で、レース分析を行い、その次のレースに向けて最善の準備をしてくれている」

こんな記事も読まれています

アロンソの“個人的な要望”から生まれたV12+6MTの限定車『ヴァリアント』がグッドウッド出走へ
アロンソの“個人的な要望”から生まれたV12+6MTの限定車『ヴァリアント』がグッドウッド出走へ
AUTOSPORT web
「失敗作の汚名挽回!!」大胆イメチェンで一発逆転!! 大成功したクルマたち
「失敗作の汚名挽回!!」大胆イメチェンで一発逆転!! 大成功したクルマたち
ベストカーWeb
ガソリンがリッター424円! 激高なアウトバーンのスタンドで給油せずに節約するためにとった方法とは?【みどり独乙通信】
ガソリンがリッター424円! 激高なアウトバーンのスタンドで給油せずに節約するためにとった方法とは?【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
フォルクスワーゲンが新型車5モデルを同時に発表|Volkswagen
フォルクスワーゲンが新型車5モデルを同時に発表|Volkswagen
OPENERS
【635ps/750Nm】トップ・オブ・新時代ディフェンダーあらわる ランドローバーからディフェンダー・オクタ発表
【635ps/750Nm】トップ・オブ・新時代ディフェンダーあらわる ランドローバーからディフェンダー・オクタ発表
AUTOCAR JAPAN
非ハイブリッドの「欧州最速」仕様 ポルシェ・カイエン GTSへ試乗 コレぞ運転を楽しめる大型SUV!
非ハイブリッドの「欧州最速」仕様 ポルシェ・カイエン GTSへ試乗 コレぞ運転を楽しめる大型SUV!
AUTOCAR JAPAN
F1パワーユニット開発に取り組むアウディ、すでにレース距離のシミュレーションも実施。他カテゴリーでの経験が大きな資産に
F1パワーユニット開発に取り組むアウディ、すでにレース距離のシミュレーションも実施。他カテゴリーでの経験が大きな資産に
AUTOSPORT web
中国からの刺客 BYD新型EVスポーツセダン「SEAL(シール)」販売開始 
中国からの刺客 BYD新型EVスポーツセダン「SEAL(シール)」販売開始 
AUTOCAR JAPAN
フォルクスワーゲン、5つの新型車を同時発表『Tクロス』『ティグアン』『パサート』『ゴルフ/同ヴァリアント』が順次発売
フォルクスワーゲン、5つの新型車を同時発表『Tクロス』『ティグアン』『パサート』『ゴルフ/同ヴァリアント』が順次発売
AUTOSPORT web
BMW、現行『4シリーズ』のクーペとカブリオレを刷新。新デザインのLEDヘッドライトを採用
BMW、現行『4シリーズ』のクーペとカブリオレを刷新。新デザインのLEDヘッドライトを採用
AUTOSPORT web
プジョー陣営のハンセンが原点“レッド”に回帰。新たな市街地戦構想にBTCC王者も興味/WorldRX
プジョー陣営のハンセンが原点“レッド”に回帰。新たな市街地戦構想にBTCC王者も興味/WorldRX
AUTOSPORT web
約550万円! トヨタ新型「86」特別モデルに予約殺到!「戦艦」モチーフの“斬新デザイン”がカッコイイ! 予想を超えた「驚きの声」とは
約550万円! トヨタ新型「86」特別モデルに予約殺到!「戦艦」モチーフの“斬新デザイン”がカッコイイ! 予想を超えた「驚きの声」とは
くるまのニュース
欧州に「本腰」入れる中国メーカー 長城汽車(GWM)が本格上陸 「嗜好」の違い課題に
欧州に「本腰」入れる中国メーカー 長城汽車(GWM)が本格上陸 「嗜好」の違い課題に
AUTOCAR JAPAN
テスラやボルボにもマッチ! プレミアム輸入車の足元によく合う鍛造削り出しのシャープなデザインがカッコよすぎるウェッズ「FZ-6」とは
テスラやボルボにもマッチ! プレミアム輸入車の足元によく合う鍛造削り出しのシャープなデザインがカッコよすぎるウェッズ「FZ-6」とは
Auto Messe Web
【MC20がベース】 今季そのまま参戦のコンペティションモデル マセラティGT2にモデナで試乗
【MC20がベース】 今季そのまま参戦のコンペティションモデル マセラティGT2にモデナで試乗
AUTOCAR JAPAN
レーシングカーのマフラー音をBGMに睡眠!? サーキット内常設キャンプ場「RECAMP 富士スピードウェイ」を一足早く“体験”
レーシングカーのマフラー音をBGMに睡眠!? サーキット内常設キャンプ場「RECAMP 富士スピードウェイ」を一足早く“体験”
くるまのニュース
【F1第11戦無線レビュー(2)】「勝てるぞ、ジョージ!」思わぬ勝機が巡ってきたレース終盤。メルセデス代表は大興奮
【F1第11戦無線レビュー(2)】「勝てるぞ、ジョージ!」思わぬ勝機が巡ってきたレース終盤。メルセデス代表は大興奮
AUTOSPORT web
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL、平良響のスーパーフォーミュラ富士テストと第4戦への継続起用を発表
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL、平良響のスーパーフォーミュラ富士テストと第4戦への継続起用を発表
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村