GMの一部門に高性能パーツの開発を担当する「シボレー・パフォーマンス」というブランドがある。シボレー・パフォーマンスは、カスタマイズ用エンジンやトランスミッション、サスペンション、ならびにそれらの周辺部品を開発・販売を行なっているが、このたびそのシボレー・パフォーマンスが、なんと1000馬力級の“クレートエンジン”「ZZ 632/1000デラックス」を生み出したのだ。
そもそも、クレートエンジンとは、ドラッグレースなどに参戦する個人やプライベートチーム向けにメーカーがパーツとして供給しているエンジンのこと。そのエンジンは、市販車向けに開発されたものと異なり、高出力を自慢とするものが多い。日本的な感覚では「個人でエンジンを買って大丈夫か?」と疑問を持ってしまうが、輸送用の木箱を意味する「クレート」が表すように、意外にも箱から取り出してボルトオンでの装着が可能となっており、整備に自信がある場合は自分で組み込んだり、あるいはカーショップに持ち込んで装着してもらったりする、ということが行われているのだ。
これぞアメリカン・マッスルカー! 1014psのシボレー・カマロ登場
実はアメリカでは今、このクレートエンジンマーケットが熱くなっており、ダッジが昨年11月に「ヘルキャット レッドアイ V8」を投入したかと思えば、フォードはツインターボ過給の「ゴジラ」エンジンで迎え撃つという具合なのだ。そんななか、GMが静観を決め込むはずもなく、今回満を持してZZ 632/1000デラックスの販売開始と相なった。
この新型エンジン、アメ車エンジンの伝統的な命名方法に沿っているから、エンスージャストなら仕様をすぐに見抜けるだろう。すなわち、632立方インチ(約10357cc!)の排気量から1000馬力(正確には1004hp)を絞り出す高出力ユニットだ。そのパワー特性は踏めば踏むほど出力が増していく設定で、1004hpにはレブリミット直前の6600rpmで到達。大排気量ユニットならではフラットなトルクカーブも特徴的で、3000rpmからおよそ600ポンドフィート(約813Nm)を発生し、5600rpmでピークの876ポンドフィート(約1188Nm)となる。なお、この出力は93オクタンのガソリンを使用した場合とのことで、日本のハイオクガソリン(96オクタン以上)よりも低いオクタン価で達成しているのには驚いてしまう。
名機ビッグブロックの系譜に連なるZZ 632/1000デラックス。その怒涛の性能はアメ車の底力を感じさせると同時に、個人がガレージでレースマシンを組み上げられるアメリカ自動車文化の懐の深さが羨ましくなってしまう。ちなみにこのZZ 632/1000デラックスでは公道走行はできず、クローズドコース用となっている。一度でいいからどんな走りをするのか試してみたいものだ。
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93オクタンなら日本だとハイオクガソリンで無いとと走れません。