現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > “12気筒”をその名に冠した最新のV12グランツーリズモ「12チリンドリ」がジャパンプレミア|Ferrari

ここから本文です

“12気筒”をその名に冠した最新のV12グランツーリズモ「12チリンドリ」がジャパンプレミア|Ferrari

掲載 更新 5
“12気筒”をその名に冠した最新のV12グランツーリズモ「12チリンドリ」がジャパンプレミア|Ferrari

フェラーリ・ジャパンは、フェラーリの新たなるV12フラッグシップモデル「12(ドーディチ)チリンドリ」を日本初披露した。

Ferrari 12Cilindri|フェラーリ ドーディチ チリンドリ

フェラーリの公道走行可能な初のXXモデル「SF90 XX ストラダーレ」が日本上陸|Ferrari

フェラーリの新V12フラッグシップ「12チリンドリ」日本上陸

フェラーリ・ジャパンは、フェラーリの新たなるV12フラッグシップモデル「12(ドーディチ)チリンドリ」を日本初披露した。

Text by YANAKA Tomomi

クラシカルかつ未来感を感じさせるエクステリア

5月にアメリカのマイアミで発表されたフェラーリの新フラッグシップの2シーター「12チリンドリ」がジャパンプレミアを果たした。

「12チリンドリ」は、1947年の創業以来、フェラーリのアイコンとなってきた自然吸気V 12エンジンをミッドフロントに搭載する2シーターグランツーリズモ。名前の由来もこの12気筒から来ている。

「12チリンドリは、最高峰のパフォーマンス、快適性、そして美しいデザイン性を求める方にとって魅力的な1台であり、完璧なパワートレイン哲学を追求するフェラーリのDNAを代表するクルマです」

ジャパンプレミアでそう語ったのは、フェラーリジャパンのドナート・ロマニエッロ社長だ。

搭載するエンジンは6.5リッターV型12気筒で、最高出力830ps、最大トルク678Nmを発生。チタン製コンロッドなどの新技術を採用することで、最高回転数は9,500rpmまで高められており、8段DTC(デュアルクラッチ・トランスミッション)を介して後輪駆動する。

パフォーマンスは最高速度340km/h、0-100km/h加速では2.9秒を記録。

“12気筒”をその名に冠した最新のV12グランツーリズモ「12チリンドリ」がジャパンプレミア|Ferrarivia Web Magazine OPENERS

今回、V12エンジンの改良点として挙げられたのが、あらゆる操作状況でのトルクデリバリーの最適化。この改良により、シームレスなレスポンスやレッドゾーンで最高出力を発揮できるようになったという。

そして、フェラーリの12気筒モデルの魅力の一つでもあるのがエンジンサウンド。フェラーリでは、吸排気ダクトを最適化することで、点火順序による倍音成分をすべて響かせるサウンドを作り上げた。

車内で響くサウンドに対しても、レゾネーターの位置を変更し、より豊かな音域になったという。

エアロダイナミクスについては、最大限にダウフォースを発生できるようアンダーボディを設計。これには中央ラジエーターからの気流の管理にも貢献しており、アンダーボディ中央の開口部にはルーバーが設けられ、その平面的配置と側面の形状により、勢いの弱い高温の空気の影響を最小限に抑える効果があるという。

V12エンジンから排出される熱を排出するために、フロントバンパーには7か所の開口部を設置。一方、ブレーキの冷却ダクトもたっぷり確保され、空気を取り込む開口部はラジエーター用インテークの間とフロントスプリッターの2か所を設け、外側がエンジンオイル用のラジエーターに、内側はブレーキの冷却に割り当てられる。

シャシーは、新開発された総アルミニウム製。ビークル・ダイナミクスとして「296 GTB」でデビューしたABS Evoと6Dセンサーを採用した。これにより、「PCV(バーチャル・ショート・ホイールベース)3.0」や「SSC(サイドスリップコントロール)8.0」といったシステムの制御が得られ、制動距離が短縮できるブレーキングにもつながるという。

エクステリアは、チーフ・デザイン・オフィサーであるフラビオ・マンゾーニ氏が「フェラーリのこれまでのV12フロントミッドシップエンジンのスタイルコードを根本的に変えたいと考えた」と語る通り、先代モデルたる812スーパーファストから大きく刷新。大きなボディ側面の抑揚や存在感のあるエアインテークなど昨今のフェラーリV12モデルでおなじみのデザイン要素を省いたクリーンなラインが印象的だ。

フロントは、ヘッドライトの細長いフォルムや伝統的なグリル形状など、フェラーリの特徴的要素にかわって幾何学的形状などが生かされ、左右方向にブラックアウトされたベルトラインがどことなく1970年代の名車「365GTB4 “デイトナ”」を思い起こさせる。

リアでは、リアウィンドウからリアデッキにかけて、超高速旅客機「コンコルド」のデルタウィング(三角翼)をモチーフとした形状にブラックアウトされるなど、これまでにない斬新なリアビューが創出されている。

そうしたデザインをこわさないよう、リアスポイラーの代わりにリアスクリーンと一体化した2個の可動フラップが取り入れられ、リア全体にクリーンかつ、シームレスなスタイルが演出された。

コックピットは「ローマ」や「プロサングエ」とどうように「デュアルコックピットコンセプト」と称されるほぼ左右対称の構造を採用。サイズアップした新たな着色ガラスルーフも相まって開放感のあるクリーンな空間に仕上げられている。

リサイクル・ポリエステルを65%含むアルカンターラをはじめ、サスティナブルな素材も幅広く採用されているのも特徴だ。

コックピット中央には、10.25インチのタッチスクリーンを搭載。15.6インチのドライバーディスプレイのほか、助手席の前にも8.8インチのディスプレイを装備され、コ・ドライバーのような感覚を味わえるという。

「12チリンドリ」の価格は5674万円。オープンモデルのスパイダーも導入され、こちらの価格は6241万円となる。

Ferrari 12Cilindri|フェラーリ ドーディチ チリンドリ

ボディサイズ|全長4,733×全幅2,176×全高1,292mm

ホイールベース|2,700mm

トレッド前/後|1,686/1,645mm

重量|1,560kg

エンジン|6,496cc自然吸気V型12気筒

最高出力|830ps/9,250rpm

最大トルク|678Nm/7,250rpm

トランスミッション|8段DCT

最高時速|340km

0-100km/h加速|2.9秒

タイヤサイズ|フロント275/35 R21 リア315/35 R21 

フェラーリ

https://auto.ferrari.com/

https://www.ferrari.com/ja-JP/

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
VAGUE
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
motorsport.com 日本版
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
VAGUE
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
くるまのニュース
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
WEB CARTOP

みんなのコメント

5件
  • 福田 創一朗
    多数の方も言ってますが、ネーミングがねー…
    日本ではちょっと…
    一歩間違えれば、チキンドリになってしまいますよね…
  • ******
    F40より以前のモデルみるとカッコいいと思うけど
    最近のヘラーリは似たようなのばかりでわからん
    スーパーかもしれないが、ハイパーではないし
    5000万円のクルマと3億円のクルマ買う人では
    人種が違うし
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村