■ハイブリッド車でバッテリー上がりが起きるワケ
JAFによると、数多くあるクルマにまつわるトラブルのなかでも、「バッテリー上がり」は一般道での救援依頼数がトップクラスに多いものとなっています。
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原因としてはエンジンルーム内にある12Vバッテリーの電力不足によるもの。しかし現代では電気自動車やハイブリッドカーなど、別で大容量バッテリーを搭載した車種も増えています。
それにもかかわらず、バッテリー上がりになってしまうのは何故なのでしょうか。整備士からのアドバイスも含め解説していきます。
そもそもバッテリー上がりの原因はなんなのか?というと、電気の使い過ぎです。
クルマのエンジンには発電機(オルタネーター)が備え付けられており、エンジンが稼働している状態であればクルマが使用する電力を供給しつつ、バッテリーへの充電もおこないます。
逆にいえばこの発電量を超える電力を消費し続ければ、バッテリーから不足した電力を取り出すことになり、最終的にバッテリー上がりへと至るわけです。
その一方で、他の家電製品の蓄電池もそうであるように、クルマのバッテリーも充放電の頻度によって性能が低下していきます。
性能が低下したバッテリーは発電機から電力を供給されても、内部にエンジンを始動するだけの電力を蓄電することができなくなります。
そのため直前まで走行できていたクルマでも、エンジンの再始動をするタイミングでバッテリー上がりとなってしまうことがあるのです。
しかし現代のクルマは電気の力で制御されているのが当たり前。なかには大容量の走行用バッテリーを搭載した電気自動車やハイブリッドカーも多くなっており、これらの電力を使い果たすとは考えにくいです。
しかし現実にはこれらの車種においても、従来車同様に始動不良に陥るケースがあります。
なぜこのようなことになるのか、北陸地域で整備士として勤めているAさんに話を伺いました。
――大容量の走行用バッテリーがあってもバッテリー上がりを起こすのは何故でしょうか。
それはクルマの制御システムが12Vバッテリーで駆動するようになっているためです。
大容量の走行用バッテリーを持つ電気自動車や、ハイブリッドカーの12Vバッテリーは、補機バッテリーとも呼ばれます。つまり直接走行とは関係しないパーツを動かす電力を確保しており、各種灯火類やオーディオ、そしてセンサーなどの制御に使われています。
そしてエンジン始動も含めた制御も12Vバッテリーからの電力を元にしておこなわれているので、例え走行用バッテリーが満充電であろうとも、12Vバッテリーからの電力が不足すると制御システム起動ができなくなり、結果としてバッテリー上がりによる始動不可となってしまうのです。
■バッテリーが上がったときに便利なアイテムとは?
――バッテリー上がりにしてしまう原因として多いものは何ですか。
比較的多い例ですと、やはりルームランプの消し忘れ。半ドア状態であることに気づかなかったというパターンが多いです。
元々12Vバッテリーはエンジン始動時の瞬間的な大電力を発生させることに特化していて、長時間に渡って電力供給する事は苦手としています。なので、ルームランプ程度の小電力であってもバッテリー上がりに繋がります。
またバッテリー上がりの救援件数が増える背景には、『帰省ラッシュでの渋滞』という悪条件もあります。エアコンを稼働した状態で、渋滞によって絶えずブレーキランプを点灯させるわけですから、慢性的な電力不足になり易い条件が揃うのです。
――バッテリー上がりへの対策方法はありますか?
ルームランプの消し忘れなど不注意によるバッテリー上がりというのは、なかなか防ぐ方法はありません。ただバッテリー上がりに陥っても、直ぐにエンジン始動をするアイテムはあります。
昔からあるのはブースターケーブルですね。別のクルマから電力を分けてもらう2本のケーブルです。
私たち整備士も使う救援用バッテリーが『ジャンプスターター』となります。
従来はクルマのバッテリー同様に鉛蓄電池が使われており、非常に大きくて重たかったのですが、今ですとリチウムイオン電池を使ったモバイルバッテリーサイズの物があります。接続するケーブルも安全装置が付いていて、一般の方でも使いやすくなっています。
※ ※ ※
大容量の走行用バッテリーの電力があっても、制御システムは12Vの電圧で動作しています。そのため12Vバッテリーを消費してしまうと、システム起動に失敗し、始動不良に陥ってしまいます。
一方、救援用のジャンプスターターが小型化され、携帯することも容易になっているので、ひとつ持っておくとバッテリー上がり時に自力での復帰のときに便利です。
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みんなのコメント
1+1=2って知らなかっただろ!って言ってるのと同じ。