昨年12月にアメリカで納車が始まったテスラのサイバートラックが、早くもお台場に現われた。ひょっとして日本発売開始? そのド迫力の実物を、編集部員が目撃してきた!
文と写真/ベストカーWeb編集部
もう日本発売か? ものすげード迫力! テスラのサイバートラックがお台場に展示されてるぜ!
■ステンレス流し台のシンクのような素材感!
あのサイバートラックがなんと日本にある!
テスラ サイバートラックがどどーんと鎮座しているのは、東京都江東区豊洲にある「チームラボ・プラネッツ TOKYO DMM」のエントランス。
2月17日の土曜日に訪れてみると、中国の春節や話題の商業施設「豊洲市場・千客万来(ゆりかもめの隣駅)」の開店とも相まって、車両の周囲はすごい人だかりだ。
ようやく目にすることができた実物だが、直線だけで構成された異様なたたずまいが、周囲の空間をねじ曲げるようなオーラを放っている。
横一文字のデイタイム・ランニング・ライトを持つフロントマスクは、アイアンマンのアーマーのようだ。
全長5682.9mm、全幅2413.3mm(ドアミラー含む)、全高1790.8mmというスリーサイズは、トヨタ タンドラやフォードF-150といったアメリカのフルサイズピックアップ(ダブルキャブ)とほぼ同じ。
そして異様さを強調するもうひとつの要素がボディパネル。銃弾も跳ね返すという「ウルトラハードステンレススチール」という強靭な鋼板でできているのだが、曲げることはおろか塗装すらできないため、ステンレス流し台のシンクのような素材感。
非常にタフな外装ながらメンテナンスはデリケートなようで、取り扱い説明書には「油脂や鳥の糞、樹脂などが付着した場合は直ちに除去すること」、「洗浄には刺激が少なく合成でない石鹸を用いること」といった注意書きがあるそうだ。
■ギガプレスの証拠は確認できず
どこから見てもペッキペキ(笑)
意外だったのがホイール。アルミと思っていたのだが、スチールホイールに樹脂のキャップをかぶせてあった。タイヤも、サイドウォールはそのホイールキャップに合わせた意匠を施されており、銘柄はグッドイヤーのオールシーズン(M+S)だ。
タイヤサイズは前後とも285/65R20。ロードインデックス(最大荷重)は「120/123(シングルタイヤで1400kg、ダブルタイヤなら1550kg)」。これほどの耐荷重がありながらスピードレンジが「H」(210km/hを許容)となっているのは、さすがテスラだ。
荷台はシャッターで閉じられていて広さの確認ができなかったが、その前方にはほぼ天井大のバカでかいガラスルーフが広がる。4枚のドアにはドアノブがないが、ピラーに設けられたセンサーで開く仕組みだ。
サイバートラックといえば、最先端の生産技術である「ギガプレス」が使われていることでも知られる。ボディ骨格のリアセクションを一発のアルミプレスによって鋳抜いてしまうという革命的なテクノロジーだが、下回りまでパネルが覆っていてそれを確認することはできなかった。
室内についてもドアが開けられなかったためガラス越しのチェックとなったが、下半分をホワイト、上半分をブラックに塗り分けたダッシュボードは、他のテスラ車同様実にクリーンかつシンプル。
このダッシュボードからドアにかけては一筋のアンビエントライトが点灯するはずで、ハンドルは上辺と下辺のないヨーク型だった。ちなみに運転席からフロントガラスは非常に遠く、ダッシュボード上に子ども用ベッドが作れるかもとも考えた(暑くて寝られんけど)。
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■日本での販売には気になる点も……
ボディ四隅の鋭いエッジが安全面でちと気になる
というわけでサイバートラックをぐるっと眺めた印象は以上だが、ここ豊洲には2月26日(月)まで展示され、その後は日本各地を巡回する予定だという。展示会場などは未定だが、その姿は一見に値するから、近くに来ると分かったらぜひとも出かけていただきたい。
気になる日本導入だが、残念ながら「いまのところ予定なし」とのこと。これについて筆者はふと、保安基準が脳裏をよぎったりもした。ボディの鋭いエッジなどが歩行者保護などに絡んで指摘を受けるのではと考えたためだ(欧州や中国ではすでに同種の議論が行われている)。
とはいえ、その点はテスラも当然認識しているはずだから、輸入に際してはなんらかの対策が講じられるのかもしれない。ボディサイズも含め、日本では乗ることに勇気のいるクルマだが、未来から来たこいつの走る姿は、ぜひみてみたいものだ。
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みんなのコメント
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記者は日本には安全基準というものがあることも御存知無いか?
曲げることができなかったらサイドのプレスラインとかも作れないわけだが、
あと塗装はできないんじゃなくてしてないだけで、しようと思えばできる