昨年と違い良いバトルができた……イギリスの“因縁”に触れたハミルトンにフェルスタッペン「インのつき方を学べたようで何より」

　先日のF1イギリスGPでは、レース終盤にルイス・ハミルトン（メルセデス）らが表彰台をかけて白熱したバトルを繰り広げ、観衆を沸かせた。しかしレース後のハミルトンのコメントで、昨年のマックス・フェルスタッペン（レッドブル）との“因縁”が再びフォーカスされることとなった。

　昨年のイギリスGPでは、激しいタイトル争いを繰り広げていたハミルトンとフェルスタッペンが、オープニングラップのコプスで接触。その際アウト側にいたフェルスタッペンはコースアウトし、バリアに激突してリタイアしたが、一方のハミルトンはこの接触でペナルティを受けながらも優勝……この一件は、長きに渡って論争を呼ぶこととなった。

　そんなシルバーストンでのレースで、今回ハミルトンがバトルを繰り広げた相手はシャルル・ルクレール（フェラーリ）だった。レース後のSky F1のインタビューでハミルトンは次のようにルクレールを称賛しつつ、同時に昨年の“因縁”に触れるようなコメントを残していた。

「シャルルは素晴らしい走りをした。最高のバトルだった」

「彼は分別のあるドライバーだ。昨年経験したこととは明らかに異なっていた」

　オーストリアGPの木曜日では、このハミルトンのコメントについてフェルスタッペンに質問が飛んだ。母国オランダのメディアから「ルクレールは自分よりも賢明なドライバーだと思うか」と聞かれ、フェルスタッペンは次のように答えた。

「（ハミルトンが）37歳にしてエイペックスのつき方を学べるということは、とても良いことだと思うよ」

「彼は学んでいる。それはポジティブなことだ。若いドライバーにとっても、37歳のドライバーがまだ学び続けているということを知れて良かったと思う」

　また、ハミルトンのコメントをどう思っているのかと続けて聞かれたフェルスタッペンは「エイペックスのつき方を学べたようで何よりだ」と繰り返し、さらにこう語った。

「昨年と比べて何が違ったのか、映像を見ればハッキリと分かる」

「シャルルは昨年の僕よりもスペースを与えていなかったと思う。それが全てを物語っている。それに結局、去年（ハミルトンが）ペナルティを受けたのだから、そのことを話しても意味がない」

　昨年は最終戦までもつれるタイトル争いを展開したハミルトンとフェルスタッペンだが、今季は対照的なシーズンとなっている。フェルスタッペンは既に6勝を挙げてポイントリーダーを独走しているが、ハミルトンはここまで3位が最高位とキャリア最低水準の成績となっている。

　ハミルトンのコメントは“ゲーム”の一部だと思うかと問われたフェルスタッペンは、自身のパフォーマンスには何の影響もないと語った。

「ここでやっていることに集中するだけだ」

「今年はかなりうまくいっている。だからそこに集中するんだ」

Comments

お前らが上手く行ってるんじゃない、フェラーリがコケてるだけだ
ルクレールはハミルトンにスペースを与えなかった？
つまり昨年のあれは、タッペン自身がスペースを開けた(あげた)のが原因だなw
ハミルトンの過失は無い