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フォード F-150がフルモデルチェンジ。新世代ピックアップトラックが払拭した「最大の弱点」とは

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フォード F-150がフルモデルチェンジ。新世代ピックアップトラックが払拭した「最大の弱点」とは

Ford F-150

フォード F-150

アウディ Q5がマイナーチェンジ! 世界初のOLEDテールライトを採用した新時代的SUV

空力性能も向上したアルミボディ

フォードは2020年6月25日にピックアップトラック「F-150」フルモデルチェンジした。パワーユニットやデジタル周りを現代基準へとアップデートし、ベストセラー・ピックアップとしての地歩を一層強固なものとする。

「どこにでも行けるオフィス」

新型F-150は高強度のスチールフレームをベースに、軍用レベルの強固なアルミニウムボディを組み合わせている。ヘッドライトをはじめ、ボンネットやバンパーなどあらゆるデザインを刷新。グリルには自動開閉シャッターを配置、アクティブエアダムを採用するとともにキャブからテールゲートまでの形状を見直すことで空力面も大幅に向上している。

ボディタイプは3名乗車のシングルキャブと5~6名乗車のダブルキャブを用意。サイズはバリエーションによって異なるが、全長が約5311mm~6758mmで、全幅約2030mm、キャブの全高はおよそ1970mm程度と、トヨタ ハイラックスより幅広く背も高い。

快適性と実用性を進化させたキャビン

キャビンで特に進化したポイントは快適性と実用性、そして先進性だ。メータークラスターはデジタル化を果たし、センターにも大型ディスプレイを設置。その一方で、4WDモードや牽引モードなどの切り替えやエアコン調整など、使用頻度や重要度の高い操作系には大ぶりの物理スイッチをしっかり設けている。

新型は「史上最も生産性の高いF-150」を標榜しており、車内はレジャーや冒険だけでなく、ビジネスシーンでも活用できるよう設計している。目指したのは「どこにでも行けるオフィス」だ。

コンソール内に格納できるセレクターレバー

セレクターレバーはセンターコンソールに格納可能で、その上に15インチのラップトップを置けるテーブルを設置することも可能。また、「マックス リクライン シート」を選択すればバックレストをほぼフラットまで倒すことができ、より快適な休息時間をもたらしてくれる。

リヤシート座面下にはロック可能な収納ボックスを配置。貴重品から仕事用具、レジャーアイテムまでを安全に保管することができる。また、テールゲートを開いた際に“作業デスク”として使えるよう、モバイルガジェット置きやゲージ、カップホルダーなどを備えたパネルを設置することもできる。

コネクティビティとADASも進化

コネクティビティ面も最新にアップデートしている。OTA(On The Air)を採用し無線アップデートを可能とし、自然対話型音声認識機能にも対応したインフォテインメント「SYNC 4」も搭載。もちろんApple CarPlayやAndroid Autoにも対応している。バング&オルフセン製オーディオシステムもオプションで用意した。

先進運転支援機能(ADAS)も全面的に進化。自動緊急ブレーキや自動ハイビーム機能付きヘッドライト、アシスト機能付きACC、交差点での対向車との衝突を回避するサポート機構など様々なアクティブセーフティ機能を準備した。また、牽引時のバック走行を高精細カメラの映像を用いてアシストする機能も用意している。

さらに北米50の州及びカナダの指定ハイウェイで使うことのできるハンズオフドライブ機構も用意。ドライバーの視線を検知するカメラを搭載し、2021年第3四半期に予定しているアップデートを適用すれば使用可能という。

1000km以上走行できるハイブリッド仕様も

パワートレインには3.3リッターのV6自然吸気ユニット、2.7リッター“エコブースト”V6ターボユニット、5.0リッターV8自然吸気ユニット、3.5リッター“エコブースト”V6ターボユニット、3.0リッターV6ディーゼルターボユニット、そして3.5リッター“エコブースト”V6にモーターを組み合わせたハイブリッド仕様をラインナップ。

ハイブリッドには35kW(47hp)のモーターと容量1.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。EPAモードで換算すると、満タン状態からの航続距離は約700マイル(約1127km)に達するという。

エコブーストユニット搭載車には「プロパワーオンボード」と呼ぶオプションを設定し、F-150をモバイルジェネレーターとして使うことが可能。荷台に設置したコンセントを使い、工具やエアコンプレッサー、プロジェクターやポップコーンマシンなど様々な電動ツールに使用できる。

ピックアップトラックユーザーが諦めていたこと

アメリカにおけるピックアップトラックの需要は依然として高い。顧客で最も多いのは18~34歳の若年層であり、次点が55歳~64歳、さらに65歳以上も2割弱を占めるなど、老若男女幅広く愛される存在であり続けている。

ところでピックアップトラックユーザーの多くが「諦めていたこと」に「ストリーミングサービスの利用」があるという。デジタルの恩恵を諦めてもなお、ピックアップトラックには余りある魅力があると判断して我慢してきたユーザーたち。彼らにとって新型F-150は唯一にして最大のネガティブをついに解消したことになる。

新型F-150の生産はミシガン州ディアボーンのトラック工場、もしくはミズーリ州カンザスシティ近郊のクレイコモにある組み立て工場で行う。市場への導入は2020年秋頃を予定している。

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みんなのコメント

2件
  • うーん…カッコいいとは思うけど…やはりお高いんでしょうねぇ…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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