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クルマが突然発火!? 乾燥時期は注意が必要な車両火災の原因とは

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クルマが突然発火!? 乾燥時期は注意が必要な車両火災の原因とは

■車両火災の原因とは、どんなもの?

 冬は、空気が乾燥して火災が発生しやすい条件が揃います。これは、家の内外だけに関わらずクルマにも関係しているのです。

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 家の周辺であれば火の元の原因の予測はつきますが、クルマの火災はなぜ発生するのでしょうか。

 東京の高速道路などを管理する首都高速道路株式会社(以下、首都高)は、「2019年度は、11月までに14件の車両火災が発生しています」と、車両火災に関する注意喚起をおこなっています。

 首都高によれば、車両火災の多くはエンジン内部や車両下部から出火があるとし、その火災によって消火活動による交通規制の影響により、平均約3時間ほど周辺交通に多大な影響を与えているようです。

 また、車両火災は交通規制以外にも、道路施設などに被害を与えるほか、トンネル内などでは大惨事になる恐れがあると説明しています。

 実際に、首都高の管轄内では、1年間を通した車両火災の発生状況について、春から夏にかけてと、冬場の11月、12月に多くなっているようです。

 そんな身近に起こりうる車両火災ですが、原因はなんなのでしょうか。

 一般的に車両火災の原因として考えられるのは、燃料やオイル漏れなどや、バッテリーのターミナルが緩むことで発生するショートによっても火災の危険性が高まります。

 また、直射日光があたるダッシュボード上などにライターなどの可燃物を放置したりすると、車両火災の発生確率が高まり危険です。

 そのほか、夏場など気温が高くなる時期では、水を入れたペットボトルなど光を集める作用をするものも、車内に置くときは注意する必要があります。

 車両火災には、単独の理由だけでなく追突事故などでも車両火災に繋がることがあり、とくに高速道路では走行速度が高いため、事故直後に車両火災に繋がることも珍しくありません。

 前述のオイルでもとくに危険なのがエンジンオイルです。大手自動車メーカー販売店の整備士は、次のように話します。

「エンジンオイルは、長距離での使用以外にエンジンが十分に温まらない短距離での走行や、定期的な交換をおこならないと、劣化が進んで潤滑不良などによって部品の破損を招いて最悪の場合、火災が発生することがあります。

 そのため、エンジンオイルの量と汚れ具合をこまめにチェックし、自動車メーカーがクルマ毎に推奨する交換時期や走行距離をもとに交換することをおすすめします」

■自分のクルマから火が出た! そんな時どうする?

 万が一、車両火災に遭遇した場合、走行中であればハザードランプを点滅させて後続車に対し、緊急事態が発生したことをアピールします。

 そのうえで、路肩側に停止して道路緊急ダイヤル「#9910」または自分の携帯などで119番に通報するほか、初期消火に努めることが大切です。

 車両火災について、JAFは次のように話します。

「車両火災の原因は、燃料漏れやバッテリーのショート、車内のライターやスプレー缶などはさまざまです。万が一、車両から火が発生した場合は、119番に通報したうえで、初期消火に努めてください。

 また、見た目上で火が消えているように思えても、見えない部分に火種が残っているほか、火災後の車両は高温になることから近づくことは危険です」

※ ※ ※
 
 また、車両の後付パーツの装着不具合も火災の原因になる可能性があります。とくに、排気系パーツなどのマフラーは、確実に装着されていない場合、排気熱が想定外の所に溜まることや漏れることがあり、その結果として枯れ草など燃えやすいものに引火する危険も考えられるのです。

 車両火災は、日頃の点検やメンテナンスなどで火災の要因を減らすことができます。また、車内から不要な物を無くすことも十分な対策となるといえます。

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