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コンコルド協定に新規定。F1新規チームから209億円徴収、既存チームに分配へ

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コンコルド協定に新規定。F1新規チームから209億円徴収、既存チームに分配へ

 新コンコルド協定の下では、新たにF1に参戦するチームは、2億ドル(約209億円)を支払うことを求められる。これは確実なプランを持たないチームの参戦申し込みを防ぎ、既存10チームのプライズマネーと価値を守るための決まりだという。

 チーム、FIA、リバティ・メディア(F1)によって署名がなされるコンコルド協定は、競技とビジネスの運営方法について規定したものであり、2020年8月に、2021年から2025年までの新たな協定に全10チームが合意した。

新コンコルド協定で全チームが2025年までのF1参戦確定も、キャリーCEO「意志がなければ強制しない」

 新コンコルド協定には、既存10チームへの収益分配をより平等にするシステムが盛り込まれている。さらに、11番目以降のチームが参入する場合、既存チームの取り分が縮小されるという懸念を排除するため、新たなチームは現在参戦するチームに1チームあたり2000万ドル(約20億9000万円)を支払うという規定が設けられたことが明らかになった。

 この規定に関し、マクラーレンのCEOザク・ブラウンは、新規参戦のハードルを上げることで、既存チームの価値が守られるだけでなく、確実なプランを持つ者のみをエントリー可能にする効果もあると考えている。

「2億ドル(徴収という規定)を設ける目的は、既存チームの価値を保護することだ」とブラウンは言う。

「報道によればウイリアムズはそれ(2億ドル)より安い価格(1億8000万ドル=約188億円)で売却されたということだ。その場合、(購入者は)新しいチームを始めるよりも金銭面で有利になる」

「参戦権の価値、F1の成長を信じるなら、2億ドルは将来戻ってくる。いずれいくらか手に入るのだ」
「レギュレーションによれば、リバティとチームがその額を調整することも可能だ」

 ブラウンは、この規定により、F1参戦を表明した後にプロジェクトが破綻するという出来事を防ぐことになるとして、US F1チームの例を挙げた。2010年にアメリカをベースにしたUS F1チームがエントリーを行ったが、資金難により作業が遅れ、予定どおりデビューできないままチームが消滅するという出来事があった。

「過去にUS F1がF1参戦を発表したにもかかわらず、実際には参戦しなかったということがあった。ひとつの業界としてやろうとしているのは、そういったことを防ぐことだ」とブラウンは言う。

「2億ドルの設定は、このスポーツに参戦しようとするなら、そのために資金を持っていなければならないということを確実にするためのものだ。これまでに参戦を発表するだけで実際には活動をスタートしないということが起きたが、そういうことがなくなる」

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