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た、高すぎる!! GTOにギャランにレグナムがヤバい!! 90年代の三菱車の高騰っぷりよ

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た、高すぎる!! GTOにギャランにレグナムがヤバい!! 90年代の三菱車の高騰っぷりよ

 新車の納期遅れにより、中古車の価格が絶賛高騰中!! それに加えアメリカの25年ルール(製造から25年経過した右ハンドル車なら米で走行可能)の影響もあってか、かつて50万円あれば買えたちょい古モデルの価格が凄まじいことになっている。

 だいたいこの話をするとGT-Rなどのハイパーカーを想起するが、じつはフツーのクルマたちも同じ。とくにギャランやGTOをはじめとする往年の三菱車の高騰たるや涙モノ……。大変なことになっている1990年代の三菱車の今とは?

た、高すぎる!! GTOにギャランにレグナムがヤバい!! 90年代の三菱車の高騰っぷりよ

文/小鮒康一、写真/MITSUBISHI

■過走行でも人気車は高値で取引!! 90年代の三菱車は手ごろだったが今や……

1996年に登場した三菱 レグナム。当時大人気だったスバル レガシィツーリングワゴンに対抗するために開発された

 中古車の価格というのはある意味正直、ある意味残酷なもので、どんなにクルマとしての仕上がりが素晴らしくても市場の人気がそこまで高くなければ安値となってしまうもの。

 そのため、日本はおろか海外でも高い人気を誇るハイエースなどは旧型であっても過走行であっても一定以上の価格で取引されている。

 逆にどんなに高性能で素晴らしい装備が充実していても、“最新型に乗っている”という部分が価値の多くを占める輸入フラッグシップモデルなどは型落ちになった時点で信じられないほどの下落を見せるというワケだ。

 もちろん、これを逆手にとればいいクルマを安く入手することもできるというワケで、そういったツウ好みのユーザーに支持されてきたのが、三菱車ということになる。

■ランエボにデリカは中古でも高いけど……ほかのモデルは割安だった

 三菱車の中にもインプレッサとしのぎを削って切磋琢磨をしつづけてきたランサーエボリューションシリーズや、オンリーワンの魅力を今なお放ち続けるデリカなど、人気ゆえに高値をキープしている車両も存在している。

 だが、レガシィの影に隠れてしまったレグナム(とセダン版のギャラン)や、知名度でシビックに及ばなかったミラージュ、インテグラタイプRにFF最速の座をあっけなく奪われたFTO、スープラやフェアレディZには勝てなかったGTOに、スタイリッシュな4ドアハードトップブームに乗り損ねたエメロード。

 など、クルマとしてのデキは悪くないどころかかなりのレベルだったにもかかわらず、強大なライバル車が存在していたことで日陰の存在になってしまった車種も少なくない。

 これらの車種は王道はイヤ、と考える筆者のようなマニアや少ない予算で上質なクルマを求める買い物上手、そして生粋の三菱マニアにとっては格好の狙い目車種となっていたワケなのだが、どうやらその常識が現在崩れつつあるというのだ。

 そこで今回はそんなひと昔前までは日陰の存在となっていた90年代三菱車の現在の価値についてチェックしてみたいと思う。

■当時レガシィに完敗だったのに……8代目ギャラン・レグナムが200万円!?

1996年に登場した三菱 ギャラン。レグナムは本車のステーションワゴン版という位置付けとなる

 1996年8月に登場した通算8代目となるギャランは、逆スラントノーズで角をカットした特徴的なフロントマスクを持っており、「高密度スポーツセダン」をテーマに登場した。

 エントリーモデルには直4 1.8L仕様も存在していたが、トップスポーツグレードの「VR-4」には、280PSを発生するV6 2.5Lのツインターボエンジンと、ランエボで培った4WD技術のAYCやASCなども搭載し、ステーションワゴン版のレグナムと共に、5ナンバーサイズのレガシィに対抗するモデルとして満を持してリリースされたモデルとなっていたのだった。

 その結果は言うまでもないが、そんなギャラン/レグナムのVR-4系が、なんとちょっと状態が良いものでは軽く100万円を超え、MT車であれば150万円オーバーという事態で、まもなく200万円超も見えてきているほどなのだ。

■ZとスープラのライバルGTOが、まさかの400万円!! 新車当時と変わらんじゃん

1990年に登場した三菱 GTO。日産 フェアレディZやトヨタ スープラのライバルで、グランドツーリングカー的要素を持ったモデルだった

 3Lの大排気量エンジンを搭載した大型スポーティクーペとして1990年に登場したGTO。同時期に存在していたライバルのスープラやフェアレディZがFRだったのに対し、GTOはフルタイム4WDを採用し、グランドツーリングカー的な要素を持ったモデルに仕上がっていた。

 その結果、北米市場などでは一定の評価を集め、電動ハードトップを備えたオープンモデルがリリースされるほどだったのだが、日本では“重すぎる”、“曲がらない”といった評価に。

 93年にはビッグマイナーチェンジでリトラクタブルヘッドライトを固定式に改めるなどしたものの、ライバルを上回る人気を獲得するには至らなかった。

 そんな不遇のGTカーであるGTOだが、なんと前期型の低走行車では400万円という当時の新車価格並みのプライスの物件も存在し、最終型のMT車なども350万円前後と軒並み高値となってしまっているのだ。

■10万キロ超でも150万円!! 新車より高いかつてのミラージュ

 今では3気筒エンジンを搭載し、タイから輸入される手ごろな価格のコンパクトカーとなっているミラージュだが、過去にはシビックとバチバチにしのぎを削り合うホットハッチとしてのキャラクターも持ち合わせていた。

 特にジムカーナやダートトライアルなどのモータースポーツではミラージュのシェアも多く、ガチ勢が多いモデルというイメージも強かったのだ。

 そんなミラージュのホットモデルであるサイボーグ系とモータースポーツベースのRS系に搭載された1.6Lの4G92型エンジンは、可変バルブタイミング機構のMIVECを搭載して7500回転で175PSを絞り出すもの。

 この数値はEK9型シビックタイプRには及ばなかったものの、シビックSiRの170PSやトヨタの5バルブ4A-Gの165PSを凌ぐものとなっていたのだった。

 そんなミラージュ、当時からそこまで台数の多いモデルではなかったが、現在では走行距離が10万kmを超えていても100万~150万円という価格が付けられており、2000年代初頭のころの価格を知っていると、椅子から転げ落ちるほどの高値となっている。

*   *   *

 このように、他の高騰著しいモデルからすればまだまだ平和な額ではあるものの、やや日陰の存在となっていた90年代三菱車にも再び注目が集まっていることは確かなようで、気になっている人は早めに行動しないと、どう頑張っても手の届かない価格になってしまう可能性もあるかもしれない。

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みんなのコメント

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  • ゲスガが片棒担いで、いかにも相場があるように煽り記事書いてるだけだろ。
    値段つけるのは勝手だが、誰も買わないから埃かぶってるじゃん。
  • リコール騒動で大半が下取り後に鉄のサイコロにされた後で騒いでも時すでに遅し
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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