現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 前半戦2勝のルイス・ハミルトン、開幕当初の苦戦は伸びしろの証だった?

ここから本文です

前半戦2勝のルイス・ハミルトン、開幕当初の苦戦は伸びしろの証だった?

掲載
前半戦2勝のルイス・ハミルトン、開幕当初の苦戦は伸びしろの証だった?

 メルセデスF1は今季マシンW15で初期にチームメイトよりも苦戦していた分、ルイス・ハミルトンにより大きな伸びしろがあったと考えている。

 今シーズン、メルセデスは序盤戦で一貫性を発揮できずに苦しんでいた。マシンのスイートスポットが狭いことからそういった状況に追い込まれていたが、チームがポテンシャルを引き出すための方法を学んで行くにつれて、パフォーマンスも改善。夏休み前の4戦中3戦で勝利するところまで前進した。

■4戦3勝、”復活”を確信したメルセデスF1。目標も「両選手権でトップ3」に上方修正

 こうしたメルセデスの改善は、シーズン初期にこそラッセルと比較して苦戦していたハミルトンが、よりマシンから力を引き出せるようになっていった時期と重なっていた。

 ハミルトンの調子が良くなっていたことについて、メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、ハミルトンが特にシーズン序盤はマシンの特性に苦労していたためだと説明した。

「当初、ルイスはこのマシンの扱いにより難しさを感じていたのだと思う」

 ショブリンはそう語る。

「我々がクルマで改善した領域のひとつは、パフォーマンスを構築していく上で、良いベースとなるセットアップでFP1に臨み、そして微調整を行なうというものがあった。これは週末全体に対して、とても助けになるんだ」

「今季序盤、我々は比較的小規模な変更を加えていたが、突如としてマシン全体のバランスが崩れ、非常に苦しんでいた」

「そして、序盤のレースではルイスはジョージよりもセットアップを見つける上でより苦労していたと言っていいだろう」

 メルセデス、そしてハミルトンは現行グラウンドエフェクトカーと現在のタイヤが、そのドライビングスタイルにとっては理想的ではないと考えている。ブレーキングでハミルトンのポテンシャルをフルに発揮できないためだ。

 ただショブリンはメルセデスがマシンのポテンシャルを引き出していくにつれて、ドライバー2名は同じ要求をするようになったと語った。

「タイヤにはそれぞれ合った特定のドライビングスタイルというものがある」

「今はふたりのドライバーのセットアップが大きく異なることは少なくなっている」

「マシンがいいウインドウに入れば、ふたりにとって同じモノが上手く機能するんだ。セッションの合間には、彼らの作業を調べて、どこにまだゲインがあるかを確認している」

「ただ今年を通じて、彼らふたりは一緒に取り組んできているんだ。序盤はふたりとも望んでいるような位置でフィニッシュできていなかったが、彼らは互いに異なるセットアップやドライビングスタイルを実験しながら、助け合うことができた。全体として、チームは前進している。これがふたりのドライバーで挑む、チームというものだ」

 そしてショブリンは、チームが先頭に非常に接近していると感じていたが、望んでいたような位置でフィニッシュできていなかったため、序盤戦はチームの誰にとっても厳しい状況だったと振り返った。

「今年の前半はかなりフラストレーションが溜まっていた。5位、6位、7位でよくフィニッシュしていて、あと0.1秒のパフォーマンスがあれば3つは上に居られるだろうということが、よくあったからだ」

「そしてだからこそ、今の我々は表彰台に上がれているんだ。マシンが速いかどうかに関係なく、ドライバー達は常に次のステップや開発リソースをどこに投入してパフォーマンスにつなげるのがベストなのか、それを知る手助けをしてくれる」

「そこに変化はない。ただ、マシンが速くなったことで、全てがより楽しくなっているんだ」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ:好スタートで決勝での入賞の可能性を見せたミル「1周目はとても力強かった」/第18戦タイGP
ホンダ:好スタートで決勝での入賞の可能性を見せたミル「1周目はとても力強かった」/第18戦タイGP
AUTOSPORT web
アウディがパリモーターショーで「Q6 Sportback e-tron」をワールドプレミア! 電動モデルのラインアップを拡大
アウディがパリモーターショーで「Q6 Sportback e-tron」をワールドプレミア! 電動モデルのラインアップを拡大
バイクのニュース
三菱の「“和製”スーパーカー」!? “戦闘機”ボディが超カッコイイ! 進化重ねた“エボ”マシン「HSR」シリーズとは
三菱の「“和製”スーパーカー」!? “戦闘機”ボディが超カッコイイ! 進化重ねた“エボ”マシン「HSR」シリーズとは
くるまのニュース
[15秒でわかる]マツダ『BT-50』改良新型…魂動デザインのピックアップトラック
[15秒でわかる]マツダ『BT-50』改良新型…魂動デザインのピックアップトラック
レスポンス
[初代WRX S4]狙うなら断然後期!! 前期モデル避けるべきワケって
[初代WRX S4]狙うなら断然後期!! 前期モデル避けるべきワケって
ベストカーWeb
懐かしの「スターレット」「レビン」「サニー」レースカーに会える!「富士モータースポーツミュージアム」の企画展から目が離せません!
懐かしの「スターレット」「レビン」「サニー」レースカーに会える!「富士モータースポーツミュージアム」の企画展から目が離せません!
Auto Messe Web
F1第20戦、フェラーリの好調続く、サインツがポールから快勝、ルクレールも3位入賞【メキシGP 決勝】
F1第20戦、フェラーリの好調続く、サインツがポールから快勝、ルクレールも3位入賞【メキシGP 決勝】
Webモーターマガジン
[サウンドユニット・選択のキモ]スピーカー編…スペック表から分かること、分からないこと
[サウンドユニット・選択のキモ]スピーカー編…スペック表から分かること、分からないこと
レスポンス
【正式結果】2024年F1第20戦メキシコシティGP予選
【正式結果】2024年F1第20戦メキシコシティGP予選
AUTOSPORT web
【MT+ディーゼル】ルノー・カングー・クルールに140台の限定車登場 特別なボディカラーも
【MT+ディーゼル】ルノー・カングー・クルールに140台の限定車登場 特別なボディカラーも
AUTOCAR JAPAN
日本で「レガシィブランド」終焉…! 36年の歴史に幕、アウトバックは30年の歴史! レガシィがもたらした“スバルらしさ”とは
日本で「レガシィブランド」終焉…! 36年の歴史に幕、アウトバックは30年の歴史! レガシィがもたらした“スバルらしさ”とは
くるまのニュース
畑から[アレ]が生えるってナニ!? 謎多き[千葉工業大学]の[自動車部]
畑から[アレ]が生えるってナニ!? 謎多き[千葉工業大学]の[自動車部]
ベストカーWeb
クラウンもアテンザもインプレッサも……特別速いわけじゃないけどナゼ? 「ハッチバック」=「スポーツ」を名乗るワケ
クラウンもアテンザもインプレッサも……特別速いわけじゃないけどナゼ? 「ハッチバック」=「スポーツ」を名乗るワケ
WEB CARTOP
リアム・ローソン、赤旗でアタック中断「Q3に進めたはず。明日は絶対に前進できる」/F1第20戦予選
リアム・ローソン、赤旗でアタック中断「Q3に進めたはず。明日は絶対に前進できる」/F1第20戦予選
AUTOSPORT web
バイきんぐ西村の「西村キャンプ場」11/2放送回に相方の小峠が登場!
バイきんぐ西村の「西村キャンプ場」11/2放送回に相方の小峠が登場!
バイクブロス
【スズキ フロンクス】こだわりのボルドー、採用した理由と採用までの困難
【スズキ フロンクス】こだわりのボルドー、採用した理由と採用までの困難
レスポンス
角田裕毅、痛恨クラッシュでQ2敗退「チャンスを活かせなかった」RB/F1第20戦予選
角田裕毅、痛恨クラッシュでQ2敗退「チャンスを活かせなかった」RB/F1第20戦予選
AUTOSPORT web
日産ファンの熱い期待に応えたミニバン──新型セレナ オーテック・スポーツスペック試乗記
日産ファンの熱い期待に応えたミニバン──新型セレナ オーテック・スポーツスペック試乗記
GQ JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村