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【東京モーターショー】日本の新たなスーパースポーツ、公道に降臨!

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【東京モーターショー】日本の新たなスーパースポーツ、公道に降臨!

イケヤフォーミュラのスーパーカー 「IF-02RDS」がナンバーを取得した

2013年の東京モーターショーに出展し、話題をさらった純国産スーパースポーツ『IF-02RDS』。ルックスではル・マン24時間レースで戦うプロトタイプレーシングカーそのものだが、公道を走る究極のロードゴーイングスポーツカーが開発の目標だ。 簡単にいえば、かつての日産レーシングカーである「R390」がル・マンにレギュレーションを通すために製作されたロードカーのようなもの。「今後はナンバーを取得します」という4年前のコメントに驚きを隠せなかったことを覚えている。しかも驚くことに、製作したのはアフターパーツ業界で駆動系パーツやサスペンションアームの製造販売で名を馳せる、栃木県の「イケヤフォーミュラ」。同社は21年前にフォーミュラカーの設計、製作を行っていたそうで、そのノウハウを駆使して鋼管パイプフレームを使い、自社で製作。日本の匠たちの協力もあり、完成にこぎつけたという。

【東京モーターショー】ヴィッツGRMNに装備された『GR NAVI』とは!?

衝撃のアンベールから4年。デビューを果たした同じ「東京モーターショー」で、ついにナンバーを取得した新生『IF-02RDS』が公開された。 骨格は4年前と同じだが、法規をクリアするために内外装を一新。エクステリアは見た目こそ同じように見えるが、アウターパネルを含めてすべてがブランニューされたという。インテリアも公道仕様にするにあたって見直し。インパネ、ピラーを含めてスエードレザーで張り替えられ、公道を走れる純レーシングカーとして完成度を高めていた。 ちなみに今回のナンバーは型式登録ではなく、組み立て車両としてナンバーを登録。今後の量産に向けて大きな一歩を踏み出したといえる。 東京モーターショーのプレスデーには、レーシングカーデザイナーの由良拓也氏、日産のル・マン24時間レース用エンジン「VRH35」の生みの親である林義正氏らもブースに来訪。その道の第一人者らからも注目を集めていた。



リアルレーシングエンジンも展示! 正体は自社開発の4ℓV10だった

『IF-02RDS』のナンバー取得以外に、東京モーターショーの目玉として用意されていたのが、オリジナル開発の4ℓV10エンジン「IF-V10E」のプロトタイプ。 現在、搭載されているのはホンダS2000の2ℓ直4エンジンをベースにターボ化したもので、最高出力260kw(354)psとなっているが、直4ターボでは究極のロードゴーイングカーとして迫力不足。そこで、次期『IF-02RDS』の搭載エンジンとして開発がスタートしたのが自社開発のV10エンジンというわけだ。 開発のコンセプトは「一番肉体と心に響いたF1エンジンを作って搭載しよう」。

イメージしたのが第2期ホンダの3.5ℓV10エンジン。純レーシングエンジンを設計し、公道で使うことを想定して排気量をアップ。最終的には4ℓ化で計画は進められているという。 ただ、開発は始まったばかりで、今回のエンジンはあくまでもプロト中のプロト。「エンジンも自社でやりますよ」という意思表示でしかないが、目標出力は450kw(612)psとすでに決まっており、次期モデルは世界を凌駕する真のリアルスポーツカーとなるはずだ。

ミッションは同社が特許を取得した「シングルクラッチ・シームレス・ドグミッション」。 回転落ちがなく、伝達力を途切れさせることがほぼないシームレスミッションは、F1の世界ではすでに常識となっているものだ。しかも、そのミッションを自社開発するだけでなく、量産化まで視野に入れているとアナウンス。まさに、同社の技術の高さが窺い知れる。

このプロジェクトには多くの企業の協力はあるとはいえ、いち部品メーカーが本格的なロードゴーイングカーを生み出すことは並大抵のことではないのは明からかだ。 ただ、彼らは諦めることなく挑戦を続けることを明言している。ナンバーを取得した『IF-02RDS』の走り、そして今後のV10エンジン開発などスーパースポーツカーファンにとって、「イケヤフォーミュラ」の動向は目が離せない。

リアルスーパースポーツカーとオリジナルF1エンジンが展示されているのは、東京モーターショー「東京ビッグサイト」の東2ホールCZ03ブース。 日本の匠が作り上げた究極の逸品をぜひご覧いただきたい。

IF-02RDS Specification

イケヤフォーミュラ http://www.ikeya-f.co.jp/

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