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テストコースの名称が与えられたフラッグシップ フェラーリ「599GTB フィオラノ」【スーパーカークロニクル/059】

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テストコースの名称が与えられたフラッグシップ フェラーリ「599GTB フィオラノ」【スーパーカークロニクル/059】

1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、フェラーリ 599GTB フィオラノだ。

フェラーリ 599GTB フィオラノ(FERRARI 599GTB FIORANO:2006ー2012)
V型12気筒エンジンを搭載した2シーターのフラッグシップ フェラーリとしては久しぶりにFRに回帰して1996年に発表された550マラネロは、2002年に575Mマラネロへと進化したが、その後継モデルが、この「599GTB フィオラノ」だ。

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599GTB フィオラノのワールドプレミアは、2006年のジュネーブ モーターショーだった。車名の「599」とはエンジン排気量(約5.99L)、「GTB」は以前にも採用されたようにグランツーリスモ ベルリネッタの頭文字、そして「フィオラノ」はフェラーリファンなら御存知のテストコースであるフィオラノ サーキットに由来する。

550マラネロ同様、ロングノーズ/ショートデッキのファストバックスタイルは、いかにもFRらしい美しいプロポーションだ。そのスタイリングを手がけたのは、当時ピニンファリーナに在籍していたジェイソン・カストリオタ。ボンネットのパワーバルジ、左右の大きなフェンダー、ボリューム感のあるリアホイールアーチなど、ボディは彫刻的で筋肉質だ。

フロントグリル左右やボンネット上、フロントホイール後部などにエアアウトレットやインテークを配している。テールランプは丸型だが伝統の4灯式ではなく、大型のLEDとなった。リアバンパー下部はエグゾーストエンドと一体化したディフューザーとなっている。

フロントに搭載されるパワーユニットは550マラネロや575Mマラネロのものとは別もので、エンツォフェラーリに搭載されたものの基本アーキテクチャーを踏襲しており、より扱いやすくデチューンされている。最高出力は620ps、最大トルクは608Nmというパワースペックを発生しながら、燃費は低く抑えられ、しかも最新の排出ガス基準に適合していた。

トランスアクスル方式でリアに搭載されたトランスミッションは、6速MTとAMTの「F1スーパーファスト」が設定されたが、日本仕様は後者のみだった。当時の車両価格は3458万7000円(税込)。なお、日本仕様は登録商標の関係で、車名は単に「599」とされていた。

フェラーリ 599GTB フィオラノ 主要諸元


●全長×全幅×全高:4665×1962×1336mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1750kg
●エンジン種類:65度V12 DOHC
●総排気量:5998cc
●最高出力:620ps/7600rpm
●最大トルク:608Nm/5600rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・105L
●トランスミッション:6速MT/6速AMT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前245/40ZR19、後305/35ZR20

[ アルバム : フェラーリ 599GTB フィオラノ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

3件
  • なんでこんなスー〇ラみてぇな車作ったんだフェラーリは!
    誰だこの車デザインしたのは!
    あぁ、アイツか…
  • 近年のフェラーリはどれもデザインがイマイチ響かない
    限定商法でプレミア化させてるだけなのが多い
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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