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【WRC】”セバスチャン対決”破れたオジェ「運命が決め手になった」と僅差敗北も引きずらず|ラリー・モンテカルロ

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【WRC】”セバスチャン対決”破れたオジェ「運命が決め手になった」と僅差敗北も引きずらず|ラリー・モンテカルロ

 8度のWRC(世界ラリー選手権)王者のセバスチャン・オジェ。彼は2021年限りでフル参戦を終了し、2022年はトヨタからスポット参戦することとなった。

 2022開幕戦のラリー・モンテカルロに出場したオジェは、セバスチャン・ローブ(M-スポーツ・フォード)との激しい戦いの末に2位となったが、サッパリとした表情を見せている。

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 オジェは競技最終日を迎えた段階で総合トップに立っていたが、最終パワーステージひとつ前のSS16でマシン左フロントタイヤがパンク。これで大きくタイムロスし、代わってローブが首位に立った。

 そして最終パワーステージでオジェは、驚異的なドライブで逆転を目指してプッシュ。このステージで9秒も差を縮めて見せた。しかし彼はジャンプスタートだったとして10秒のタイムペナルティが決定。最終的に10.5秒差でローブが史上最年長WRCウィナーに輝いた。

 ハイブリッド時代となったWRC初戦、紙一重の差で勝利を逃したオジェ。彼はこの戦いが忘れられないモノとなったと同時に、週末の運命が自身に向いていなかったと捉えているようだ。

「なんて戦いだったんだろう。そしてなんて素晴らしいラリーだったろう。この1戦は僕にとって忘れられない特別なモノになるだろう」

 オジェはmotorsport.comに対しそう語った。

「今週末、僕らは勝者にはなれなかった。でも前を向き続けることができたと思うし、笑顔を絶やさないことができると思う。自分たちのすべき事を行ったし、運命が決め手になったんだ」

「僕は今も笑顔でいられる。この戦いは凄く楽しんでいて、セブ(ローブ)とイザベル(イザベル・ガルミッシュ/コ・ドライバー)には良くやったと言わないとね。彼らと戦うことができて光栄だった」

 タイヤのパンクについて避けることはできなかったのかと訊かれたオジェは「正直なところ、僕にできるコトはなかった」と答え、更にこう続けた。

「本当にできる限り安全に行こうとしていたんだ。でも皆が通る道では荒れていてかなり避けがたい」

「ただひとつだけ不満なのは、タイヤについてだ。このタイヤは脆弱すぎるというのは1年以上も前から分かっていたことだ。なぜリアクションがないのか理解できない」

 現在のタイヤサプライヤーのピレリは2021年からWRCに参画。2022年はマシンの規定がハイブリッドとなり、車重がより重くなったことに対応するためにタイヤの構造は強化された。しかしオジェはパンクに見舞われることとなった。

 またオジェはパワーステージでジャンプスタートで10秒のペナルティとなったことについては、最終的に0.5秒差で勝利を逃すことになるよりはマシだと語った。

「当然だけどこれはルールだ。でもペナルティを受けた方が良かったのかもしれない。もし(ペナルティ無しで)0.5秒差(で2位)だったとしたら、受け入れるのはもっと難しかっただろう」

「僕らは最後まで力を出し切った」

「最後の(パワーステージでの)スタートでは、エンジン音が少し違って聞こえ始めていた。パワーをロスしているように感じていて、クラッチを少し動かすだけで、クルマは動いてしまった」

「僕自身は適切なタイミングでスタートしたと思う。でも僕が動いてしまったというワケで、それはルールだからね」

 なお次回の参加ラウンドについては、5月のポルトガルになる可能性が高いと彼は認めている。

「どうだろうね。休みも楽しみたいと思っているんだ。ただ(参加する可能性のあるイベントのリストの)一番上にあるのは、ポルトガルだね」

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