「シンガー・ヴィークル・デザイン」社は、米ロサンゼルスに拠点を置く、ポルシェ専門のレストアブランドだ。2022年にはポルシェ『ターボ・スタディ・コンバーチブル』を初公開したが、その改良新型のプロトタイプを独ニュルブルクリンクでスクープした。
シンガーはカーメーカーではなく、空冷ポルシェ911のオーナーに個別のレストアサービスを提供している会社だ。レストアしたクルマを自身では『シンガーによって再構築されたポルシェ911』と呼ぶ。いわゆる“レストモッド”=修復&改造だ。日本ではコーンズ・モータースと提携している。
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したがって、ターボ・スタディ・コンバーチブルは量産車ではなく、レストア&カスタムのサンプルパッケージということになる。プロトタイプもそういったサンプルかもしれないし、個別の顧客向けの1台かもしれない。市販される量産車と同じ文脈で「改良新型」という言葉は使えないだろう。
ターボ・スタディ・コンバーチブルは、1989年発表の第3世代『911』をベースに、1974年発表の第2世代『911』(いわゆる930)にインスパイアされてカスマイズした、ブランド初のオープントップモデルだ。ボディにはカーボンファイバーのボディにカリズレッドの塗装仕上げがされ、大型ダックテールスポイラーを装着している。またキャビン内では、5連のアナログメーターなどが930を彷彿とさせる反面、スマートフォン充電器などを搭載している。
パワートレインは、メツガーの3.8リットル空冷フラット6に、電動ウェイストゲートと、専用の空冷式インタークーラーを備えた2基のターボチャージャーを搭載、6速MTと組み合わされ、オリジナルの930型最高出力260psを遥かに超え、510psを発揮する。それほど高出力を求めない顧客には、最高出力456psにデチューンされてバージョンも用意されている。駆動方式は後輪駆動のほか、4WDを提供、オプションでは「スポーツ・エキゾーストシステム」を用意、刺激的なエキゾーストノートを堪能することもできる。
今回ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、2022年に発表されたターボ・スタディ・コンバーチブルとどこが違うのか? まずフロントフードのエンブレムが外され、テールライトの間の「PORSCHE」ロゴや、ダックテールスポイラー下の「Singer」の文字も消けされている。
また、ホイールは2トーンではなく、ミシュランタイヤにシルバー仕上げのホイールが装着されている。ほかに外観では大きな違いはないが、シャシーに何らかの調整を加え、あらたなセットアップをテストするなど、改良モデルと予想される。
シンガーモデルは億を軽く超える高額な設定価格にもかかわらず、絶大な人気だ。改良新型のプライスも2億円は軽く超え、3億円も予想でき、果たしてどんな進化が見られるのだろうか、注目だ。
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みんなのコメント
これは現在最高のクルマですね
当然自分は買えないが、
もし日本で購入したとしてもメンテはどうすんだろと不要な心配をしたくなる
こんなのをイジれる人はさすがにいないよな
日本で買う人、前澤さんくらいのもんだって!