世界初、デュアルモード4WSを搭載!
バブル期~そのしばらく後までの国産車を象徴するモデル、と言ったときに思い出されるもののひとつに、スタイリング重視の4ドア・ハードトップが挙げられるだろう。しかも、マークIIやローレルといったハイソカーのそれではなく、それよりひとクラス下の車種として、各社から雨後の筍のように送り出されていた、ファミリーカーではない4ドア車である。その代表車種にして嚆矢であるのが、トヨタのカリーナEDであった。
【スクープ】トヨタ『RAV4』次期型はグリル大型化で硬派デザインを継承か!?
【画像21枚】ひたすらにスタイリッシュさを追求したEDのカタログを見る!
初代カリーナEDは、1985年、セリカのモデルチェンジに際して、その兄弟車としてデビューした。元々カリーナは、セリカと基本コンポーネンツを共用するファミリーカーとしてデビューしたものだが(だから「足のいいやつ」というキャッチコピーがあった訳である)、ここでは逆に(?)、セリカのスペシャリティカー的性格をそのまま反映させた派生車種として、カリーナEDが登場したのであった。
その特徴は何と言っても、スタイリッシュさを重視したボディで、4ドアでありながら居住性は最初から度外視されていたのであった。それならセリカで良いのではないか、という意見も当然あったわけだが、それまではそうしたスペシャリティカーのオーナーであった男性も、結婚し子供も生まれ……という状況で、4ドアであることが新車購入の必要条件となり、というケースも少なくなかったのである。そこにカリーナEDは見事にはまって、大ヒット車種となったのであった。
ここでの本題である二代目カリーナEDは、1989年9月に登場した。基本的にはキープコンセプトモデルであり、セリカと基本を共用するといった部分も先代同様である。そのため、やはりセリカのモデルチェンジと時を合わせてのデビューとなったのだが、先代との大きな違いは、兄弟車としてコロナEXiV(エクシブ)が登場したことである。これは先代にあったコロナクーペが、4ドアへと形を変えたものでもあった。
スタイリングは先代同様に、水平基調のウェストラインの上に富士山型のキャビンを乗せたもので、車高の低さ(全高1315mm)がセールスポイントであった。オーソドックスなEXiVに比べると、カリーナの方は若干アクが強く、全体に台形フォルムを強調したような造形となっていたが、ユーザーに敬遠されるような種類の個性の強さではないのが、やはりトヨタの巧みなところである。
ボディ形式はクラウンなどとは違いピラーレスハードトップ、レイアウトはFF、サスペンションは前後ともストラット。搭載されるエンジンは3種類あり、いずれも直列4気筒のDOHC 16バルブである。最もスポーティなのが2Lの3S-GE(最高出力165ps)、そして2Lの3S-FE(125ps)と、1.8Lの4S-Fi(105ps)。3S-FEと4S-Fiは、効率を重視した所謂ハイメカツインカムであり、バルブ挟み角の小さいシリンダーヘッドが特徴である。
トランスミッションは全グレードに5速MTと4速ATが設定されたが、2L用が電子制御式4速フルオートマチックであるのに対し、1.8用は2ウェイOD付フルオートマチックとなる。また、二代目カリーナEDでは、デュアルモード4WS(スポーツモードとノーマルモードの切り替えが可能)が採用されていたのも特徴で、スポーツ系グレードには標準装備(レスオプションあり)、ラグジュアリー系グレードではオプション装着可能と、ほぼ全モデルで選ぶことができたが、最廉価モデルのFのみは設定がなかった。
ブルーが印象的だった二代目ED、ただし純正色ではない(多分)…
さて、ここでご覧いただいているのは、そんな二代目カリーナEDの前期型のカタログである。前述の通り、1989年9月にデビューしたこのモデルであるが、カタログには「このカタログの内容は’90年2月現在のものです。」と注記があり、またコード「9002」とあることから、1990年2月発行のものと考えてよいだろう。デビューから約半年後のものだが、この間目立った変更は行われていない。サイズは296×246mm(縦×横)、ページ数は表紙を合わせて全30ページ。
個人的なことを述べると、当時カリーナEDというクルマはあまり好きではなかった。と言っても、「4ドアの本分から外れたこのようなコンセプトは……」というような小難しいことを考えてのことではなく、単純に形の好みの問題である。初代は、全体のシャープな造形の中にあってフロントバンパーのみ妙に柔らかな形をしているのが気に入らず、また二代目も、台形フォルムを強調したところがあまり好印象ではなかった。それよりは、マークII的なスタイリングを控えめに取り入れたEXiVの方が好みだった。
ただひとつ、この二代目EDで印象深いのは、映画『ソナチネ』での登場である。”キタノブルー”を表すアイテムのひとつとして、画面に非常に効果的な登場をし、強烈なエンディングでも重要な役割を演じるカリーナEDなのだが、あのブルーはやはり撮影にあたってリペイントしたものなのであろうと思いつつ、純正カラーにある色なのか、未だ確認したことがない。それは措いても、そうした使い方に二代目EDがぴったりハマるのは、やはりビジュアル重視のクルマだからなのであろう。カタログを見ながら、ひとり納得したのであった。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント