夢のワンオフ車 ベースはZ4
BMWは、初代Z3クーペのスピリットを復活させたコンセプトカー「ツーリング・クーペ」を発表した。イタリアのコモ湖畔で開催の自動車イベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」で実車が披露された。
【画像】スープラとも異なる2ドア・クーペ【BMWコンセプト・ツーリング・クーペを写真で比較】 全51枚
ツーリング・クーペは、1998年に発売されたZ3クーペ、2006年発売のZ4クーペのデザインを踏襲しつつ、最新の現行型Z4をベースに製作したワンオフ車である。シルエットは2ドア・シューティングブレイクで、テールゲートを備え、日常での実用性を高めている。
このコンセプトカーは、ドイツ・ミュンヘンにあるBMWデザインスタジオによって開発された。
同社のデザイン部門を率いるドマゴイ・ドゥケック氏は、「コンセプト・ツーリング・クーペは、オリジナルの『駆け抜ける喜び』を体現するものです。このような非常にエモーショナルなクルマは、ドライビング・プレジャーに関わるすべてのものに対する情熱が、時代を超えて不可欠であること、そして未来へとつながることを示します」と述べた。
ツーリング・クーペは現行のZ4をベースとしているが、キドニーグリルはアルミニウムルックの独自のデザインとなっている。サイドウィンドウも専用設計で、ハードトップルーフには深い溝が彫刻されている。このルーフは、新しいスリークォーターパネルとシームレスに融合し、ワイドなピラーとリアフェンダーを形成して、まとまりのある外観に仕上げている。
サイドから見ると、キャビンが独特な形状をしていることがわかる。大きく張り出したウエストラインからリアに向かって大きく弧を描き、リアサイドウインドウとともにブラッシュド・アルミニウムで囲われている。
実用的で美しいリフトバック
リアは、リフトバックスタイルのテールゲートが特徴的だ。このテールゲートには、ルーフを大きく見せるような大型スポイラーが備わっており、開けるとフラットな収納スペースが現れる。
ヴィラ・デステで披露された車両には、独自にデザインされたフロント19インチ、リア20インチのホイールが装着されていた。
インテリアでは、標準のZ4よりも高級感あるデザインを採用。野球のキャッターミットにも似たステッチが施されたタンレザーシートが特徴的だ。また、ダッシュボード下部、センターコンソール、リアラゲッジコンパートメントにも同じレザーが使用されている。
BMWのデザインチームはまた、イタリア・モデナに拠点を置くレザー工房スケドーニ(Schedoni)と協力し、大小2つの旅行バッグと1つのガーメントバッグからなるラゲージセットを製作した。
BMWはコンセプトカーの名称について、1940年にミッレミリアで優勝した328ツーリング・クーペにちなんだものと説明している。また、シューティングブレイクのデザインは2002ツーリングを想起させるもので、現代のBMWで初めて「ツーリング」という名称が付けられたのは、2002セダンとの差別化を図るためだとしている。
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みんなのコメント
最近のアウディは企業的に開発が遅れているのか、BMW、BENZで普通についてる機能がアウディでは無いことが多い。