ボルボ史上最高を記録 営業利益1912億円 販売57万台 ジーリー効果？

もくじ

ー ボルボ本社　景気はどう？
ー ボルボ　2019年～　新車は電動モデルに
ー 米国に新工場　4000人雇用へ

ボルボ本社　景気はどう？


ボルボ・カーズが、2017年度決算発表を行った。前年比27.7%プラスとなる141億SEK（スウェーデン・クローナ、1912億円）の営業利益を計上したという。

これは、ボルボ史上最高額の利益であり、世界販売台数も過去最高の57万1577台に達した。

売上高は、前年比16.6％増の2109億SEK（2.8兆円）で、営業利益率は、2016年の6.1％から6.7％へと向上している。

全世界の年間販売台数は7.0%増。国別では中国市場が25.8%と最大で、販売台数増に大きく貢献した。

ただし、近年のボルボを理解するうえでは、電動化とジーリーとの協力関係を理解しておく必要がある。



ボルボ　2019年～　新車は電動モデルに

昨年の7月、ボルボ・カーズは2019年以降に発売する全ての新型車にエレクトリックモーターを搭載し、将来の事業の中核に電動化を据えることを発表。また電動化への取り組みとして、ポールスターを新たにボルボ・カー・グループ内の独立した電動化車両ブランドにするとアナウンスしている。


ボルボ・カーズは、中国のジーリー社との協力関係を強化し、技術開発においてスケールメリットを得られる技術系合弁会社を設立。また、コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー（CMA）を共有するジーリー社の新ブランドであるLynk&Coの株式を30%取得している。

さらにボルボは、自動運転分野や、北米での活動にも力を入れている。



米国に新工場　4000人雇用へ

ボルボ・カーズは、2019年から2021年までに数万台の自動運転対応のベース車両を販売することを目的とし、ライドシェアサービス企業のUberとの枠組み合意に調印しているのだ。


また、米国で初となる生産拠点をサウスカロライナ州に開設することを発表。ここでは、ミドルサイズ・セダンの新型S60、および大型SUVであるXC90の次世代モデルを生産する予定だ。この新工場には総額11億ドル（1198億円）超の投資を行い、約4000名の新規雇用を創出するという。