F1第2戦シュタイアーマルクGPはメルセデスのルイス・ハミルトンが欠片も危うさを見せずにポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を挙げた。
ハミルトンの横綱相撲とも言えるパフォーマンスは、1週間前に同じレッドブルリンクで行なわれた開幕戦とは対照的なモノだ。レッドブルリンクの攻撃性の高い縁石が引き起こしたギヤボックストラブルに見舞われ、レース終盤にはアレクサンダー・アルボン(レッドブル)との間で接触を起こしたことによるペナルティで表彰台を逃す……非常に厳しいものとなった開幕戦から、一転した好結果だった。
【動画】2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP予選・決勝ハイライト
「自分ができると分かっている形で良い仕事をやっている時は、間違いなく良いフィーリングがある」
ハミルトンはmotorsport.comにそう語った。
「正直に言って、先週はできる限りの準備をしたように思っていた。だけど最終的にはより良いシナリオや選択肢があったかもしれないし、もっと良い状況に身を置けたかもしれない。そういったことがドミノ倒しのような効果を生んでいたんだ」
「今週末はポジティブな気持ちでスタートできた。FP1は明らかに良かったし、FP2ではちょっと悪いところはあったけどその後メンバーと膝を突き合わせて話し合った。僕らは癇癪を起こすんじゃなく、集まってデータを理解するために解析していたんだ。そして土曜日にはポジティブに感じられた」
「雨が降っていたけど、なんとかコースに出て予選ができることを願っていた。FP3が中止になったのは実は嬉しかったんだ。みんなが練習の時間を欠いた状態で予選が始まれば、自分が何をできるかわかっていたからね」
「僕がしたのは集中し、ミスをしなかったということだ。そしてもちろん、日曜日も前日と同じマインドで挑んだ。ただ当然だけど(開幕戦での)5番手スタートとポールスタートは違うものだね」
「僕はいつもレースを後ろから戦うことを楽しんでいるんだ。それは子供の頃、カートを始めた時からだ。ゴーカートはいつも後ろからのスタートだったんだ」
「たぶん観戦しているファンにとっては面白くなかったかもしれない。だけど僕はそれが簡単だったとは言えないんだ。僕は今日できる限りのベストを試みようとしていて、そしてその”全て”を得られたと思う」
ハミルトンは前方からリードしていくことは、追い上げることとは異なるマネジメントが必要であり、後ろから追い上げるフェルスタッペンとの距離を維持することは簡単なものではなかったと説明した。
「レースをリードしているときは、色々な形がある。例えば後ろから大きなプレッシャーがかけられているという展開もそのひとつだ。たとえばレースのスタートを例に見ると、マックスと僕の間にはあまり差はなかった」
「理解しなければいけないのは、タイヤの面だ。どれくらい速く走れるのか、そしてタイヤの使い方次第では寿命を短くしてしまうこともある。僕は常に後方のドライバーが何をしているのか、ギャップはどれくらいなのかといったものを聞いていて、1周ごとにコンマ数秒を上げ下げしているんだ」
「1周ごとにそれをやっていかなくちゃならない。レース序盤には、それでかなりのプレッシャーがあったと言える。序盤に2秒以上ギャップを広げるのは簡単ではなかったけど、彼のタイヤが劣化しているか、自分がいいリズムに乗れたんだと思った。それで少しずつギャップを広げていった」
「セカンドスティントではタイヤへの理解とフィーリングが、より快適に感じられた。彼は僕よりも大きなデグラデーションに苦しんでいたのかもしれない。正直に言って、タイヤのマネジメントは僕の真の強みなんだ。それでギャップを広げていくことができた。バルテリ(ボッタス)が彼の後ろで何をしているかも注意していた」
「タイヤマネジメントは、経験による部分が多い。今回僕がタイヤからどれだけのものを引き出せたかという面では、たしかにもっとプッシュできたかもしれない。だけどそうしていたら限界に追い込まれていたかもしれないんだ。それは未知数なことだ」
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