「再生」でなく「再想像」を目指す、「シンガー・ポルシェ」作品資料集【新書紹介】

One More Than 10 Singer and the Porsche 911

空冷911本来の個性を損なうこと無く大幅なカスタマイズを行う。
その完成度から注目の集まるシンガー社を取材した、シンガー・ポルシェ作品資料集。
変更点はエンジンや内装に留まらず、ボディのフルカーボン換装や電気配線の強化引き直しなど全面に及び、バランスを取りながら高性能化と個性化を突き詰め成功していることから、同社の理念である「再想像」したと言うに相応しいもの。

Comments

「想像」って……
校正していないの？この記事。

この「シンガー」というクルマ、実は元ロータス社のデザイナーで、その後なんと
ミュージシャンに転身という異色の経歴を持つロブ・ディキンソン（Rob Dickinson)氏が
2009年に立ち上げた会社のクルマで、氏がこれまで趣味の一環でやってきた911のレストアから
一歩進んで、より高性能でマッシブなスタイリングのこれまでになかった911を造ろうと
企画されたものだそうです。
そのテーマが「Re-Imagine」～直訳すればまさに「再想像」と、メーカー名共々
出自がミュージシャンらしい発想かと思います。
その車両は964系911をベースにナロー風のプレーンなスタイリングに自社開発の燃料噴射を
搭載した最大4ℓのエンジン、さらに本来ナローには無かったアクティブリアスポイラーも
装備するなど、ユニークなディテールを持っていますね。
日本からもこれまでに8台の受注があったそうです。