積算1万8000km インフォテイメント・システムの良さ
text:Mark Tisshaw(マーク・ティショー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
トップグレードのインフォテイメント・システム、ディスカバー・ナビゲーション・プロには、ジェスチャー・コントロールが付いている。これまでかなりの期間乗っているが、使用したのは2回だけ。
1回目はいろいろ試していた時期で、もう1回は実践的に使ってみたものの、わたしには適さない機能だとわかった。音声認識機能とステアリングホイールの操作ボタンとの組み合わせが良いと思う。GTIにはどちらも付いているから、自分のような人間でも不満を抱くことはない。
積算2万184km ディーゼルエンジンのホットハッチ
ディーゼルエンジンを搭載したホットハッチはどうだろう。トルクは太く、カタログ上の性能も優れているが、エンジン音は冴えないし、レブカウンターの半分も回せばパワー感は頭打ち。エンジンも重たいからシャープなハンドリングも期待ほどではない。
ディーゼルのゴルフGTDというモデルが英国には存在する。GTIを長期テストでドライブするようになり、街なかでGTIらしきクルマを意識して見るようになった。だが良くリアハッチを見ると、貼ってあるエンブレムはGTDということが間々ある。183psと38.6kg-mを発揮する2.0Lのディーゼル「TDI」を搭載するクルマだ。
わたしが住んでいる英国南部では、ガソリンよりもディーゼルのホットハッチの方が人気なのかもしれない。今どき、ということか。そこで1週間、GTDに試しに乗ってみた。
ゴルフGTDはグランドツアラー
ドライバーがゴルフGTDを選択する理由に、ディーゼルは燃費で優れている、ということがあるはず。けれど普通に走らせた結果は、15.9km/L。公称値の21.2km/Lにはまったく届かなかった。長期テストのGTIの燃費は、平均で14.1km/L以上は出ている。
GTIほどホットな走りが楽しめるとも思えなかった。GTDに搭載されるトランスミッションは7速DSG。デュアルクラッチATだが、変速に気をもむ割にトップギアは選びたがらない。同乗した人も気づいていたが、発進停止が多い状況では低速度域でぎこちない。
6速MTなら左手で上手に変速をこなし、燃料ももっと効率的に燃やせると思う。しかも楽しく。GTDからはGTI相当のドライビング体験を得られるのか。恐らくそれも難しい。
カーステレオのボリュームを上げれば、TDIのノイズは聞こえなくなる。コーナリング中のグリップは高い。適度に引き締まった乗り心地もGTIに近い。だが、ホットハッチと呼べるほどの操縦性は得られていない。見た目はほぼ同じでも、両者の性格はとても異なっている。
もっとペースを上げたいという熱意を、シャシーから受け取ることができないのだ。どちらかというと、グランドツアラーに近いものだと思う。長距離を高速で安楽に移動するためのゴルフだといえる。
ドレスアップされた速いディーゼル・ゴルフだ。もちろんゴルフとして求められる機能でもあり、多くの人が選ぶ理由でもあるのだろうと納得した。
8代目ゴルフが近づいてきた
先日知った悲しいニュースが、パフォーマンス・パッケージではないゴルフGTIで、MTがラインナップから落ちたこと。7代目ゴルフのモデルライフも末期ということで、WLTPテストに対応させるアップグレードが見送られたのだろう。
フォルクスワーゲンが抱えるモデルレンジの多様さを考えると、デッドラインに間に合わせる必要なテストは膨大なものになるはず。
8代目ゴルフが遂に発表となった。このGTIの長期テストも終りが近づいてきた。
積算2万205km 1年間の走行距離
導入からこれまでの期間に2万km以上を走行してきたゴルフGTI。短期間に距離を稼いでいたと自負していたのだが、読者からのメールに、上には上がいるものだと感心した。
「ゴルフで年間4万8000kmほど走行しています。燃費に優れたビジネスカーというわけではないですが、気に入っています。今日は240km程を走り、233psを時折引き出しつつ、燃費は16.6km/Lに届きました。普段目にする営業車より、ずっと優れていますよね」
テストデータ
モデル名:フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
新車価格:2万8320ポンド(434万円)
テスト車の価格:3万2520ポンド(499万円)
気に入っているトコロ
燃費:GTIの効率の良さを知ると、GTDとのドライビングフィールの違いに一層関心する。
気に入らないトコロ
6速MTの消滅:パフォーマンス・パッケージはGTIに必要ではない。
テストの記録
燃費:14.2km/L
故障:無し
出費:無し
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