F1ハンガリーGPのレース後には、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)、ランス・ストロール(アストンマーチン)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)と、実に4人のドライバーに戒告処分が下された。これらは全てレース前の手順に関するものだったが、レースディレクターのマイケル・マシがその詳細を語った。
F1ドライバーたちはレース前にグリッド上でおこなわれるセレモニーに向け、メッセージの入ったTシャツを着用しているが、国歌斉唱が始まった際にはこれを脱ぐことになっている。しかしペナルティを受けた4人は忙しかったことや雨が降っていたこともあり、それらを着たまま国歌斉唱に望んだ。
■国歌斉唱時にメッセージ入りTシャツを脱がなかった4名に戒告処分。しかしベッテルは「次も同じことをする」と宣言
Tシャツに各々のメッセージを込めたドライバーたちに処分を下すという裁定はソーシャルメディア上でも議論の的となっているが、マシは2021年シーズンの開始時からこのルールを全員が知っていたと主張する。
「今年の初めに我々はそれを明確にした」とマシは語る。
「FIAとF1で議論した結果、我々は全てのドライバーに対し、彼らが『We Race as One』を支持していることを示す機会を与え続けたいと伝えた。しかしながら、特定の国の国歌に関しては、ドライバー全員がレーシングスーツを着用することで敬意を示すべきだと言ってきた」
「そのため、あの瞬間(We Race as Oneのセレモニー)が始まり、ドライバーたちがそれに対する支持を表明したら、彼らはTシャツなどを脱いで、レース用のユニフォームに着替えてから国歌斉唱に臨まないといけない」
「これまでのイベントでもそうしてきたが、今回のようなことが起こったのは初めてだった。シャツを着たままだったのはセバスチャンだけでなく、4、5人いた。その全てがレースディレクターの指示に従わなかったとして、戒告処分を受けたのだ」
「この様子はグリッド上にいたメディア担当を含む多くの人が見ていたし、私もTV映像で見ていた。そして私からこの件がスチュワードへと伝えられた。これは違反行為であったので、彼らは戒告を受けたのだ」
なお、この戒告処分は決して形だけのものではなく、最終的にペナルティの引き金となる可能性もある。今回戒告を受けたドライバーは他にドライビングに関する戒告を2度受けた場合、グリッドペナルティを科されることになる。
そういった理由から、罰則が厳しすぎるのではないかと問われたマシは次のように答えた。
「戒告処分は、警告の次に軽い罰則だ。もっとも警告はペナルティではなく、文字通りただの警告だ」
「今回はドライビングに関わらない戒告なので、彼らはあと2回ドライビングに関わる戒告を受けない限りペナルティは受けない。例えば、ドライビング以外の戒告が3回あっても影響はないのだ」
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