アルピーヌ・レーシングは、2023年末でディレクター・オブ・レーシング・エクスパンション・プロジェクトを務めたダビデ・ブリビオと袂を分かつことを発表した。アルピーヌによると、ブリビオが他の機会を追求することを望み、それを受け入れたということだ。
ブリビオは2輪の世界で活躍、MotoGPに参戦するチーム・スズキ・エクスターのチームマネージャーから、2021年シーズンを前に、アルピーヌF1チームのレーシングディレクターへと転身した。その後、ブリビオは、アルピーヌの若手ドライバー育成プログラム、アルピーヌ・アカデミーの担当を含むディレクター・オブ・レーシング・エクスパンション・プロジェクトの役割を担っていた。
アルピーヌF1がサフナウアー代表をはじめとする上級職員3人の離脱を発表。パット・フライはウイリアムズに移籍
12月12日、アルピーヌは、ブリビオが今年末をもってチームを離脱し、「他のキャリアの機会を追求する」ことになったと発表した。チームは、アルピーヌ・アカデミーの成功など、ブリビオの貢献に感謝し、今後の成功を祈ると述べている。
アルピーヌ・レーシングのモータースポーツ担当副社長ブルーノー・ファミンは、「ダビデの過去3シーズンにわたるハードワークと献身に感謝したい」とコメントした。
「モータースポーツにおける彼の経験は、特にアルピーヌ・アカデミーの発展と進歩において非常に貴重なものだった。ダビデの希望は、別の機会を追求するためにアルピーヌを離れることであり、我々は彼の希望を受け入れ、別れることについて相互に同意した。彼がモータースポーツにおける素晴らしいキャリアの次の章で引き続き活躍することを、我々は願っている」
ブリビオは、「アルピーヌとともにF1に携わることができ、モータースポーツキャリアにおいて誇り高い章を過ごすことができた」と述べた。
「私の念願だったF1での経験を積む機会を与えてくれたこと、アルピーヌ・アカデミーの若いドライバーたちにモータースポーツでの私の経験を伝える機会を与えてくれたことについて、アルピーヌに感謝したい。チームとアカデミーの今後の発展を祈っている。多くの若いドライバーがキャリアの中で素晴らしい成果を達成するのを見られると確信している。その成功に少しでも貢献したことは、かけがえのない出来事として私のなかに残るだろう」
「将来もたらされるかもしれない(そうなることを願っている)他の機会を追求したいという私の希望に応えてくれたアルピーヌに感謝する」
アルピーヌF1チームは、2022年にはランキング4位だったが、今年は苦戦し、6位にポジションを落とした。シーズン中には上層部の体制が大幅に変更され、ローラン・ロッシがアルピーヌブランドCEOのポジションから外れ、チーム代表オットマー・サフナウアー、スポーティングディレクターのアラン・バーメイン、チーフテクニカルオフィサーのパット・フライが離脱した。
アルピーヌ・アカデミーの責任者は今後もジュリアン・ラウズが務める。ブリビオは、アルピーヌ離脱後、2輪の世界に復帰するものと考えられている。彼は2023年12月末でフリーエージェントとなり、ガーデニング休暇を取ることは要求されないようだ。
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