前年比プラス ダイハツ/マツダだけ
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
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2020年3月期の登録車の新車販売台数は、前年同月比10.2%減の37万4955台と、6か月連続でのマイナスとなった。(速報値、日本自動車販売協会連合会まとめ)
なお、軽自動車と合わせた台数でも同9.3%減の58万1438台と、6か月連続での前年割れに落ち込む。
この結果、2019年度(2019年4月~2020年3月)の成績は、登録車で前年比4.6%減の318万2760台と、3年連続のマイナス。軽自動車含でも、同4.2%減の503万8727台と4年ぶりに前年度実績を下回った。
3月期の登録車のブランド別新車販売台数では、新型ロッキーの販売が好調なダイハツが前年同月比92.7%増の1万296台。
さらにSKYACTIV-X搭載車の販売が本格化したマツダが同1.9%増の2万4373台。この2ブランドがプラスを達成したものの、それ以外はすべてマイナス。
そのうち、新型ヤリスを発売したトヨタが同2.6%減の17万941台、大規模リコールの影響から立ち直りつつあるスズキが同8.2%減の1万4432台と、1桁減で抑える。
一方、2桁減を記録したブランドもある。
「ヤリス/フィットで、マイナス幅は縮小」
新型フィットを除いて販売の落ち込みが大きかったホンダは、前年比17.2%減の3万9434台と2桁のマイナス。
目立った新車のリリースがなかった日産は同32.7%減の3万4885台、スバルは同18.1%減の1万3129台、レクサスは同26.4%減の5736台、三菱自は同49.6%減の4551台と、5ブランドが2桁減の落ち込みとなった。
3月期の登録車の販売動向に関して業界団体の関係者は、「昨年の消費増税から続く景気の先行き不安が消費マインドを押し下げたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大で販売店への客足が鈍ったこと、また大がかりな販売キャンペーンを展開できなかったことが、3月期の販売成績となって表れた」と説明。
「全面改良から一定期間経過したモデルが多いことも、不振の一因。それでもトヨタ・ヤリスやホンダ・フィットなどの新型車効果もあり、マイナス幅は前月の10.7%減から10.2%減へと縮小した」と指摘する。
今後については、「新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える政策が行われ、またメーカー側も生産ラインを一部停止する措置をとっているため、今後はいっそう販売が落ち込むと予想される。景況感も悪化しており、ユーザーの消費意欲の低迷はさらに続く見込み」と分析。
「中長期的に見た販売の回復は、新型コロナウイルスの感染拡大の終息、そして政府が打ち出すであろう景気刺激対策にかかっている」と示唆した。
フィット 1681台差でヤリスを上回る
3月期の登録車の車名別ランキングでは、昨年9月に新型に移行したトヨタ・カローラが前年同月比54.8%増の1万6327台を達成して3か月ぶりの首位に輝く。
続く第2位には、2月に全面改良を行ったホンダ・フィットが同37.3%増の1万4845台を成し遂げてランクイン。第3位には、やはり2月に販売をスタートさせたトヨタ・ヤリスが1万3164台を記録して入った。
また、2か月連続で首位を守ってきたトヨタ・ライズは、3ランクダウンの第4位。それでも1万台オーバーの1万2009台と、好成績をキープしている。
話題の新型車のセールスを見ていこう。
昨年4月にフルモデルチェンジしたトヨタRAV4は、月販目標の3000台を上回る6286台を販売して第15位に。1月に待望のSKYACTIV-X搭載車を発売したマツダCX-30は、5647台を記録して第18位にランクイン。
また、昨年11月に発売されたトヨタ・ライズの兄弟車のダイハツ・ロッキーは、月販目標2000台の約2.5倍となる5011台を達成して第22位に。STIの特別仕様車となるEJ20ファイナルエディションを設定したスバルWRXは、同87.0%増の1657台を記録して第43位に入った。
なお、2019年度の登録車の車名別ランキングは、前年比21.1%増の11万4358台を達成したトヨタ・カローラが、実に13年ぶりの首位に君臨。これに同1.5%減(11万3361台)のトヨタ・プリウス、同12.6%増(10万8067台)のトヨタ・シエンタが続く形となった。
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