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レクサスの超性能車「F」が半値で買える! 中古市場騒然 絶版直前GS Fが狙い目!!

掲載 更新 79
レクサスの超性能車「F」が半値で買える! 中古市場騒然 絶版直前GS Fが狙い目!!

 富士スピードウェイの頭文字、“F”の名を付与されたレクサスブランドのブレミアムスポーツは、「基本性能を徹底的に鍛え込むとともに、走りの新技術を備えることにより、レクサスの新しいパフォーマンスを提案する」ことをコンセプトに開発されている。

 その“F”の称号が与えられたモデルは、ドライバーの意志にしっかりと応え、クルマを自在に操ることができるという、クルマの根源的な魅力である「運転する楽しさ」を極限まで追求し、レクサスブランドのエモーショナルな魅力を象徴するクルマに仕立てられている。 

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 これまで、Fの称号を与えられたモデルはカーボンモノコックを採用し、最高速度325km/hを実現したスーパースポーツカーのLFAをはじめ、2007年10月に登場したIS F、2014年10月に販売開始された高性能クーペのRC F。そして2015年11月に登場したGS Fのわずか4モデルしか設定されていない。

 そこで、今回は現行モデルとして新車が販売されているものの、価格が高額なため、なかなか手が届かないRC FとGS Fの2モデルに絞って最新の中古車事情を紹介する。

文:萩原文博/写真:LEXUS

【画像ギャラリー】両方合わせてもわずか60台しか存在しないマットカラーを纏ったレクサスGS F&RC Fの特別限定車のF 10th Anniversary!!

RC FはIS F後継の2ドアクーペ

 まずは、RC Fから。

 スポーツクーペのRCをベースにエンジン、足回り、空力パーツなど専用装備や先進技術を採用したRC Fは2014年10月から販売開始された。

 RC Fはアグレッシブな意匠とサーキット走行ができる本格的プレミアムスポーツカーとして、“F”のスポーツイメージをけん引していくモデルで、「走りを楽しみたい人なら誰でもスキルに関係なく笑顔になれるスポーツカー」をテーマとして開発された。

2014年10月にIS Fの後継モデルとしてデビューしたRC F。デビュー時の新車価格は標準モデルが953万円だった

 そのテーマ実現のために、一般道からサーキットまでどんな場所でも走りが楽しめるように走行性能を磨き上げている。

 搭載するエンジンは、IS Fから受け継いだ、2UR-GSE型5L、V8自然吸気エンジンで、最高出力477ps、最大トルク530Nmを発生。

 組み合われるトランスミッションはMポジション選択時に最短0.1秒という素早い変速を実現した8速スポーツダイレクトシフトを採用。

カーボンエクステリアパッケージは、ボンネット、ルーフなどにカーボンを採用。標準に比べて10kg軽量化されていた。新車価格は1030万円だった

 ブレーキにはフロント6ピストン、リア4ピストンのアルミ製のモノブロックキャリパーを搭載し、サーキット走行で求められる強力な制動力に加えて、ペダル操作による繊細なスピードコントロールが可能となっている。

 グレードは標準モデルのみだが、LFA工房で生産するカーボン製のエンジンフードやルーフ、TRDが手がけたカーボン製のアクティブリアウイングを採用したカーボンエクステリアパッケージを設定する。

細かく改良が施されて現在に至る

 2015年9月に一部改良を実施。リアサスペンションとブッシュの変更を行うとともに、ブレーキキャリパーのロゴをレクサスからFに変更。外観では、4連エキゾーストディフューザーの意匠を変更している。

 そして2016年8月に一部改良では、標準装着されるアルミホイールのデザインを7本スポークへと変更。

 走行面では、Fモデル専用に開発された「NAVI・AI-AVS」を標準装備とした。

 2017年11月の一部改良では安全装備を充実させ、2018年2月には特別仕様車の「F 10th Anniversary」を35台で発売。

2018年2月1日から先着順で販売されたF 10th AnniversaryはRC Fが35台限定で、車両価格は1700万円というシリーズで最高値

 専用のマットマーキュリーグレーマイカというボディカラーの採用をはじえ、CFRP製のエアロパーツを採用し軽量化を実現させている。

 そして2019年5月にはマイナーチェンジを実施。内外装の変更とともに、5L、V8エンジンの最高出力は481psへ向上。車両重量の軽量化や新開発のタイヤの装着によって走行性能が向上している。

 さらに、高性能バージョンのパフォーマンスパッケージを設定し、外装部品にCFRPを惜しみなく採用され、約70kgの軽量化を実現している。

2019年のマイチェンでヘッドライトのデザインが変更され、5L、V8エンジンは481psにパワーアップ。現在の新車価格は1040万~1430万円

GS Fは世界基準のプレミアムスポーツセダン

 いっぽうのミドルセダンのGSをベースとしたGS Fは2015年11月に登場。

「日常からサーキットまで誰もがシームレスに走りを楽しめる」というFモデルのフィロソフィーを幅広く展開するため、より実用性の高い4ドアセダンにFを設定し、レクサスブランドのエモーショナルイメージの強化を目指した。

GS FはメルセデスEクラスベースAMG、BMW M5をターゲットに開発されたプレミアムスポーツセダンで、2015年にデビュー。新車価格は1100万円だった

 ボディはレーザー溶接やスポット打点増し打ちに加えて、高剛性ガラス接着剤、レーザースクリューウェルディングなどレクサス最新のボディ技術を導入。

 さらにフロントブレース、リアボディブレースの剛性向上などによってサーキット走行に対応した高いボディ剛性を実現している。

街乗りもできて、サーキットも思いっきり攻めることができるというコンセプトで開発が進められたGS F。この手のセダンでは珍しいイエローも途中で追加

 さらにボディの床下にはフラットな整流面をもつエンジンアンダーカバーを採用し、空気の流れを積極的に利用することで優れた操縦安定性を確保している。

 搭載するパワートレインはRC Fと同じ5L、V8自然吸気エンジン+8速スポーツダイレクトシフトを採用。

 ブレーキにはフロント6ピストン、リア4ピストンのアルミ製のモノブロックキャリパーを搭載する。

 走行状態に応じて、後輪左右の駆動力を最適に制御し、コーナリング時に理想的な車両挙動を実現する、駆動力制御システムTVDを標準装備するなど街乗りからサーキット走行までどんなシーンでも優れた走行性能を発揮する。

GS Fは2020年8月で生産中止となる

 2015年に販売開始してからも改良が加えられ、2016年9月の一部改良では、Fモデル専用に開発された「NAVI・AI-AVS」を標準装備し、優れた操縦安定性とフラット名乗り心地を両立。

 また、ドライブモードセレクトにカスタマイズモードを新たに設定し、パワートレイン、シャシー、エアコンなどの各制御をドライバーの好みで選べるようになった。

GS FのF 10th AnniversaryはRC Fと同時に発売され、25台限定。車両価格はRC Fよりも150万円安い1550万円だった

 2017年8月の一部改良では、運転支援システム「レクサスセーフティシステムプラス」の機能を拡充。

 そして2018年2月には特別仕様車「F 10th Anniversary」を限定25台で発売。

 2018年5月の一部改良では安全装備のブラインドスポットモニターを標準装備し、2019年10月は標準装着のアルミホイールがマットブラック塗装になったのをはじめ、ドアミラーとBピラーガーニッシュをブラック塗装。

 そしてブレンボ製のブレーキキャリパーはオレンジ塗装へと変更されている。それでは、RC FそしてGS Fの最新の中古車事情を見てみよう。

GS Fのインテリアはレッドのアクセントカラーなども用意され、スポーティ気分に浸るには打ってつけ。モノトーンもラインナップする

値上がり傾向のRC Fに対し値下がり傾向のGS F

 まずは流通台数から。

 RC Fの中古車の流通台数は約58台、3カ月前の2020年4月の時点では約87台だったので、大幅に減少している。

 いっぽうのGS Fの中古車の流通台数は約28台とかなり少なめだが、3月前の時点では約20台だったので増加傾向となっている。

RC Fは4ドアセダンのGS Fよりもさらにスポーティなインテリアが与えられている。いやでもその気にさせてくれるムード満点

 続いては、中古車の平均走行距離と平均価格の推移だ。

 RC Fは3カ月前の平均走行距離が、約3.1万kmで、今月も横這いで推移しているが、平均価格は3カ月前の約510万円から現在は約545万円と大幅に値上がりしている。

 いっぽうのGS Fは3カ月前の平均走行距離が約1.9万kmだったが、今月は約2.9万kmまで延びている。

 この動きにリンクして、平均価格は3カ月前の約728万円から、今月は約710万円へと値落ちしており、値動きがハッキリとわかれた。

今後出てくることがないかもしれないプレミアムスポーツセダンのGS Fは、絶版直前で新車価格は1144万円となっている

RC Fの中古車情報

新車価格の半額以下のモデルはRC FでGS Fは今が狙い目

 RC Fの中古車の価格帯は約398万~約1399万円と最安値と最高値では1000万円という価格差となっている。

 ちなみに最高値は限定35台の特別仕様車「F 10th Anniversary」だ。

 グレード構成は標準車が約68%を占めており、カーボンエクステリアパッケージは約16台、パフォーマンスパッケージは2台そして特別仕様車「F 10th Anniversary」は1台となっている。

RC F、GS FともF 10th Anniversaryは元々の台数が少なく、車両価格が高額だったため、高値安定が続いている

 いっぽうのGS Fの中古車の価格帯は約450万~約1600万円となっており、最安値と最高値の価格差はRC Fを凌ぐ約1150万円差となっている。

 GS Fの最高値を付けた1600万円の中古車も限定25台の特別仕様車「F 10th Anniversary」となっている。

 グレード構成は特別仕様車のF 10th Anniversaryは1台だけで、そのほかは標準車となっている。

 流通台数は減少傾向となっているが、新車時価格1000万円の半額程度で手に入れられるモデルが圧倒的に多いのはRC Fで、標準車に加えてアグレッシブな外観のカーボンエクステリアパッケージも圏内だ。

  しかし、GS Fはベース車のGSの生産終了がすでにアナウンスされており、元々台数が少ない。今後は値上がり傾向となる可能性は高いので、相場が落ち着いているGS Fを狙っていくのがベターなタイミングと言える。

残念ながらGSが8月いっぱいで生産中止となるため、その高性能版であるGS Fも同時に絶版となってしまう。また1台名車が消えていく

GS Fの中古車情報

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みんなのコメント

79件
  • 車体がいくら安くなっても排気量が大きすぎて税金が高すぎる。庶民には維持できません。
  • >>富士スピードウェイの頭文字、“F”の名を付与されたレクサスブランド

    当時、もうひとつの謳い文句「F1のF」の方が、こっそり無かった事になってて草
    8年0勝で謳うのは、恥ずかし過ぎるもんね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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