現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「アメリカン・レトロ」な魅力 ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗(1) 2.0LのプラグインHV

ここから本文です

「アメリカン・レトロ」な魅力 ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗(1) 2.0LのプラグインHV

掲載
「アメリカン・レトロ」な魅力 ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗(1) 2.0LのプラグインHV

5シーターと7シーターが選べる大型SUV

世界最大規模のオフロードモデル・ブランド、ジープから新しいプレミアムSUVが登場した。全長は4914mm、全幅は1968mm、全高が1799mmで、高さ以外は同社のラングラー・アンリミテッドよりひと回り大きい。

【画像】アメリカン・レトロな魅力 ジープ・グランドチェロキー 4xe 競合クラスのSUVと比較 全146枚

北米市場には、ホイールベースが長い3列7シーターのグランドチェロキー Lも存在するが、英国では2列5シーターのスタンダードボディのみが販売される。ちなみに日本では、そのロングボディ版も提供されている。

ミラーを含めると、全幅は2149mmに達する。ボディの長さを問わず、島国の道が窮屈に感じられることは間違いないだろう。

同様に、3.6L V型6気筒エンジン版も存在するが、英国で選べるのは2.0L 4気筒ターボに2基の電気モーターが組み合わされた、プラグイン・ハイブリッドの4xe(フォーバイイー)のみ。トリムグレードも、サミットリザーブへ限定される。

ジープとはいえ、ボディはモノコック構造。アルファ・ロメオ・ジュリアや、マセラティ・グレカーレも基礎骨格とする、ジョルジオ・プラットフォームの改良版となる。スポーツサルーンからフルサイズのSUVまで対応する、汎用性には驚く。

見た目には、アメリカンな風格がある。ボンネットはフラットで、7本並んだクロームメッキ・グリルと挑戦的な目つきのヘッドライトが、フロントを引き締める。ワゴニアをイメージさせる絶妙なレトロ感が、なんとも魅力的だ。

歴史を想起させる自信に満ちたスタイリング

近年のモデルは均質化し、少し退屈だと感じている読者もいらっしゃるだろう。ジープは、積み重ねてきた歴史を想起させる、自信に満ちたスタイリングをグランドチェロキーへ与え、その傾向を回避している。

充電ポートは、左側のフロントフェンダー。充電器の場所にもよるが、基本的には駐車枠へ前から停めることになる。アメリカとは違い、後ろから停めた方が利用しやすいと感じる人は少なくないかもしれない。

インテリアの雰囲気も良い。ランドローバー・ディフェンダーのように、露骨なオフローダー感は演出されていない。レンジローバーほど洗練されていないものの、トヨタ・ランドクルーザーより高級には感じる。

ダッシュボードの中央には、ステランティス・グループのUコネクトと呼ばれるインフォテインメント・システムが稼働する、10.1インチ・タッチモニターが据えられる。扱いやすく、アップル・カープレイやアンドロイド・オートにも対応する。

実際に押せるハードスイッチも多い。モニターの下には、ダイヤルの付いたエアコンの操作パネルもある。センターコンソールにはドライブモードのスイッチが並び、ステアリングホイールも、ハードスイッチによるマルチファンクションだ。

装備は充実している。スマートフォンのワイヤレス充電パッドに、キーレスエントリーなどが標準。サミットリザーブ・グレードの場合は、フルレザー内装やウッドトリムなどのほか、ツートーン塗装と21インチ・アルミホイールでドレスアップもされる。

広く機能的で居心地のいい車内

フロントシートは電動の16ウェイで、調整範囲が広い。体型に応じて、快適なドライビングポジションを探しやすい。リラックスした、アームチェアのような姿勢へ落ち着くこともできる。

ステアリングホイールの奥には、大きなシフトパドルが備わる。だが、位置が少々遠すぎると感じた。

サミットリザーブ・グレードでは、助手席の正面にも小さなタッチモニターが用意され、オーディオ・ソースの選択や車載カメラの映像を表示できる。中央の肘掛け部分など、収納スペースもふんだん。機能的な車内といえ、居心地もイイ。

大きなボディなだけに車内は広く、リアシート側の空間もゆったり。シートにはヒーターも備わる。

5シーターの場合、荷室容量は533L。想像するより高さ方向が狭く感じられるが、フロア下にフルサイズのスペアタイヤが収まることが理由。本気のオフローダーだから、理解できる。

もちろん、悪路性能は間違いナシ。エアサスペンションが標準で、車高は5段階に調整可能。最低地上高は275mmとなる。

路面とボディが接するアングルは、フロント・オーバーハング側のアプローチが28.2度、ホイールベース間のブレークオーバーが20.9度、リア・オーバーハングのディパーチャーは30度。ランドローバー・ディスカバリーと同等だ。

最大牽引重量は2.2t。恐らく不足はないはずだが、レンジローバー・スポーツのプラグイン・ハイブリッドなどは、より重たいものも引っ張れる。

この続きは、ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗(2)にて。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【ヨーロッパ以外で初】本日から開催! アルピーヌA110RGTが「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」参戦
【ヨーロッパ以外で初】本日から開催! アルピーヌA110RGTが「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」参戦
AUTOCAR JAPAN
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
motorsport.com 日本版
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
レスポンス
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
AUTOCAR JAPAN
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
くるまのニュース
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
バイクのニュース
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
AUTOCAR JAPAN
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
Auto Messe Web
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
日刊自動車新聞
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村