motorsport.comが報じたように、F1チームは2025年に向けてポイントシステムを改定し、12位までにポイントを与えるというアイデアをFIAおよびFOMと話し合う予定だ。
上位5チームによるポイントの実質的な締め出しによって、下位5チームのポイント獲得チャンスが激減し、中団争いに不当に影響を与えているという懸念が深まる中、今週開催されるF1委員会の会議に、ポイントシステムの変更案が提出される予定だ。
■F1、新たなポイントシステムを協議へ。ポイント獲得の対象が12位まで拡大?
この変更案では、上位7位までのポイント配分は変更されないが、8位以下のポイントが変更。1位から順に25-18-15-12-10-8-6-5-4-3-2-1と12位までポイント対象となる。
上位のポイントが変わらないのは、競争上の観点からそこまで大きな影響を与えないように配慮されているためで、上位チームも賛成しやすい案となっている。
2025年シーズンに向けてこの案が導入されるには、FIAとFOMに加え、チームから過半数の支持を得る必要がある。
チームが公の場で語っていることと、投票の場での行動が必ずしも一致するわけではないとはいえ、トップチームもシステム変更を阻止する動きはみせていない。
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、次のように語った。
「私は反対はしない。アルファロメオから来た私は、素晴らしい週末を過ごしても、もし上位チームがリタイアしなければ11位に終わって報酬がゼロに終わるというフラストレーションを完璧に理解できる」
「(現時点で)11位でも20位でも同じだから、私はそのフラストレーションを理解できるんだ」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「今のF1にはふたつのグループがあるように感じられる」と付け加えた。
「6位から10位までのチームは、1位から5位までのチームと同じくらい厳しい戦いを強いられている」
「数字を検証し、分析を見て、こう言わなければならない。実際に何が変わるのか、とね。だから私は公平に見ている」
中団で1ポイントを争っているチームは、特にこの変更を熱望している。
RBのローラン・メキーズ代表はmotorsport.comに対し、新システムに否定的な意見はないと語った。
「もちろん、私はそれを支持するよ」と語った。
「バックマーカーはもういない。F1には6つの自動車メーカーがいて、それにレッドブル・レーシングが加わって7つのトップチームがあるようなものだ」
「下位5チームも今や大きな組織であり、外部やパートナー、ファンに対して、ノーポイントの11位で戦っていることを説明するのは非常に難しい」
「上位5チームの競争力レベルやマシンの信頼性レベルを見れば、レースの大半で理論上ポイントを巡って争うことができていない。それは正しいことだと考えていないんだ」
「12位までポイントを獲得できるようになれば、より実力主義になるとも考えている。もし雨のレースなどで衝撃的なことができて、(中団の)誰かが4位か5位になった場合、他のドライバーは10レース家にいてもいいくらいだ」
「我々にとってはデメリットがほとんどなく、すべての条件を満たしていると考えている。だから承認されることを願っている」
ハースの小松礼雄代表も、次のように語った。
「マイナス面は何か? 今は0ポイントのチームが3つあります。これはスポーツにとって良いことじゃないと考えています」
「11位や12位でポイントを獲得できれば、0ポイントのチームは少なくなります。ファンのためにも、チームで働くすべての人のモチベーションのためにも、その方がクリアだと思います」
「12位で1ポイント、11位で2ポイントを獲得するほうがずっといいです。ご褒美になりますからね」
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