メルセデス・ベンツ日本は2024年11月29日、メルセデス・マイバッハの特別な2シーターオープンモデル「メルセデス・マイバッハSL 680 モノグラムシリーズ(Mercedes-Maybach SL 680 Monogram Series)」を日本で発表した。
本年8月に米国カリフォルニア州モントレーにおいてワールドプレミアを飾ったメルセデス・マイバッハSL 680 モノグラムシリーズは、マイバッハブランド史上、最もスポーティなモデルに位置づけられ、細部までこだわった絶妙なデザインに、上質な素材の組み合わせを採用。また、内外装の随所にマイバッハパターンを配して、究極のロードスターモデルであることを主張する。市場投入時には、外装色オブシディアンブラック(メタリック)と MANUFAKTURガーネットレッド(メタリック)が織りなす新しい2トーンペイントを纏った「メルセデス・マイバッハSL 680 モノグラムシリーズ レッドアンビエンス」と、オブシディアンブラック(メタリック)がMANUFAKTURオパリスホワイトマグノと鮮烈なコントラストを生み出す「メルセデス・マイバッハSL 680 モノグラムシリーズ ホワイトアンビエンス」という2つのキュレーションを設定する予定だ。
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エクステリアについては、高級感あふれるマイバッハスタイルエレメントとダブルスクープを備えた象徴的なスタイリングに仕立てことがトピックだ。縦のピンストライプを配したマイバッハ専用ラジエターグリルは、中央に配した“MAYBACH”のレタリングと精巧に統合され、イルミネーションにより鮮やかに照らし出される。また、特徴的なボンネットマスコットにはフロントからリアにかけて中央を走るクロームフィンを施し、ボディのメリハリ感を強調。オブシディアブラックのボンネットには、グラファイトグレーのマイバッハパターンを組み込むことを可能とした。ちなみに、このボンネットの製造工程は非常に複雑で、高い精度が求められるために一部でハンドメイドを実施。まずボンネットにベースコートを施し、その後に手作業で研磨され、マイバッハパターンを塗装する。さらにクリアラッカーの塗装の後、再び手作業による磨きを経て、最後にもう1度クリアラッカーを塗布するという、緻密かつ手の込んだ工程を経て製作している。一方、ヘッドライトの内部はローズゴールドの上質なアクセントで仕上げ、またフロントスポイラー左右に配置したワイドなエアインテークには多数のマイバッハエンブレムを組み込む。さらに、フロントガラスフレームやサイドスカートにはクローム装飾を採用。ホイールは5ホールデザインまたはマルチスポークデザインの21インチ鍛造アロイホイールを組み込む予定である。
肝心のアコースティックソフトトップは、ライトブラックカラーのファブリックで構成したうえで、マイバッハパターンをアンスラサイトカラーで組み込む。そしてリアビューは、マイバッハのシグネットが入ったテールランプ、クロームトリムの入ったリアスカート、専用のリアディフューザーデザイン、ルーバーを追加したエグゾーストエンドによって、オリジナリティあふれる後ろ姿を創出。シート後方には、空力特性を考えて設計したエアロダイナミクスを向上させるダブルスクープを装備した。
内包するインテリアは、マイバッハ特有の装備と、ドアパネル、センターコンソール、そしてブランドのロゴをあしらったシートにクリスタルホワイトのナッパレザーを採用したことが訴求点。植物由来のなめし加工を施したクリスタルホワイトカラーのナッパレザーは、なめし剤にサステナブル素材を使用する。シート自体は新たなフローラルデザインを導入し、シート後方のスペースにもホワイトのレザーを張る。また、メッキ装飾を施したシートバックレストとシルバークロームのトリムによって、鮮やかなコントラストを演出した。さらに、デジタルコックピットディスプレイとメディアディスプレイにはマイバッハオリジナルのスタートアップアニメーションと表示スタイルを配備。そして、マイバッハロゴをレザーステアリングやステンレスペダル、ステップカバーなどにあしらって、ユーザーの所有欲を満たすようアレンジしている。
パワートレインに関しては、M177型3982cc・V型8気筒DOHC直噴ガソリンツインターボエンジン(最高出力585ps/5500~6500rpm、最大トルク800Nm/2500~5000rpm)を搭載。トランスミッションには9G-TRONIC(電子制御9速AT)を組み合わせ、駆動機構には連続トルク可変配分式4輪駆動システムの4MATIC+を採用する。リアアクスルステアリングも標準で組み込んだ。性能面では最高速度260km/h、0→100km/h加速4.1秒を実現している。
なお、メルセデス・マイバッハSL 680 モノグラムシリーズのデリバリーは欧州市場で2025年春から始まり、日本においては2025年第4四半期の開始を予定している。
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