9月22日、2024年MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP MotoGPクラスの決勝レースがミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルは11位、ルカ・マリーニは12位でフィニッシュし、ふたり揃ってポイントを獲得した。
また、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は15位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は17位で終えている。
中上貴晶、入賞逃すも次戦以降へ意欲「パフォーマンスの大幅な改善に注力している」/エミリア・ロマーニャGP 決勝
前戦の第13戦サンマリノGPでは、ミルとマリーニが体調不良により決勝レースはふたり揃って不在となったが、ミサノ公式テストでは病み上がりながらも参加。そのテストを経て同地開催となる第14戦エミリア・ロマーニャGPには、万全の体調で臨んだ。
ミルとマリーニは、ミサノ公式テストで初めて使用された新しいエアロパーツとパッケージのテストを遂行していた。またLCRチームもHRCが持ち込んだエボリューションパーツを試していたようで、ライダーたちは比較的ポジティブな印象を語っていた。
そんなホンダ勢は、プラクティスではザルコがわずかにダイレクトQ2進出を逃すも、トップタイムから1秒以内の差につける走りを披露した。2日目の予選でもミルとマリーニが15番手、16番手に続き、今季最高の予選結果を記録。ザルコは17番手、中上は20番手となったが、少しずつ右肩上がりな様子も伺えていた。
しかし、決勝で集団での争いになると、ホンダは依然として厳しい状況にあるようだ。スプリントでは前戦同様にチャタリングが発生していたようで、4人揃って少々下位に沈む結果となった。ところが、新パーツは「コーナー進入や旋回性能が向上している」とマリーニも語っており、夜の間も作業に取り組み、気持ちを切り替えて決勝に臨んだ。
迎えた決勝はマリーが17番手、ザルコが18番手、中上19番手でスタートを切るが、ミルはラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)に押し出されてすぐに最後尾に追いやられる展開に。しかし、ミルは着実に順位を回復させ、後半におけるラップタイムはトップ10のライダーと同等のペースを記録していた。
他のライダーの転倒が助かったこともあるがミルは11位、マリーニは12位とふたり揃って予選同様に今季ベストリザルトを更新。ザルコも15位で3人がポイントを獲得し、決勝においてもマシンのポテンシャルの向上が少しずつ見られるようになってきた。
中上はリヤグリップの不足とチャタリングに悩まされ、17番手とポイント獲得には及ばなかったが、すでにアジアラウンドへと新しい挑戦を試みているという。コンセッション(優遇措置)も大いに活用し、ようやく後半戦で少しずつではあるものの前進を見せているホンダ勢は、次戦以降のアジアラウンドでどこまで巻き返しを図れるだろうか。
■ジョアン・ミル(決勝:11位)
「本当に良いレースだったよ。初めて本当にプッシュして、ライディングを楽しみ、バイクに乗っている喜びを感じることができた。スタートは良かったのだけど、ラウル(・フェルナンデス)がオープニングコーナーで少し楽観的に攻めてきたため、ワイドに膨らんで最後尾に落ちてしまったんだ。しかし、その後は集中して追い上げ、特にレース後半では自分のパフォーマンスに非常に満足しているよ」
「追い抜きだけでなく、トップ10のライダーと同じラップタイムを出せたことも嬉しかった。我々の現状を考えれば11位という結果は良いものだし、週末を通じて改善が見られたのは本当に良かったと思う。僕にとって初めてのミサノでの週末だったけれど、チームが良い仕事をしてくれたおかげで、夜間の調整でフィーリングが改善されたんだ。本当に感謝しているよ。アジアへ向かう我々全員にとって、非常に励みになる結果だね」
■ルカ・マリーニ(決勝:12位)
「今週末は本当に嬉しかったよ。すごく楽しめたし、ポジティブな要素がたくさんあったんだ。日本のエンジニアたちが行ったアップグレードで、良いパッケージを見つけることができた。エンジニアの皆が懸命に努力してくれ、その成果が結果に現れ始めているよ。最初の3周のリヤタイヤの調整についてはまだ課題があると思う」
「15番手からスタートしても、最初の数周での何かが足りず、他のライダーたちと戦えていないから、ここは改善が必要だね。新しいエアロはもちろん大いに助けになったけれど、最近のレースで他の細かな部分も多く改善されている。この調子でインドネシアに向かい、前進を続けたいと思っているんだ。一年を通して、集中を切らさずに懸命に努力してくれたチームのみんなに感謝しているよ」
■ヨハン・ザルコ(決勝:15位)
「ポイントを再び獲得してアジア戦に向かえるのは良いことだ。この週末、僕たちは一歩前進したし、今日のレースでは序盤で速く走れていると感じ、前のグループに追いつけたのは大きかったね」
「爽快で楽しかったけれど、いくつかミスがあってタイムを落とし、それ以上は叶わなかった。レースの終盤に良いラップタイムを刻めたことも、僕たちが正しい方向に進んでいる証拠だと思う。これからのレースが楽しみだよ!」
■中上貴晶(決勝:17位)
「厳しいレースでしたが、直面した課題への備えはありました。リヤグリップの不足とチャタリングにもかかわらず、私たちは諦めずに全力を尽くしました。今はアジア戦を見据えて、新しいことに挑戦し、バイクのパフォーマンスを大きく改善する決意を固めています」
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みんなのコメント
外人使っても解決しねぇよ❗️
本田宗一郎さんがなんて言うか❓「ばかっつら❗️」