角田裕毅(RB)が2024年F1第8戦モナコGPの予選で8番手を獲得した。これは、昨年のモナコでの自身最高位となる予選9番手を上回っただけでなく、日本人ドライバーのモナコGP予選における最高位に並ぶスーパーラップだった。角田の予選後の声をお届けする。
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角田裕毅が予選8番手「モナコだからなおさら嬉しい。プレッシャーのなか、マシンの力を絞り出すことができた」
──素晴らしい予選でした。いまの率直な感想を教えてください。
角田裕毅(以下、角田):率直にうれしいです。ただ、本当にタフな予選で、全然簡単ではなかったです。予選になって、ライバルたちがペースアップしてきて、Q1で落ちても不思議ではないくらいタイトな戦いで、ひとつのミスも許されない予選でした。モナコの予選で8番手を獲得できて、すごく楽しかったと同時に、プレッシャーから解放されて、いまは少しホッとしています。
──一番プレッシャーがかかったのは?
角田:Q1からです。Q2もそうでした。Q3へ行って、少しホッとした部分もありましたが、ウイリアムズとアルピーヌもQ3に進出していたので、彼らには絶対に負けられないので、全然気が抜けなかったです。
──8番手は、自身のモナコGP予選の最高位となったただけでなく、2004年に佐藤琢磨選手が記録したモナコGP予選での日本人ドライバーとしての最高位タイ記録です(琢磨はスタートは7番手)。
角田:よかったです。ただ、フリー走行の段階ではトップ6を狙っていたところもあり、少し複雑な気分ですけど、まあミッドフィールドの最上位で終われたことはよかったですし、去年の自分の予選順位よりひとつ上で終われてよかったです。
──イモラでは新品のソフトタイヤをQ3に2セット残したにもかかわらず、Q3ではうまくタイムをまとめられず悔しい予選でした。それ対して、今回のQ3は1セットの新品タイヤでアタックして、見事にまとめられた要因はなんだったのでしょうか?
角田:本当はQ3に2セット新品を残したかったのですが、それができたのは一部の上位チームだけなので、仕方がないですし、1回のアタックとしては、うまくまとめられたと思います。
──Q2の最後のアタックではアウトラップで後ろからアタックしてきたドライバーに進路を譲らなくてはならず、タイヤに十分熱を与えられないまま、自分のアタックとなったわけですが、あのときは焦りはありましたか?
角田:あれはちょっとドキドキしました。ただ、あそこで自分を取り乱すことなく、冷静に自分のアタックを終えられたことは、自分でも成長したなと感じています。
──金曜日に課題にしていたことは、土曜日には改善できましたたか?
角田:はい、セッション後にクルマを改善することができて、FP3ではいい状態に仕上がっていたことがよかったと思います。ただ、そのFP3のペースが予選ではそこまで感じられなかったので、このあとデータを見返してみたいです。
──レースに向けて。
角田:スタートがとても大事になってくると思います。金曜日のロングランのペースと、レースでのストラテジーもここ数戦悪くないので、スタートがうまく行けば、あとは後続を引き離したいです。
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