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GB350がZ900RSを超える大ブレイク! 2022年に売れたバイクTOP10【251~400cc・小型二輪】

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GB350がZ900RSを超える大ブレイク! 2022年に売れたバイクTOP10【251~400cc・小型二輪】

ホンダのシェアも5年連続トップ!

レブル250とGB350、どっちがいいの? ホンダの身内同士にして最大のライバルを比較!

バイク業界の現在を知ることができる二輪車新聞では、2023年1月1日号で2022年のバイク新車出荷台数(125cc以下)/販売台数(126cc以上)の推定値を掲載した。新排出ガス規制の導入によって多くの機種がモデルチェンジしたほか、生産終了モデルも……。ここでは小型二輪クラス251~400ccにフォーカスして販売台数ランキングをお伝えしたい。

四半世紀ぶりの大台に乗った!

二輪車新聞は、元旦号で2022年の二輪車総需要(需要台数=販売台数のこと)を総括。これは毎年発表されるデータで、どの排気量クラスが盛り上がっているのか、売れた機種はなんだったのかを知ることができる貴重な特集号だ。ここでは二輪車新聞のデータをもとに、小型二輪の251~400ccクラスにフォーカスした記事をお届けする。

ちなみに需要台数とは販売台数を意味するが、原付一種/原付二種クラスは全国的な販売データがないため出荷台数でカウントしているとのこと。原付二種および軽二輪クラスは前年を割り込んでいるが、全体としてはほぼ前年並みの41万台を維持したという。

251~400ccの数字は不明なため小型二輪クラス全体(401cc以上を含む)で見ると、前年比21.7%増の10万1700台。ホンダは前年比48.8%増の3万3600台でシェアトップの33.0%を獲得し、これにシェア22.0%のカワサキ(台数は前年比39.0%増の2万2600台)が続き、ヤマハはシェア10.4%(台数は前年比24.1%減の1万600台)に。スズキは前年比19.5%増の7900台でシェア7.8%となった。また、輸入車その他は昨年比11.9%増の2万7200台でシェア26.7%を獲得している。

なお、小型二輪が10万台をこえるのは24年ぶりというから、実は21世紀に入ってから初めて。ホンダの3万台超えも25年ぶりだといい、2年連続トップシェアもうなずける。

ヤマハは3年ぶり減で、スズキは2年連続増。カワサキも4割近い上昇を見せ、1998年以来24年ぶりの2万台超えを達成した。輸入車その他は2019年から4年連続の前年比増だが、国産メーカーの伸び率が高くシェアとしては前年比2.4%減となっている。

以下に小型二輪[251~400cc]クラスの上位10傑を紹介していこう。記事末にはその他15位までのモデルを含めたランキング詳細も掲載している。

※販売台数は全て二輪車新聞による推定値

1位:GB350/S[ホンダ]1万2197台(前年4023台)

インドで2020年秋の発売直後から大人気となったハイネスCB350をベースに開発され、熊本製作所生産によりSTDが2021年4月、Sが7月にデビュー。日本でも、低価格もウケてヒットを生んだ。鋼管製フレームにシリンダーが直立したバーチカルシングルエンジンを搭載したシンプルなネオクラシックモデルで、最大の特徴は不快な振動を徹底的に排除しながら高められた雑味のない鼓動感。STDはシーソー式チェンジペダルやスチールパイプ製グラブバーなどで普段使いの利便性も高め、Sは専用のライディングポジション/サイドカバーデザイン/タックロール風シートなどで、スポーティな雰囲気をプラスしてある。フロントフォークブーツカバーはSのみが装備。STDとSで意外と相違点は多いぞ!

ちなみにランキング首位になったのは2022年が初。

―― GB350/S ■空冷4ストローク単気筒 348cc 20ps/5500rpm 3.0kgm/3000rpm■車重180kg シート高800mm 燃料タンク容量15L ●価格:55万円(S=59万4000円) ●発売日:2021年4月22日(S=7月15日) ※写真はGB350

2位:CB400SF/SB[ホンダ]4536台(前年2707台)

1992年の初代デビュー以来、400ccクラスの代表格となってきたのが、水冷並列4気筒エンジンを鋼管製フレームに搭載した、リヤツインショックの伝統的ネイキッドスタイルを持つCB400スーパーフォア(SF)。これをベースに、フレームマウントのハーフカウル仕様としたのがCB400スーパーボルドール(SB)だ。現行型のエンジンは、スロットル開度やギヤ段数を加味した制御により回転数に応じてバルブ駆動数が2⇔4に切り替わるハイパーVTECレヴォ仕様。SBのみグリップヒーターとETC2.0車載器を標準装備する。ともに’22年10月末で生産終了となった。

―― CB400SF/SB ■水冷4ストローク並列4気筒 399cc 56ps/11000rpm■車重201kg シート高755mm 燃料タンク容量18L ●価格:88万4400円~ ●発売日:2018年11月26日 ※写真はSB(スーパーボルドール)

3位:【従来モデル】ニンジャ400シリーズ/Z400[カワサキ]3438台(前年──)

フルチェンジを受けた2018年モデルからは、同時刷新された250と基本部が共通化された車体となり、大幅な軽量コンパクト化を達成。エンジンも新作されてパワーアップを果たし、運動性能が向上された。タイヤは、250がバイアスタイプなのに対してラジアルを履き、後輪はワンサイズ太い。フレームは鋼管トレリス構造だ。2022年9月には令和2年排出ガス規制に適合した後継モデルが登場し、ランキング6位に入っている(後述)。

―― 【従来モデル】ニンジャ400シリーズ/Z400 ■水冷4ストローク並列2気筒 398cc 48ps/10000rpm■車重167kg シート高785mm 燃料タンク容量14L ●価格:72万6000円 ●発売日:2021年9月10日(青は10月15日) ※諸元と価格、写真はニンジャ400

4位:【2022年モデル】400X/CBR400R[ホンダ]1759台(前年──)

エンジンと車体の基本部をCBR400Rと共用。デビュー当初はより共通部品が多かったが、2019年の熟成で差別化が図られ、前輪は17→19インチ径となり、リヤサスのストローク増も図られた。こちらは2022年1月に改良を受けたモデルで、CBR400Rと同じくフロントフォークがショーワ製SFF-BPに変更されたことで倒立に。前ブレーキはアキシャルマウントキャリパーのままダブルディスク化され、スイングアームの剛性最適化やフロントホイールの軽量化も施された。さらに400Xのみ、ヘッドライト配光が最適化され、ウインカーにポジションランプ機能が追加された。

―― 【2022年モデル】400X/CBR400R ■水冷4ストローク並列2気筒 399cc 46ps/9000rpm■車重199kg シート高800mm 燃料タンク容量17L ●価格:85万8000円 ●発売日:2022年1月17日 ※諸元と価格は400X

5位:SR400[ヤマハ]1732台(前年6889台)

1978年の初代発売以来、数々の改良やキャストホイール仕様の導入、ディスク→ドラム→ディスクという前ブレーキの変更などが施されたが、空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンの基本部、キックのみの始動方式、一部をオイルタンクとして使う鋼管フレームといった根幹は継承されてきた。2010年型では燃料供給がFI化されたが、依然として前後フェンダーはスチール製で、ハンドルスイッチも’70~’80年代デザインのまま。2021年3月にファイナルエディションおよび1000台限定のリミテッド仕様が発売され、これで国内向けは生産終了となった。すでにメーカー完売だ。

―― SR400 ■空冷4ストローク単気筒 399cc 24ps/6500rpm■車重175kg シート高790mm 燃料タンク容量12L ●価格:60万5000円(リミテッドエディション=74万8000円) ●発売日:2021年3月15日

6位:【2022年モデル】ニンジャ400シリーズ/Z400[カワサキ]1235台(前年──)

令和2年排出ガス規制に適合した最新モデル。ランキング3位のものからエンジンの仕様と価格、カラーリングが変更されているが、スペック数値に変更はない。

―― 【2022年モデル】ニンジャ400シリーズ/Z400 ■水冷4ストローク並列2気筒 398cc 48ps/10000rpm■車重167kg シート高785mm 燃料タンク容量14L ●価格:72万6000円 ●発売日:2022年9月20日 ※諸元と価格、写真はニンジャ400

7位:クラシック350[ロイヤルエンフィールド]573台(前年──)

第2次大戦後のG2モデルをオマージュしたクラシックシリーズに新作が登場。メテオ350をベースに「タイムレスクラシック」を掲げ、メッキ処理した金属フェンダーやティアドロップ燃料タンク、特徴的なヘッドライトを与える。冷却フィンが際立つロングストロークの空冷シングルやダブルクレードルの骨格もレトロだ。一方でUSBポートを備え、海外仕様ではスマホ連動ナビも採用(国内は非採用)。

―― クラシック350 ■空冷4ストローク単気筒 349cc 20.2ps/6100rpm■車重195kg シート高805mm 燃料タンク容量13L ●価格:63万4700~66万6600円(’22前期は57万7500円~)

8位:メテオ350[ロイヤルエンフィールド]557台(前年──)

元来、英国のメーカーだが、現在はインド資本下で現地を中心に高い人気を誇る同ブランド。メテオ350はインドで発表された新作で、349cc空油冷シングルを積むネオクラシック。

鼓動感など単気筒の心地よさを感じさせつつも、全回転域を通したフレキシビリティには目を見張るものがある。日本向けは3グレード構成で、ファイアボールがSTD、ステラが上級版。スーパーノヴァは、ウインドシールドまで備える。’22年6月から価格のみを変更し、65万7800円~68万7500円。

―― メテオ350 ■ 空冷4ストローク単気筒 349cc 20.2ps/6100rpm■車重191kg シート高765mm 燃料タンク容量15L ●価格:65万7800円(’21は59万6200円)

9位:YZF-R3 ABS/MT-03[ヤマハ]463台(前年1613台)

YZF-R25の兄弟車で、ボアが拡大された320cc仕様のエンジンは、R25と71cc差ながら最高出力で7ps、最大トルクで0.7kg-mも力強い。車体はR25とほぼ共通だが、R3は前後タイヤがラジアルで、ステップヒールガードの肉抜き加工は省かれている。モトGPマシンを思わせる肉抜き加工が施されたアルミ鋳造製ハンドルクラウンを備える。2022年6月には、ヤマハのロードレース世界選手権参戦60周年を記念した特別カラー(ウインカーはLED化)が240台限定で発売された。

―― YZF-R3 ABS/MT-03 ■水冷4ストローク並列2気筒 320cc 42ps/10750rpm■車重170kg シート高780mm 燃料タンク容量14L ●72万3800円 ●発売日:2022年6月15日 ※諸元と写真はYZF-R3 60周年記念車

10位:【2020年モデル】400X/CBR400R[ホンダ]397台(前年──)

2019年にマイナーチェンジを受けたモデルのカラーチェンジ版。2022年1月発売の2022年モデルが登場するまで販売された。正立フォークを採用しているのが現行モデルとの大きな違いだ。

―― 【2020年モデル】400X/CBR400R ■水冷4ストローク並列2気筒 399cc 46ps/9000rpm■車重196kg シート高800mm 燃料タンク容量17L ●価格:82万6100円 ●発売日:2020年7月31日 ※諸元と価格は400X

2022年小型二輪(251~400cc) 国内販売台数 上位15機種(検査届出ベース・二輪車新聞推定)

―― 順位 メーカー 機種名 台数 1 ホンダ GB350/S(’21~) 12197 2 ホンダ CB400スーパーフォア/スーパーボルドール(’17~) 4536 3 カワサキ ニンジャ400シリーズ/Z400(’18~) 3438 4 ホンダ 400X/CBR400R(’22) 1759 5 ヤマハ SR400(’18~) 1732 6 カワサキ ニンジャ400シリーズ/Z400(’22) 1235 7 ロイヤルエンフィールド クラシック350 573 8 ロイヤルエンフィールド メテオ350 557 9 ヤマハ YZF-R3ABS/MT-03(’18~) 463 10 ホンダ 400X/CBR400R(’19~) 397 11 BMW G310GS 355 12 スズキ バーグマン400ABS(’21~) 306 13 BMW G310R 293 14 ハスクバーナ ヴィットピレン401 290 15 ハスクバーナ スヴァルトピレン401 228 ●データ提供: 二輪車新聞

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みんなのコメント

22件
  • ドリームでしか買えないのにホンダ車強いな。
  • 80年代のバイクブームの頃は市場の土台に圧倒的な数の原付があった。今は、市場を支えているのは年寄りだろう。先は見えており、ほとんどのバイクが海外製になるのも納得。未来はけっして明るくない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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