BMWのスペシャリストという立ち位置で、スタディはモータースポーツへ挑戦する。代表を務める鈴木“BOB"康昭氏は、そこに欠かせない相棒としてBBSを選んできた。今年のM6 GT3にも装着されたRE-V7を前にして、BBSへの想いを訊いた。
BBSの歴史そのすべてが凝縮されたようなデザイン
「BBS LM」ラグジュアリーな風情を醸す、BBS伝統の鍛造マルチピース
「BMWのレーシングカーはずっとBBSが支えてきた。僕は幼少期からそれが刷り込まれていたので、自分が挑戦するんだったら、BBS以外は考えられなかった」
BMWチューナーとして日本で生まれ育ち、BMWモータースポーツのカスタマーレーシングチームとして、スーパーGTやブランパンGTアジアシリーズなどで活躍してきたBMWチーム・スタディの代表を務める鈴木〝BOB〞康昭氏はそう述べる。2020年はスーパーGTのGT300クラスにM6GT3を、スーパー耐久のST-ZクラスにM4 GT4を2台エントリーした。チームとして3台体制を見るに、彼らのレースにかける情熱が垣間見える。とはいえ、スタディは決して純然たるレース屋ではない。BMWにフォーカスしたショップでありチューナーだ。そんな活動の源泉にある理由は「他の誰よりもBMWが好きだから、その魅力をレース活動を通して広く世に訴えたい」というほうが正しいのかもしれない。
当初、2014年から2年間闘ったZ4GT3、その後のM6GT3の足もとを支えたのがBBS製ホイールだった。他のGT3カテゴリーと異なるルールが適用されるスーパーGTは、純正と同一スペックであれば交換が可能とされていたからだ。国内最高峰のGTレースカテゴリーは、タイヤ戦争の様相を呈すると同時に、熾烈なホイール戦争の場でもあった。
銘柄はRE-V7。鈴木氏は初めて試作品を見た時に、その造形に惚れ込んだ。昔から恋い焦がれた〝BBSらしさ〞が、ぎゅっと凝縮されていたからだった。
「性能一辺倒で考えるレース屋なら、別の選択肢だったかもしれない。だけどRE-V7には、BBSの約半世紀に渡る歴史すべてが網羅されるようなオーラが漂っていた。僕らは決してレース屋じゃなくて、あくまで改造屋。そんな僕らがレースに挑戦するのだったら、独特の方法で速さと強さ、そしてカッコよさを追求したい。それでも、GT3車両に装着される純正を凌ぐ性能を持つレース用ホイールを作っていただいたBBSジャパンさんには感謝しています」
それは「レースを通じてBMWの魅力、カッコよさを広く世に伝えたい」というスタディのコンセプトとも合致していた。RE-V7はその後、スタディ専売品として期間限定でストリート用20インチが発売され、M3、M4用ユーザーから絶大な支持を得た。
そんなRE-V7にとって、間もなく第二章が幕を開けるようだ。今度はスタディ専売の限定品ではない、BBSのカタログモデルとして発売されることが決まった。18インチを皮切りに拡充される予定で、新たな鍛造スポーツホイールとしてBMWに限らず幅広い車種に適合する予定だという。ストリート用といっても決して表層だけの真似ではない。そこにはリアルなレースホイールの開発技術と、何よりも鈴木氏率いるBMWチーム・スタディの情熱が色濃く宿っている。
【Shop Information】
スタディ東京
全国6店舗を展開するスタディ。東京店はドイツを意識して建造されたファクトリー兼ショールームを持つ。デモカーや展示ホイール、パーツも豊富で、随時イベントも催される。
住所:東京都府中市若松町2-27-22 TEL:042-367-5301 URL:https://www.studie.jp/ 営業時間:10:00~19:00 定休日:火曜日・第2週、第4週水曜日
取材協力=BBSジャパン https://bbs-japan.co.jp/
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みんなのコメント
だから、愛車の写真は全てBBS。
最初はF30レパード、MZ12ソアラ、次はA60セリカXX、JZS140クラウン、R31他にRSを履かせ、R32、R33はLM、ワゴン車種ではRA6オデッセイ、RGステップワゴンにLM、GP3フリードにRSを履かせ、DA64エブリィにはRGを履かせていた。
E30、E36には純正のRSが付いていたし、E46BMWにはLMを履かせた。
多分、これからもずっとBBS(特にRS)を履かせるだろうな。