ザントフールトで開催されたF1オランダGP。決勝レースで9位入賞を果たしたアルピーヌのピエール・ガスリーは、“ベスト・オブ・ザ・レスト”という結果を喜んだ。
ガスリーは予選でQ3に進出すると、9番手から決勝を迎えた。スタートでアストンマーティン勢の2台を抜き、後方グリッドから追い上げてきたメルセデスのルイス・ハミルトンやフェラーリのカルロス・サインツJr.とポジション争いを繰り広げた。
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マシン差もありガスリーはこの2台との勝負には敗れたものの、マクラーレン、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの上位4チームに次ぐ9位でフィニッシュ。10位に入ったアストンマーティンのフェルナンド・アロンソを寄せ付けなかった。
今季アルピーヌはシーズン序盤で苦しい戦いを強いられてきたが、シーズン中盤戦以降は細かくポイントを積み重ねている。
「今年、僕らはいくつかのコースで入賞争いができることを証明できていると思う」
レース後、ガスリーはそう語った。
「トップ8は今のところ別次元だから、何も起こらなければ、9~10位を争うことになる。純粋なペースではアストンの方が常に速いけど、今回は僕らが前に出たから、彼らは基本的に動けない状態で、レース全体で全力を出せなかったのだと思う」
「だから、我々はできる限りターゲットを絞る必要があるんだ。良い予選を行ない、ターゲットの真後ろからスタートして、いいスタートを切って、最初にやり切ることが重要だったと思う」
またガスリーは次のようにも語った。
「ルイスとのバトルは楽しかったし、カルロスとのバトルもそうだ。フェルナンドは何度かノーズを食い込ませようとしてきたし、かなり激しいレースだった」
「でも、チームとして2ポイントを獲得できたことを非常に嬉しく思っている」
レース中盤にはガスリーを含む5台による激しい入賞争いが展開された。
10番手を走るハースのケビン・マグヌッセンは、前を行くチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグをサポートするために後続を抑え込もうとしたものの、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンやガスリー、アストンマーティン勢の計4台が一気に襲いかかった。
あの手この手で封じ込めようと試みるマグヌッセンだったが、40周目のホームストレートでは左右から迫る4台がオーバーテイク。ただマグヌッセン攻略の尖兵だったアルボンは煽りをくらったこともあり、ガスリーにこの集団のトップを明け渡すこととなった。
「ターン14(最終コーナー)でアクセルを戻したり、ターン12でギヤを1速に入れたりするのは見たことがないよ」
ガスリーはマグヌッセンのブロックに対して、そう語った。
「だからアレックスはK-Mag(マグヌッセン)に接近したんだ。ターン12の途中で彼がほぼフルスロットルにするべきところでシフトダウンした時に、アレックスはロックアップしてしまった。そしてターン14で僕はDRSを作動させたら、彼が突然サイドに走ったんだ」
「彼がニコのために何をしようとしていたかは明らかだった。結局、僕はその集団のトップに立つことができた。でもあの時の心拍数はかなり高かったと思う。なんとか抜け出し、集団戦に勝ててよかったよ」
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