現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > フランスの高速パーキングは車中泊に最適! オートキャンプ場のような場所でピクニック気分。1400km走ってわかった道路事情とは

ここから本文です

フランスの高速パーキングは車中泊に最適! オートキャンプ場のような場所でピクニック気分。1400km走ってわかった道路事情とは

掲載 6
フランスの高速パーキングは車中泊に最適! オートキャンプ場のような場所でピクニック気分。1400km走ってわかった道路事情とは

速度違反の取り締まりがますます厳しくなっている?

今回、約2週間にわたるフランス取材ではルノーから2台のクルマを借用し、あわせて4000km以上を走破した。うちル・マン・クラシックの週末4日間がホテルとサーキットの往復のみだったため、実質10日間で4000kmとハードで楽しい取材行となった。両車のインプレッションは別の機会に譲るとして、まずは前半に1400km余りを走ったルノー「クリオ」での、取材日記を紹介することにしよう。

【潜入調査】ルノーの旧車をEVにコンバートできるレトロキット!? 一般見学不可の「ルノー・クラシック」で見たプロジェクトに期待!

空港の混雑でスケジュールを急遽変更

パリのシャルル・ド・ゴール空港には定刻より少し遅れるだけの午前8時過ぎに到着したものの、イミグレーションが大混雑。当初の予定ではルノー「クリオ(日本国内での車名はルーテシア)」を午前中に借り出してランス自動車博物館を訪ねる予定にしていたのだけれど、イミグレーションを抜けるときには午前10時を回っていて、午前中の借り出しは無理そう。ということで急遽、取材行初日のこの日は、翌日の取材に備えてプジョー歴史博物館のあるソショーの近くまで移動することにした。

移動途中のサービスエリアでその夜の宿を手配しながら、スケジュールを組み替えたが、これは予約に縛られない一人旅の特権。途中、ディジョン・プレノワ・サーキットに立ち寄る。高校生の頃に専門誌を読んで憧れていて、クラシカルなサーキットを期待して訪ねたのだけれど、当然と言えば当然だが随分モダンな佇まい。守衛所の前で記念撮影をしただけですぐにホテルへと向かい、チェックインした後は爆睡してしまった。

フランスのオートルート(高速道路)は、基本的には有料で、入口でチケットを受け取って出口で精算するスタイルと、料金所で定額を支払うスタイルが混在している。ETCのシステムも導入されているのだけれど、エトランゼには縁がなく、入り口でチケットを受け取り出口で料金を支払って領収書を受け取ったり、定額料金を支払って領収書を受け取ったり、を繰り返すことになった。

支払いは現金でもクレジットカードでもOK。唯一の難点(?)は、現金の投入口やつり銭の出口、クレジットカードの挿入口やレシートの出口が遠いこと。借り物の広報車だからと、ぎりぎりまでクルマを寄せるには遠慮もあったが、手を伸ばしても届かずに、シートベルトを外して窓から上半身を乗り出すようにしたり、時には窓だけでなくドアを開けて身体を乗り出したりと、無様な格好を繰り返すことになった。それでも感心したのは、後ろに並んだクルマのドライバーが、誰一人としてクラクションを鳴らして追い立てなかったこと。

もうひとつ、フランスのオートルートの優れたところはパーキングエリアが充実していること。ゆったりとしたスペースが設けられ、当然ながらトイレも完備されており、長距離バスのトイレ休憩にも十分対応していること。

また通常の駐車スペースに加えてまるでオートキャンプ場のようなエリアが併設されているパーキングエリアも多く、クルマを駐めて脇にあるテーブルで、お弁当を広げる老夫婦も見かけた。テントを張っていいかは不明……おそらく駄目だろうけれども、そんなことを思わず考えてしまうような、ゆったりとしたエリアだった。ちなみに、洗濯物を干して休憩しているトラックドライバーも見かけた。

速攻取材を続け、結果的にスケジュールをすべて消化

パリに到着したその日にランス自動車博物館を訪れるという当初のスケジュールは、シャルル・ド・ゴール空港でのイミグレーションの混雑によって変更を余儀なくされた。だが、2日目と3日目で、それぞれ1日かけて訪れる予定としていたプジョー歴史博物館とミュルーズ国立自動車博物館、いわゆる「シュルンプ・コレクション」を1日で巡り終えることができ、3日目には今回初めて訪れるオートスポーツ博物館を取材。4日目には初日にお預けとなっていたランス自動車博物館を取材できた。

これで当初のスケジュール通り取材博物館の館数(軒数?)をこなすことに。オートスポーツ博物館以外はこれまでに複数回も訪れていたため、記憶を辿りながら前回から変更になった部分を探り出しての取材となり、結果的にこれまでほど時間がかからなかったのが大きな理由。

これも限られた時間で数多くの博物館を訪れる「倹約取材」では仕方ないところだが、引退したらどこかの博物館で気になるクルマ、例えば今回の取材行でいうなら後半部分、マノワール博物館やルマン・サーキット博物館で出会ったアルピーヌ ルノーA210の、テールフィンを一日中眺めるような博物館巡りをしてみたいものだ。

前半部分でフランスのオートルートではパーキングエリアが素晴らしいことを紹介したが、ちょっと気が重くなるようなことにも触れておこう。それは速度違反の取り締まりがますます厳しくなってきたように感じたこと。

高速道路でも130km/hから110km/h、90km/hと制限速度が頻繁に変わるのだが、一般道ではもっと極端で、90km/hで走ってきて集落があるところではいきなり30km/hになり、集落を抜けたらまたすぐに90km/hに戻ることの繰り返しとなる。

そして数多くのカメラが設置されていて、数年前に訪れた時に比べて、その台数は明らかに増えていたように感じてしまった。もちろん制限速度は順守しないといけないのだが、うまくリズムに乗ることができず、戸惑ってしまう取材行となった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」公開! 5人寝られる&「立って歩ける」内装が超スゴイ! ファンルーチェ「セレンゲレティ/ウラルエイジア」お台場で実車展示
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」公開! 5人寝られる&「立って歩ける」内装が超スゴイ! ファンルーチェ「セレンゲレティ/ウラルエイジア」お台場で実車展示
くるまのニュース
トーヨータイヤ「OPEN COUNTRY」装着車両がメキシコ開催の「スコア・バハ1000」3位入賞で、最上位クラス年間チャンピオン獲得
トーヨータイヤ「OPEN COUNTRY」装着車両がメキシコ開催の「スコア・バハ1000」3位入賞で、最上位クラス年間チャンピオン獲得
レスポンス
地上を転がって移動できるドローン!? DICが「CES 2025」で発表へ
地上を転がって移動できるドローン!? DICが「CES 2025」で発表へ
レスポンス
FIA/WRCがラリージャパンのSS12キャンセル理由を説明「許可されていない車両が進入し、スタートラインを塞いだ」
FIA/WRCがラリージャパンのSS12キャンセル理由を説明「許可されていない車両が進入し、スタートラインを塞いだ」
AUTOSPORT web
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
くるまのニュース
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
ベストカーWeb
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
motorsport.com 日本版
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
motorsport.com 日本版
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan

みんなのコメント

6件
  • 今日の延髄反応試験場はここですか?
    過敏な方が随分集まっておられるようですが。
  • こんな意味不明な提灯記事書いてまで、車中泊そのものをゴリ押しする理由を知りたい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村