F1第4戦スペインGPが開催されるバルセロナのカタルニア・サーキットは、この冬にバックストレートエンドのターン10の改修を行なった。これは、それぞれ四輪と二輪のレースを統括しているFIAとFIMが共同で行なった安全性向上のための措置だ。
このターン10は、元々左に回り込むロングコーナーで、丘の上にある右コーナー(現在のF1レイアウトのターン12)へと駆け上がっていく形だった。
■カタルニア・サーキット、ターン10の改修を完了。新レイアウトは4輪と2輪の折衷案
しかし2005年から、F1では安全性を向上させるため、ターン10でよりタイトなレイアウトを使用。さらに2007年からは最終セクターにターン14、15のシケインを設け、最終コーナー~メインストレートのスピードを低下させている。
MotoGPでは2016年のカタルニアGPまで旧レイアウトを使用していたが、この年のフリー走行でMoto2クラスのライダー、ルイス・サロムがターン13でクラッシュし亡くなる事故が発生。この年は急きょF1と同じレイアウトを採用し、以降もターン10ではF1と同じレイアウトを使用している。
今年1月に行なわれた改修作業で、ターン10は”原点回帰”の大きく回り込むような左コーナーにとなっている。
スペインGPの前に行なわれた記者会見で、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は新レイアウトについて次のように語った。
「正直なところ、まだ試したわけじゃないから、今は答えは出ていない。でもストレートが大幅に長くなったわけじゃないからね」
「ターン10の出口では、取れる走行ラインが少し増えると思う。だからブレーキングで少しプレッシャーをかけられるようになったり、コーナーの立ち上がりやオーバーテイクで何か違うことができるようになって、レースが改善されるといいね」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、ガスリーの意見に同意。今回の変更により、他のマシンについていく上で違うラインを走れるようになると話した。
「これまでのターン10は、ラインがひとつしかないため、前のクルマについていくのが非常に難しかった」
「それが変更の利点だ。ワイドなラインを走ることで、前を走るクルマとは違う位置にクルマを持っていくことができるようになり、クリーンエアが得られるようになる」
「ただ同時に高速コーナーになるので、追いかける時にダウンフォースの減少を感じることになるかもしれない。一方が他方を補うことになるかもしれない」
シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、ガスリーのコメントを受けて「あまり確信はない」と話した。
「違うラインを走れるようになって、前のクルマを追う上でより良くなったのは確かだろう。でも(以前の)ターン10にはオーバーテイクのチャンスがあるとも感じていたから、どうだろう」
「新しいターン10でのオーバーテイクは減ると思うけど、それによってターン1でのオーバーテイクまで、前のクルマにより接近できるようになるのであれば、それは素晴らしいことだ」
一方、アルピーヌのフェルナンド・アロンソは今回の変更による大きな変化はないと予想している。
「正直なところ、過去にもこのコーナーはあったんだ」
「ターン10でのブレーキが遅れた時は、ランオフエリアとに出てしまって、ターン12でコースに合流していた」
「僕はラップタイムやセットアップ、オーバーテイクのチャンスなど大きな影響を与えることはないと思う」
「外側から、あるいは観客から見ても、ほとんど変わらないと思う」
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