スーパーフォーミュラの2022年シーズンでランキング2位となったサッシャ・フェネストラズは、来季日産からフォーミュラEに挑戦。バレンシアでの公式テストは、スーパーフォーミュラとは全く違うカテゴリーへの習熟を深める機会となった。
フェネストラズ自身は、フォーミュラEの2021-2022年最終戦ソウルに、アントニオ・ジョビナッツィの代役として参戦しており、わずかながらフォーミュラEでのレース経験もある。
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しかしフルタイムのシートを獲得し、新たに導入された第3世代マシン『Gen3』での学習プロセスを開始した彼は、F1に近いスーパーフォーミュラと、異なる哲学を持ったフォーミュラEのマシンの違いにより、自らのドライビングを完全に見直す必要があったという。
フェネストラズは英『Autosport』に、「今まで慣れ親しんでいたものとは、とても違う」と語った。
「スーパーフォーミュラは、F1に最も近いクルマだ。ここ(フォーミュラE)もとても速いけど、哲学が違うんだ。僕の意見だけど、ここでは未来について話をしているんだ」
「これ(Gen3)はドライバーとして扱うには非常にトリッキーなんだ。多くのドライバーたちが(テストで)ミスするのを目の当たりにしたけど、それは僕たちが限界を見つけ、このクルマの限界を知ろうとしているからだ」
「このレースは面白いし、今までのレースとはまったく違う。僕にとっては白紙から始めるようなもので、純粋なドライビングという点ではゼロから始めるようなものなんだ」
フェネストラズは、スーパーフォーミュラからフォーミュラEへの移行の早さ、特にマシンの違いが大きいことから、もっと時間をかけてマシンに慣れたいというのが本音だという。しかし、1月のメキシコシティePrixで開幕するまでに準備を整えたいと意気込んだ。
「ルーキーとしては、あと2ヵ月あったら、そして毎日テストができたらと思っている。でももちろん、それは現実にはならない」
「でも、ほとんどのチームが僕らと同じようなポジションにいると思う。多くのチームが問題を抱えているのを目の当たりにしているし、僕らにも小さな問題がある」
「僕らが他のチームより準備が整っているとかいないとかいうことはないんだ。ただ、今抱えている問題を見つけ出そうとしているんだ。そして願わくば、シーズン中にそのような問題が発生しないようにしたい」
「ドライバーとしての僕は、もちろん、いつでも準備万端だ。とても興奮している。そして、たくさんの仕事がある」
「でも、日本でのシーズンを終えたばかりで、もう少し時間があればというのは本当だ」
「フォーミュラE(転向のタイミング)が来ることは分かっていたけど、日本でやらなければいけない仕事があったんだ。だからそれに95%集中していた。フォーミュラEに100%集中することができなかったんだ」
「今はできるだけ早く追いつけるよう、ハードに働いている。でも、6月からずっと忙しかったから、今はクリスマスが楽しみで少し休みたいんだ」
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