この記事をまとめると
■モスラ・オートモーティブが製造したコンスライアーGTPは奇妙なスタイリングが特徴
閉じてりゃイケメンなのに目を開くと……えっ? リトラ点灯で顔面激変するクルマ5台
■モスラ・コンスライアーGTPはIMSA GT選手権にも参戦して活躍
■第2世代のモスラはスタイリッシュスポーツカー「MT900」へと進化している
アメリカのモスラはちょっとヘンテコなスタイリング
日産のGT-Rがアメリカに上陸した際、その怪物並みのパフォーマンスからゴジラと呼ばれたことはつとに有名なエピソード。ですが、そのアメリカにモスラというクルマがあったことはあまり知られていないようです。もっとも、空を飛んだり、鱗粉まいたり、もちろんグリルから糸を吐き出すわけでもありません。いくらかこじつけたストーリーですが、クルマそのものはなかなか興味深い仕上がりなのです。
蛾の英語名「Moth(モス)」にちなんで名づけられたのがゴジラを苦戦させた怪獣、モスラですが、アメリカのイケイケマシンのメーカー、モスラはウォーレン・モスラ(Wallen Mosler)という創業者の名前にちなんだもの。そもそも、このモスラさんは債権の取引で財を成した人物で、1985年にありあまる財産からスーパーカーファクトリー「モスラ・オートモーティブ」を設立。ビジネスマンだったとはいえ、無類のクルマ好きだったらしく自らスーパーカーを設計し、エンジンを選択。少量ながらも販売することに成功しているのです。
そんな彼が最初に作ったのがモスラ・コンスライアーGTPと名付けられたミッドシップスポーツモデル。ファクトリーをオープンした1985年には、プロトタイプから市販モデルまで完成していたといいますから、スピード感に長けているというか、気短な性格だったのかもしれません(笑)。
そんな短期間での開発だったから、はたまたモスラさんの好みだったのか、コンスライアーGTPのスタイリングはとにかくヘンテコなもの。
GTPのイニシャルが示すとおり、キャビンから下のプロポーションはグランドエフェクトを狙ったプロトタイプスポーツに倣うもの。ですが、ここにチョコンとのっかるキャビンの形がなんともいえずアンバランスな印象です。あたかも、GTPマシンに漁船の操縦席を載せたかのようなスタイルで、乗りやすそうではあっても、空力的なメリットは薄いだろう、てな感じ。
それでも、最高出力175馬力を発揮するクライスラー製2.2リッター ターボ IIエンジンを皮切りに、最高出力190馬力のターボIIIまでアップグレードするなどして、今でいうエボリューションモデル的な進化も見せています。
また、見た目のわりに998kgという軽量な車重も手伝って249km/hとなかなかの最高速度をマーク。軽さの秘密は、金属を使わず、グラスファイバーと発泡フォームで作ったシャシーと、カーボンファイバーとケブラーでボディを形成しているのが理由とのこと。このコンポジット製法は、世界初の試みだとする史家もいるようです。
第2世代で見事に羽化したモスラ
なお、金満家の心を知り尽くしたモスラ氏だけあって、最上級モデルGTP LXを設定。これはレカロシート、サンルーフ、エアコン、クルーズコントロールシステム、パワーロック等の装備が追加されたもの。さらに、オプションでセキュリティシステムや車載電話もカタログに載せるなど、バブル期ならではのパッケージとなったのです。
と、これだけならばわざわざゴジラを引き合いには出しません。モスラさんは、このコンスライアーGTPでレースに参戦し、大金持ちが道楽だけで作った安易なマシンではないことをしっかり証明してみせたのです。
アメリカでも人気の高いIMSA GT選手権にエントリーしたコンスライアーGTPは6年連続で参戦し、優勝(1993&94年)も収めるなど大活躍。優れたパワーウエイトレシオが奏功したとされていますが、1996年以降は出場停止になっていますので、車重以外にもリーサルウエポンがあり、それがレギュレーションに抵触した可能性も考えられそうです。
さて、コンスライアーGTPはIMSAに参戦するのと同じころにマイナーチェンジが施され、モスラ・イントルーダー、ついでモスラ・ラプターへと変遷を重ねていきました。とはいえ、基本的なスタイリングはさほど変わることなく、もっぱらエンジンの強化がメインとなった模様。
ちなみに、ラプターになると漁船の操縦席みたいだったキャビンが、V字2分割スクリーンの採用でより漁船チックになっているのはご愛敬。モスラさんとすれば、空力的なアイディアだったのかもしれませんが、後世のクルマ好きは敬意をこめつつ笑いをこらえているといったところでしょうか。
こんなモスラのコンスライアーですが、次世代のニューモデルはマクラーレンF1もビックリなスタイリッシュスポーツ、MT900へと進化しています。
モスラさんの手作りではなく、ドイツのシーメンス製デザインソフトを駆使したとのことですが、これぞ幼虫から成虫へとメタモルフォーゼを決めたモスラ並みの大変身(笑)。なんとか、無理やりこじつけたダジャレ感も薄らいだのではないでしょうか。
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