2019年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月14日、オープニングとなるSS1が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がトップにつけた。トヨタ勢最上位は総合4番手につけたオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)だ。
シリーズ唯一のフルスノーイベントであるラリー・スウェーデンは14日、現地20時すぎ、カールスタッドにある競馬場に設けられた1.9kmの特設ステージで争われた。
この特設ステージでのSS1はステージを2台のマシンが同時走行するスーパースペシャルステージとして行われ、2018年大会ウイナーのヌービルはシリーズ6連覇を達成しているセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)との一騎打ちに臨んだ。
雪と氷に覆われたSS1で、ヌービルは1分34秒9のタイムを記録。オジエを0.8秒引き離して総合首位につけた。
大会スタート直前のシェイクダウンでもトップタイムをマークしているヌービルは「(過去にクラッシュした)SS1ではどうすれば負けてしまうかも知っているし、去年の経験からラリー・スウェーデンの勝ち方も分かっている」と語った。
「毎年、ラリーの展開は変わっていくし、今年は特にトリッキーな週末になりそうだ。(競技2日目の)明日は午前中はいいコンディションに恵まれそうだけど、午後の走行は難しくなるだろうね」
「マシンのフィーリングには満足していて、これはかなり重要なことだ。いい形で週末を戦ってシリーズチャンピオン獲得に必要なポイントを稼ぎたい」
総合3番手はタナクと同時にステージを走行したアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が獲得。総合5番手はヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、総合6番手はテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)が続いている。
プライベーターとしてヤリスWRCを走らせるマーカス・グロンホルムは9年ぶりのラリー・スウェーデン参戦にもかかわらず、トップと4.1秒差の総合8番手を確保。トヨタワークスの3人目、クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)は総合10番手、ヒュンダイから参戦するセバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)は16番手で初日を終えている。
下位クラスのWRC2を戦う勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は出走順の関係から路面の“清掃役”を強いられたこともありタイムが伸びず。総合34番手で初日を終えた。
本格的な競技幕開けとなる15日(金)は、SS2~8までが行われる。
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