ポルシェミュージアムが開催するイベントがハワイで行われた。目的は、歴代ポルシェのオープンモデルでハワイ島をクルージングし、ハワイの文化、自然に触れるというものだ。(Motor Magazine 2022年3月号より)
ポルシェ オープンモデルの歴史を彩る5台が集結
ポルシェの中興の祖というべきボクスターの誕生から25年。その節目となる2021年末にポルシェミュージアムは「ポルシェ ヘリテージ エクスペリエンス ハワイ2021」と題したプログラムをハワイ島で開催した。
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「これは世界各地の文化、自然、歴史に触れることによって、ポルシェの起源と伝統をクルマの中で体験することを目的としたプログラムです」と語ったのは、ポルシェミュージアムのアヒム・ステヤスカル館長。
今回彼らがミュージアムから持ち込んだのは、356Aスピードスター1600、914/6、944ターボカブリオレ、964カレラ2コンバーチブル、986ボクスター2.7と、ポルシェのオープンモデルの歴史を彩ってきた代表的な5台だった。
ルートはハワイ島を南北2つにわけ、2日間で海岸線やワインディング路などバラエティに富んだ道、合計約800kmを走破するという中々走り応えのあるもの。その中で、ハワイ火山国立公園やマウナケア天文台で活火山や豊かな自然に触れ、人々からハワイ王朝の歴史、独自の言語や多彩な民族が織りなす文化を学び、海洋温度差発電や海洋深層水を使った養殖技術の現場から新たな分野に挑む今のハワイの姿を学んだ。
当初はこうした観光とクラシックポルシェの繋がりを疑問に思っていたのだが、各モデルを乗り比べ長い距離を走っているうちに、あることに気がついた。
65年前のクルマとは思えない高い完成度に驚いた
そもそもポルシェは、フォルクスワーゲン ビートルのコンポーネンツを流用することでRRという宿命を背負うことから始まったスポーツカーだ。今、356Aスピードスターに乗ってみると、とても65年前のクルマとは思えない完成度の高さに驚かされる。760kgと軽量かつ強固なシャシとリアに積まれた160psの空冷フラット4とのバランスは見事で、RRの気難しさを一切感じさせずに意のままに操れるからだ。
その後356はモアパワーの声に応え、フラット6を積む911へと進化するのだが、一方でポルシェは乗りやすさ、実用性、快適性を意識した、脱RRのモデルを模索していくことになる。そうして生まれたのが、MRの914であり、トランスアクスルFRの944だ。
今回は911T用の2L空冷フラット6を搭載した914/6と、トルクフルで扱いやすい2.5L水冷直4ターボの944をドライブしたのだが、シャシバランスもエンジンも素晴らしく、スポーツカーとしての総合能力は同時代のライバルたちを遥かに上回っていることを実感した。
ではなぜ914と944は短命に終わったのか? それは914のデザインと、944のメカニズムが「ポルシェらしくなかった」ということに尽きるのだと思う。
そうした過去の経験を踏まえて、すべてを解決して見せたのが、初代986型ボクスターということなのだろう。各部のデザインに911らしさが垣間見えるのはもちろん、背後からボクサーエンジンのサウンドが響き渡り、リアの挙動を意識しながらハンドルを握ってワインディング路を駆け抜けていると「ポルシェに乗っている!」という高揚感に包まれる。
また今回は、サポートカーとして718スパイダー、911ターボカブリオレなど現行のモデルも持ち込まれていたのだが、「リアのトラクションを意識しながら意のままに操れるポルシェらしさ」は、どのモデルにもしっかりと色濃く受け継がれていた。そしてそれこそが、今も快進撃を続けているポルシェの唯一無二の魅力なのだと、改めて気付かされた。(文:藤原よしお/写真:藤原よしお・ポルシェ AG)
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