【MotoGP】移籍マルケス、11年連れ添った”女房役”クルーチーフとの別れは「奇妙な感じだろう」

　今季限りでホンダを離れてグレシーニへと移籍するマルク・マルケスは、クルーチーフの変更に対して最初は奇妙に感じるだろうと話した。

　マルケスは先日2023年限りでのホンダ離脱が発表され、インドネシアGPを前に来シーズンのグレシーニへの移籍が明かされた。この移籍で彼はMoto2クラス時代から長年連れ添ったクルーチーフを伴わないことが明らかになっている。

　そしてグレシーニではマルケスのクルーチーフをMotoGPクラスだけでも11年勤めてきたサンティ・エルナンデスに代わり、2020年にジョアン・ミルとタイトル獲得した経験を持つフランチェスコ・カルチェディがクルーチーフにつくことが13日に明らかにされた。

　マルケスはピットでエルナンデスを見なくなることは奇妙に感じるだろうと認めている。ただ、新しくクルーチーフにつくカルチェディも力のある人物のため、心配はしていないようだ。

「ああ、知っての通り僕は来年、グレシーニでフランキーと仕事をすることになる」

　マルケスはそう語る。

「奇妙に感じるだろうね。でも僕はサンティと13年も一緒にやってきたから、契約したときからそれは分かっていた」

「変な感じだろうけど、フランキーもしっかりした人物だから、この状況を受け入れているんだ」

「何も知らずに行くわけじゃないしね。彼についてはその良い働き方も含めて教えてもらっている」

「彼は正確な男で、良いルーティンを持っている。それにジョアンと世界チャンピオンを勝ち取っているんだ」

「だから最初から彼とは良い関係を築きたいと思っているし、取り組みを始めたらレースの場で最高のモノにしていきたい」

　なおマルケスはグレシーニ移籍にあたり、ひとりだけスタッフを帯同できることが分かっている。連れて行くスタッフについて、マルケスは以下のように付け加えた。

「ハビ・オルティスだろう。彼はタイヤとピットウォール、燃料などを担当していた」

「彼1人を連れて行くことになるだろう。決まるのも遅かったし、レプソル・ホンダ・チームを壊したくはない。それに家族のようなメンバーのいるグレシーニの関係を壊したくもなかった」

「僕は1年契約だし、それなら大丈夫だ。将来については、様子を見てみよう」