新ラップレコードを樹立
text:Will Trinkwon(ウィル・トリンクウォン)
【画像】ポルシェ・パナメーラ、メルセデスAMG GT 63 S、BMW M5、アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ【ライバル比較】 全100枚
2021年型としてデビューする改良新型ポルシェ・パナメーラが、ニュルブルクリンクの20kmのコースを7分29.81秒で走破した。
エグゼクティブカーとしての新たなラップレコードだ。
ポルシェのテストドライバー、ラス・カーンがハンドルを握り、メルセデスAMG GT 63 Sが、2018年に樹立したこれまでの最速ラップ7分30秒11を破った。
改良新型は、現行モデルより約13秒速くなったことになる。
ポルシェは、カーンがどのグレードのパナメーラを運転したか明らかにしていないが、トップグレードとなる「ターボS Eハイブリッド」の可能性が高いとされている。
シャシーとエンジンをアップデート
改良新型パナメーラは、シャシーとエンジンにアップグレードが加えられるが、スペックについての詳細情報はまだ明らかにされていない。
出力は、現行のターボS Eハイブリッドの680psを、わずかに上回り、0-97km/h加速は3.4秒未満に短縮、最高速度は320km/hに近づくことが予想されている。
カーンは、横方向のダイナミクスを改善する、強化された電気機械式スタビライザーについて言及している。
ニュルブルクリンクで使用するために特別に開発されたミシュラン・パイロット・スポーツカップ2は、オプションとして提供されるという。
今回、記録を樹立したパナメーラは、量産仕様車と認識されているが、ラップのためにレーシングシートとロールケージが備えられている。
サルーンでありながら「真のスポーツカー」
パナメーラ・プロダクトラインの担当副社長であるトーマス・フリーマスは、「パナメーラは常に特別なツーリングサルーンでありながら、真のスポーツカーでもありました」
「新しいモデルでは、これらの機能がさらに強化されています」と述べている。
「エンジン出力の増強に加え、コーナリングの安定性、ボディコントロール、ステアリング精度の改善が行われました」
「これらの機能強化は、日常の快適性とパフォーマンスの両方にメリットをもたらします」
「ラップ記録は、その成果を裏付けるものです」と付け加えた。
以前、撮影されたプロトタイプは、改良新型パナメーラが、カイエンや992世代911などの新しいポルシェのような、直線状のLEDテールライトを採用していた。
AUTOCARはまた、ポルシェが、米国向けのパナメータSと4Sに、初のマイルドハイブリッド・パワートレインを導入すると考えている。
アップデートされたパナメーラは、8月後半に欧州発表される見込みだ。
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