2024年F1第4戦日本GPの走行開始を翌日に控えた4月4日、3度目の母国GPを迎えた角田裕毅(RB)が日本の記者に向けたメディアセッションにて、日本GPの目標や思いなどを語った。
1987年の初開催から今回で34回目となる鈴鹿サーキットでのF1日本GP。2023年まで長らくシーズン終盤の秋開催が続いたが、2024年は史上初めて、シーズン序盤の春開催となる。
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鈴鹿サーキット周辺でも桜の花びらが開き始めた中、「鈴鹿でも今咲き始めたのかな? 時期も完璧ですね。まさか本当に桜の中を走るとは思っていなかったので、これまでとはまた違った鈴鹿の景色を見ることができて嬉しいですね」と角田は語り始めた。
2024年シーズンも3戦が終わった段階で、角田は予選Q3に2度進出、そして前戦オーストラリアGPは7位に入りポイントも獲得している。
「今のところはいい感じで来ていますし、オーストラリアでもたくさんのポイントを取ることができました。(前戦で)ポイントを獲得してから、日本GPを迎えたことは今までありませんでしたし、(今季過去3戦は)ご期待いただけるようなレースができていたので、日本GPでもその期待に沿えるレースをしたいです」と角田はこれまでの3戦を振り返った。
「ただ、期待値をそこまで上げずに、まずはポイントを獲ることが最優先です。日本GPではまだポイントを獲得したことはないので、それが一番重要ですね」
そんな角田は、今回の日本GPでの入賞に向けた要素として「今年はハードタイヤがどうなるかですね」と口にした。
「今年は(春開催で)気温も低いですし、その状況下でハードタイヤをいかにうまく使えるかが鍵になってくると思います。気温が低いことでタイヤにグレイニング(タイヤ表面のささくれ磨耗)を含め、どのような影響が出るのか。クルマのバランスにもよりますけど、結構年々変わってきます」
「もちろん、今年のクルマは去年のクルマよりグリップも高いですし、さらに攻めることができるクルマなので、タイヤの消耗度合いも違ってくると思います。そういったところもフリー走行で見ながら、戦略をアジャストしていきたいと思います」
RBは今回、新たなフロアを投入する。ただ、「どっちかというと低速寄り(のアップデート)なので、鈴鹿ではそこまで大きく差が見えるアップデートではないかなとは思います」と角田。
なお、今年のクルマについては「中速域(のスピード)が結構大きく上がってるのかなと。高速域はそこまで大きく上がってはないのですけど、ただクルマのキャラクター性、バランスというか、ステアリングを曲げたときにどれくらい曲がるかという舵角性みたいなのが結構変わったので、そういったクルマのキャラクター性がどこまでこの鈴鹿に響くかですが、ポジティブな方向に行くとは思います」と語った。
「去年はどっちかといえばが曲がりにくかったイメージがあります。結構フロントがスライドして、後半にかけてどんどんスライドしていってアンダーになりやすかったので。それは解消されるかなというふうに思います。その(解消の)要因はサスペンションかなと思います。もちろんダウンフォースの好影響もあるのですけど」
今年はトップ10台が接戦を極めており、角田は上位勢の脱落がなければポイントを獲得するのは困難な状況とも言える。その状況は角田も理解している。
「もちろん難しい状況です。ただ、過去2戦(サウジアラビアGP&オーストラリアGP)みたいに予選でトップ10台、トップ5チームに食い込めるようなタイムを出せていけば、今回もチャンスはあると思います。アストンマーティンの1台とかは、毎回近くを走れていますし、そこはうまくやればいけると思います」
角田にとって3度目の母国GPとなる2024年F1第4戦日本GP。念願の母国GP初入賞は果たせるのだろうか。まずは5日に行われるフリー走行の走り、その仕事ぶりに期待したい。
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