新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、他のモータースポーツと同様に開幕が遅れている2020年シーズンのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)。3月に発表された最新版の開催カレンダーによれば、7月のノリスリンク戦で開幕することになっていた。
ただ、ドイツにおける新型コロナウイルス感染拡大防止策を考えれば、市街地コースであるノリスリンクでのレース開催は簡単ではないと考えられ、カレンダーには再び修正が加えられるのではないかと見られていた。しかし、ニュルブルクリンクで6月8日~11日にシーズン前公式テストを経て、当初の予定通り7月11~12日のノリスリンク戦からの開幕が目指されていることが分かった。
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テストと開幕戦の間が4週間空けられたことで、アウディとBMWの参戦2メーカーに対してマシンをしっかりと準備し、安全に輸送するための時間的な猶予が確保されることになった。
なお5月22日には、ブンデスリーガの1.FCニュルンベルグ主催の試合が、隣接するマックス-モーロック・スタジアムで行なわれることになっており、これがDTMのレースを開催する大きな後押しになっているという。
「無観客試合が開催できるのであれば、無観客レースも開催できると私は考えている」
アプト・スポーツラインの代表であるトーマス・ビアマイヤーはmotorsport.comに対して語った。
「そこに問題があるようには見えない」
「ノリスリンクはDTMにとってなくてはならない場所だから、開催実現のための道筋が見つかるのを祈っている。そして、そろそろシーズンを始められたらいいね」
ノリスリンクでレースを行なうためには、今年は無観客であるためにグランドスタンドや大型スクリーンの設置は必要ないものの、10万ユーロ(約1200万円)の資金が必要となる。
通常であればこの資金は、プロモーターがチケット販売収入を元手に賄っている。しかし今年はそれが不可能であるため、DTMの主催者であるITRが肩代わりすることになりそうだ。
今年のDTMは基本的にはドイツ国内でのレースを主にし、一部のサーキットでは2週連続で開催することも視野に入れられている。しかしITRは、ヨーロッパ他国でのレース開催も、まだ除外していないようだ。新型コロナウイルスの感染拡大状況が今後数ヵ月で大幅に好転すれば、ゾルダーやアッセン、さらにはモンツァでのレースも開催したいと考えていると見られる。
また開幕当初こそ無観客でのレースとなるが、年内には観客を入れてのレースを開催する可能性もある。
「レースは、誰にとっても重要なモノだ」
そうビアマイヤーは語る。
「チームにとっても、アウディにとっても、DTMにとっても、ファンにとってもだ。最初の数レースはテレビの視聴者向けだったとしても、最終的にはアウディの送別ツアーができたらいいね」
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